表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
水道水の備忘録。  作者: 水道水。
15/22

13歳の遺書。

道水氏は今朝、夢をみた。

その夢というのが、道水氏の妹である『道水妹』と、道水氏の弟である『道水弟』と道水氏の三人で縄跳びをしていたら、急に包丁を持った弟が現れる、という夢だった。

まず、包丁を持った男は、その場で『道水弟』を殺めた。

次に殺められるのは、『道水妹』か『道水氏』か。

という、クローズドサークルでよくある風な展開になった。

何を考えたか道水氏は、

「母親と父親宛ての遺書を書く時間が欲しいです」

と、包丁を持った男に言い、何故か包丁を持った男はそれを許可してくれた。

許可をもらった道水氏は、ボールペンでメモ帳に、

『水道水の備忘録という駄文が、小説家になろうというサイトで掲載されています。作者の水道水は私(本名)です。読んでみてください』

と、残した。

包丁を持った男に、

「書き終えたので、殺してください」

と、述べた瞬間に刺された。

死にちかづいていく時間、道水氏は、

『なんで備忘録に遺書を残しておかなかかったのだろう』

と、後悔した。



山本文緒氏の著作でまれにみる自作解説風に、道水氏の自夢解説をしていこうかと思う。

まず、『縄跳びをしていたら』という描写からうかがえるように、道水氏らが殺されたのは屋外つまり庭である。

だが、道水氏と道水妹の仲は良いとも悪いともいえないが、道水氏と道水弟の仲はそこそこ悪いため、『現実で道水氏ら三人が縄跳びをする』ということはありえないだろう。

そこで夢と気が付けなかったのが、悔しい。

次に、道水弟が庭て殺されたとき、誰も通報しなかったのか、という点について。

道水氏らが住んでいるのは、そこそこの田舎である。

つまり、道水氏らが縄跳びで遊ぶような時間帯に、誰も道水氏らの家の前を通らなかった、ということだ。

次に、道水氏の「遺書を書く時間が欲しいです」等の発言について。

本人だからこそ言えることなのだが、道水氏は時間稼ぎ等のことを考えて発言したのではなく、本当に遺書を書いておこう、と思って発言した。

道水氏は純粋に頭が弱いのだと思う。

次に、『何故に遺書を書くのが許されたのか』という点について。

これは道水氏も分からない。

だが読み返してみれば、二次創作小説並みにご都合展開、というのはなんとなく伝わる。

道水氏は『包丁を持った男が、他人の遺書愛好家説』を支持している。

次に、夢の中で殺された感想について。

一応道水氏は死のうと思い、死ねなかったことが三回ある。

そのため、こんなに簡単に人間は死ぬのか、と思った。

最後に、今回の本題である遺書を残そうかと思う。



13年育ててくれて、ありがとうございます。

お母さんとお父さんは私にたくさんのことを教えてくれたけど、私はなにも返せてないですね。

ごめんなさい。

東京2020(2021)で、西矢椛選手が13歳という年齢ながら、金メダルを獲得してくれましたね。

その二日後、なんとなくの現実逃避から、私は駅前のゲームセンターにいました。

死にたいな、と思いながら歩いていたら、ゲームセンターの前で『1プレイ無料券』みたいなのを貰いました。

気の紛らわしになるかな、と思いながら店内をぶらついていたら、ラスカルのぬいぐるみを見つけました。

西矢椛選手がラスカルが好きだ、というネットニュースを思い出し、同じ13歳なのだから私も、というよく分からない思いでラスカルの台を選びました。

結果は、私の部屋にラスカルのぬいぐるみがないことから察してください。

私はこの世に未練が無いので、さっそと自殺してやる、と豪語していますが、きっと寂しいのでしょう。

どこかでラスカルを見るたび、親不孝な娘のことを思い出して欲しい、と思って遺書を書いてます。

お父さんとお母さんの娘で本当に良かった、と心から思っています。

2021年8月9日。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ