異世界
1582年、本能寺にて明智光秀による謀反でその生涯に幕を閉じたのだった。
しかし、目を覚めると訳の分からない世界にいた。その世界で信長はどうやって生きるのか?
俺は織田信長である。目覚めるとそこには訳の分からない妖のようなものたちがいた。
「ここは何だ?!」
「キリスト信者の言っていた天国や地獄に通づるものか?」
俺は頭を悩ませる。今までに見たこともない景色
(四国や九州のどこかであるのか?)
そんなことを考えていると、突如爆発音が聞こえた。
「な、なんだぁ!」
その方向に走って行っていくとそこに広がっていたのは、3人の人と人並みの大きさをしている雨蛙のような妖が戦っている光景であった。
(何だあれは?!ここはまさか俺は海を渡ったのか?しかし俺は確実にあの場で死んだ)
そんなことをまた考えていると戦いに動きがあった。
2人の刀と短刀を持った者が突撃したのだ。その1人がなかなかの剣術を見せた、感心しているとまたもう1人の方は相手の動きの隙を見つつ懐に潜り短刀で傷をつけていた。素晴らしい体術だとこっちも感心した。
「ほう、おもしろい。だが、致命傷にはならんぞ」
そう思いふと、2人とは違うもう1人の方を見てみると、滑稽な形をした庭園にありそうな、木の枝で何かを唱えているように見えた。
(何だあやつは、仲間が戦っているのに歌を歌うとはおかしな奴もいるものだ)
とバカにしているとその者の周りに何か違和感を感じた
(なんだ、何か来る…)
違和感を感じると同時に枝の上にに妖き火の玉が出現し、驚いた。
(何だあれは、火を操る忍か?)
声高らかにそいつは言った。
「ファイアーボール!」
「ふぁいあーぼーる?」
投石の如く、それは蛙に向かっていった。当たった瞬間爆発音とともに蛙が丸焦げになっていた。
驚きと好奇心でその3人組に近づいて言った。
「おーい!お前ら!」
俺の声に3人が振り向く。
「先の戦い見せてもらったぞ、なかなか良き戦いであった」
「ん?仲間とはぐれたのか青年?」
「青年?」
「俺は齢49だぞ」
3人は目を合わせて笑い出す。
「ははははは、面白い冗談だ」
「完全に15ぐらいだろ」
こいつらの発言に疑問せざる負えない。怪訝な顔を見せていると枝を持っている者が、目の前に円状の水の波紋を出し、そこには人が写っていた。すごい顔の良い好青年だ。しかし、俺以上のうつけ顔でもあった。
「誰だ、こいつは」
「だれだって、きみだよ」
(こやつが俺?)
「なんだ鏡も見たこともないのか?」
「鏡だと、これが?」
「魔法で水の反射を利用して作った、即興品だがな」
「マホウ?妖術や太古から伝わる陰陽道なるものか?」
「ヨウジュツ?インヨウドウ?」
その言葉を聞いて、何かに気づいたのか、枝の者が話始める。
「そういえば、半日ぐらい前に同じようなこと言っていた女の子がいなかったか?」
「あっ、そういえばいたな。魔法を見せたらなんか腰抜かしてたな。」
「君と同じくヨウジュツ?が何とかって言っていたな」
「名前は聞いたか?」
「ああ、あまりにも不安そうな顔をしていたからここから一番近い町を紹介してやった」
「名前は確か...モリランマルって言ってたけな。変わった名前だしすげぇかわいかったから忘れっぽい俺でも覚えたぜ」
(蘭丸?!お前も生きていたのか、しかしあやつは確かに美系の顔立ちだが女に間違われる要因は少ないぞ)
「そいつは俺の連れだ、その町も俺に教えてくれ」
「いいぜ。それに俺たちもちょうどそこに行くから一緒に行くか?」
「ああ、同行しよう」
そこから3人組と共に町に向かうことになった。
その道中色んな事を聞いた。名前、妖術のことや草原にいた蛙のような妖のこと。それに今いるこの世界のこと。ちなみに枝の者はヨセン、剣術の者はテカル、体術の者はポスカ。と言うらしい。
「妖術について聞きたいのだが」
俺はテカルに聞く。
「妖術?ああ、魔法のことか。あれは基本的に誰でも使えて魔力を利用して戦闘から日常などいろんなところに使われる」
「魔力とは何だ?」
「魔力は誰でも持っていて、まあ訓練すればどこまでも成長できるんだが、これに関しては血筋や才能によって変わることが多いな」
「なるほどな、ではあの蛙の妖について教えてくれ。あのサイズは見たことがない」
「フロッガのことか、あれはよくいる。それにあのサイズは普通だ。しかもアヤカシじゃなくて魔物な」
「魔物?」
「まぁ、6大種族以外のやつをそう呼んでいる」
「6大種族?」
「ほんとに何も知らないんだな。もしかして世間知らずか?」
無性にムカッと来てしまったが、こやつらがいないと俺は何もできないままだったことを考えて怒りを踏みとどめた。
「ヨセン、話してもらっていいか?」
「わかった」
「6大種族ってのは天空族、魔人族、竜人族、鬼人族、海人族、巨人族の6つの種族だ。でもここ最近は俺たち人間が魔法の研究や技術の進展でそこに参入しかけているらしいが、正直勘弁だ」
「なぜだ?」
「今、絶賛6大種族の頭たちはこの世界に自分のテリトリーを持っている。種族間での交流やその地域に踏み入ることは承諾しているのだがいろいろ問題が起きていていま世界は混乱しているんだ」
何を言っているのか状況が全く分からない。
「では、お前たちは何をやっている」
俺はテカルに聞いた。
「俺たちは冒険者だ」
「冒険者?無法者のようなものか?」
「そんなんじゃねぇよ!」
「冒険者ってのは、人間に害をなす魔物を討伐したり、鉱物とかの希少資源の採取どかする職業だ!」
「職業ということは報酬もあるという事か?」
「ああ、もちろんある」
俺は少し考える。
(今俺は金もない。。。)
「よし、俺もなろう。冒険者に」
「お前が、別にかまわないがどうやってなるか知ってんのか?」
「知らん」
「だと思ったよ」
「いいか?よく聞けよ。人間が管轄している町にはどこに行ってもギルドって場所があってそこで登録すればいいんだよ」
「それだけか?」
「そうだ」
そうこうやり取りしていると今まで話していなかった。口を開く。
「見えて来たぞ」
指をさした方向を見ると巨大な集落が見えて来た。俺たちは入り口を通り、町に入った。
板材に町の名前が書かれていた。
「ビ、ビギネス?」
ヨセンの話からは始まりの町だという。はじまりとは冒険者の端くれや月日が浅いものが多くいるらしい。
俺たちは町に入り、3人組は報酬受け取りのためギルドまで連れて行ってくれるらしい。
そして俺たち一行はギルドに向かった。




