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ギルド申請

前回、冒険者一行と始まりの町”ビギネス”に着いた。そこで冒険者になるためにギルドに向かうのだが、ギルドでの隠された信長の力が明らかになる。

俺は信長、今ギルドに向かっているのだが、町のいろんな景色を見た。子供が走り回り、商売を自由にし、冒険者が互いに情報の伝達などを行っていた。


なんと、良い町よ。


「着いたぞ」


ふと目を上げると。見事な石と木でできた家屋があった。


「ここが、ギルドだ」


俺たちは扉を開ける。ふすまではなく、取っ手のようなものを少し傾けるだけで開く扉だった。

ひとまずそこに驚いた。


そこに広がっていたのは、冒険者であふれていた。

目の前を見ると女が1人立っていた。


「あの女のひとに冒険者の申請するんだよ」


と言われたので近づき、話しかけた。

「すまぬが、冒険者という者になりたいのだが...」


驚いた顔、元より少し赤らめた顔でこっちに見ていた。

はっと、我に返ったのかは知らないが、言葉が返ってきた。


「あ、冒険者の申請ですね。少々、お待ちください」


といって、奥の部屋に入っていった。

少し待っていると、何か怪しげな石を持ってきた。


「それは?」


「申請する冒険者様に必ずやってもらっている、魔力検査です」


「魔力検査?」


「はい、魔力量を調べることで強さの指標とさせてもらっています」


(なるほど、番付けのようなものか)


「よかろう。で、どうすればいい?」


「石の上に手をかざしてください」


俺は恐る恐る手を差し出した。


すると瞬きのうちに石が木っ端みじんになった。


その出来事に周りにいた冒険者たちが静まり返りこちらに視線を向ける。


「壊れてしまったが?」


女が動揺しているのが分かった。手が震え身動きもままになっていない。

この状況で奥の部屋から老人が出てきた。


「まさか、久しぶりに見ましたよ。」


「マスター!」

女は老人に向かってそう言った。


「ますたー?」


「これは、これは...わたしはここのギルドマスターテンチュウと申します。差し支えなければあなたの名前を教えてくれはしませんか?」


「俺は織田信長だ」


その名を聞いて、安心したかのように高笑いを始めた

「ふぁ、ふぁ、ふぁ、ふぁ」


「なんだ、テンチュウよ」


「いやぁー、20年ほど前にもあなたと同じく石を割ったものが居まして」


「ほう、俺以外にもいるのか?」


「はい」


「しかし、この石を割れることにどのような意味があるのか?」


「それは、純粋な魔力量が異常なこと、才能が目覚ましいこと、特別なスキル固有スキルを持つ可能性など様々なことが測れます」


「なるほどな、では、テンチュウ。そなたから見て俺はどれほどに強い?」


「それは魔王にも届きうるかと...」

その言葉に周りの冒険者がざわつく。聞こえてくるのは"あんな子供が"などと見た目の偏見によるものが大半であった。


「そうか、」


「では、この方のギルドカードを作ってあげなさい」


それからしばらくしてギルドカードを作った。


「信長さま、こちらギルドカードです。ギルドランクはG、冒険者ランクはSです。」


「ぎるどらんく?冒険者らんく?」


「すみません、説明していませんでしたね」

「ギルドランクはギルドで管理する依頼の実績を対象とした指数です。例えば、既定の実績を残せばランクは上がります。受けられる依頼は現在のランクから1つ上までです。今ならFランクの依頼までは受けられます。」


「では、最高はどこまでだ」


「Sランクとなっています」

「冒険者ランクに関しては純粋な強さの指数です。こちらの最高ランクはSSS+です」


「実際にいるのか?」


「今のところはいないのですが、太古の昔にいたようです」

「これで一通りの説明は終わりです。依頼は受付から左側にある掲示板から依頼書を持ってきてください。ご活躍、期待しています」


しゃべっていた間、女は少しばかり焦っていたようだが説明が終わり、ギルドカードを持ちギルドをいったん出ようとするのだが、冒険者はずっと俺に釘付けだった。その帰り際、テンチュウが目に入り、告げた。


「テンチュウよ、お前は俺に魔王にも届きうると言ったが、少し違うぞ。」


テンチュウは冷静そのものであったが、目の奥には極度の緊張感があった。


「何が、違うのですか?」


「俺は元々、魔王であった」


「それはどういう意味で」


「異名的なものだ」


言葉を聞いてテンチュウの目の奥が緊張から解放され、笑顔になったのを見て俺は立ち去った。


ギルドを出たはいいものもここから何をするか迷う。魔法とかという妖の類にも興味があったから調べたくなったので、俺は住民に聞きまわり、情報収集のため資料館を見つけた。なんとも住民はここを図書館というらしい。


俺はその図書館に入った。その光景は衝撃であった。

棚にびっしり並ばれた、大量の書物と室内の広さに感銘さえ受けた。


(ほう、なかなか良きものだ)


俺は探し回り、魔法に関するそれらしき書物を手に取り、椅子の方へと腰かけた。

開くとそこには基礎的な魔法、魔法操作、魔法の歴史など様々のことが記載されていた。


そこから数刻の時をかけて、あらゆる書物を読み漁った。


しかし、ここまでの濃密な時間を過ごし、慣れない環境もあって俺はその場で眠りについてしまった。

読んでいただきありがとうございます。できれば評価のほどよろしくお願いします。

次回、ついにあの人と再会します。

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