イケスペ三銃士プラス……ロバじゃないよ!!
イケスペ三銃士。
それはイケメンにしてハイスペ。私設ファンクラブありの見目麗しい男衆。
サングラス、キャップ、釣り竿などが限りなく似合い、あらゆる女性がその笑顔にドキュンと胸を撃ち抜かれる、自爆テロ的美貌。
WEB制作会社『SSK企画』。
代表取締役社長 若狭優
営業1課課長 杉田湊
営業2課課長 坂崎悠
オフィスでは、存在感バツグンオーラでそびえ立っていて、足もコンパスかタカアシガニかってぐらい長い。スーツをビシッと着こなしているし、顔面偏差値のレベルは100(MAX)をぶっちぎっている。
3人揃って会議に出る時には、立ち見席が出るほどの人気ぶり。プレゼンすればするほど、黄色い歓声が上がり、時々失神してしまう女性も。
バタンと音がして、人が倒れた。
「小山田が参ります!」
失神した女性に駆け寄り、呼吸を確認。ブランデー等の気付薬を嗅がせて、「大丈夫ですかっ」と救命救急。
いやもう慣れた!
女の子がバッタバッタ倒れるもんだからさ。
見て! ほらこれ救急救命受講者証ね。ちゃんと取得しましたってー。
そして、この小山田咲。
営業2課事務処理班出身
代表取締役社長秘書
WEB課相談役
ファイブレのレンジくん推し活隊隊長(新曲の振り付けは常に完璧)
イケスペ三銃士を率いる、ダルタニャン。←昇格
私はもう道端に咲くペンペン草でも透明人間でもロバでもない。
「小山田さん! ちょ飲み過ぎだよ」
「おい、坂崎! おまえが止める係だろ!」
「係、言うな。咲ちゃ〜ん。もうそろそろ、アルコール止めようかあ」
「へいへいへーい。しかもぉ何を隠そう、わいは坂崎かちょーの恋人れえ〜〜〜すぅ。ん? なんだぁこの香ばしい物体はぁ……ちょっと食べてみようもぐもぐ……え!? ふぉ!? やばっこのイカ焼きうまっ!! これはぁ海のぉ大王さまや〜〜からのダイオウイカやっっっ」
そう。私はただのオラオラ仮面。(←格上げか格下げか判断できないやつ)
ここで社長が声を上げた。
「よし9時10分前だ。早く帰らなくちゃ! おいおまえら、これでお開きね!!」
fin




