ハヅキの異変と、サリーの秘密
目の前にいる男は、自分こそがレジスタンスの長だといった。
仮にそれが本当だとして、なぜそんな危険人物の目の前にいるのかわからない、そんな、ハヅキの施行を読み取ったかのように、彼は告げた。
「まずこれまでのいきさつについて話をしよう」
「初めに、何故お前探索隊の近くに、俺らがいたか、これは簡単だ。
ここは政府に盾突き、ぶっ壊和してやろなんて思ってるやつばかりだ。そんな政府の一挙手一投足に注目し、偵察するのはごく自然だろう。
二つ目、何故お前を助けたか。最初は瘴気災害から命からがら逃げおおせたお前を尋問し、何もなかったら、棄てようってぐらいの気持ちでいたんだが、、、お前、自分の手足を見てみろ」
ハヅキは見た瞬間に、驚いた。自分の体の負傷部位から、にょきにょきと何か白いものが生えている。
「それはおそらく骨だ、お前のな。おそらくだがお前は、瘴気災害に増えたことで、良くも悪くも体が変化している。その異常な身体の再生がいい例だ。
そのため何か役に立つかなと思い、仲間に引き入れようと思った。」
自分の体が何か得体のしれないものに変わってしまったみたいで気味が悪い、でもはたから見たら俺の今の腕はもっと気持ち悪く映るんだろうな、なんて思う。
「最後に、、、、、お前は今、多額の懸賞金がかけられている。」
「!?!?」
ハヅキは今まで、国にずいぶんと尽くしてきた。
両親が物心ついた時からいない自分にとっては、親しい間柄の人がおらず。
孤独を感じていた。
そんな自分でも勉強でいい成績を取ったり、スポーツで実績を残したりすると皆がほめてくれた。
ハヅキ君は素晴らしい子だ!
ぜひその才能をいかんなく発揮し、将来のこの国の発展に役立ててくれ!
幼く、孤独だったハヅキは人に頼られた経験の少なさから、そんなお世辞を本気で信じ込み、いつしか国へと恩を還元することが自身最大の幸福だと思い込むようになった。だから、探索隊に選ばれたと知ったら本気で喜んだし、断ることもできたのにもかかわらず承諾し、命を懸けようと思った。
なぜ?という気持ちが強く、何が原因でこんな事態になっているかはわからないが、自分は国に裏切られたのだ、という事実がハヅキ重く響いた。
どうやら、俺の存在が国にとっては邪魔らしい。
ハヅキの心を何とか支えていた支柱が、真っ二つにへし折れた。
「、、、、、、、、、、」
「すまない、いろいろなことを急に言いすぎたな、少し休息を取ろう」
「、、あの」
「ん?なにか?」
ハヅキは決心した。
「レジスタンスに、加入させてください」
ハヅキ達は間もなくして、アジトに到着した。
「ようし、お疲れ様、お前に与える予定の部屋まで案内するから、そのあとは自由に過ごしておいてくれ」
ふうと一息つきたい気分だ。
今日はあまりにもいろいろなことが起こりすぎて、頭がパンクしちゃいそうだ、一旦ゆっくり考える時間が欲しい。
「
最後に、」
「?」
「軽く生い立ちとかを紹介してもらおうか、ほら、そんなかしこまらないでくれ、どういう人間なのか分かった方が親しみが持てるだろう?」
あまり人に堂々と紹介できるようなものではないため、少しためらいがあるが、郷に入っては郷に従えだ。こういうのは誠意を見せるのが大事だと葉月は考える。
「セーラ・ハヅキ、17歳です。両親は自分が7歳の時に他界しました、」
「!」
サリーという人からうめき声が漏れる。
まあ、聞いててて気持ちの良いものではないだろう。
「ご両親との記憶は、、、あるか?」
「?はい、自分のことを遊びにつれてったりとかなら。ただ、やはり昔のことなのでよく覚えていないですね」
「、、そうか、そいつはご愁傷様だな」
反乱組織のボスなんだからもっと血も涙もない人かと思ったら、そうでもないらしい。先の一件から何かを妄信しては痛い目を見ると悟りつつも、ハヅキは少し心を開いていた。
「ハヅキ君?だけが自己紹介するのは割に合わないだろう。
サリーだ。苗字は下級の出身のためない。君はもうレジスタンスの組員の一人なので、私の秘密を教えようとおもう。」
自分のことを、組員の一人などと呼んでもらい、また少し、ハヅキは気を許してしまう。それと同時にこの謎多き人物の秘密とは何かと少し興味がわいた。
「私は、人の心を読むことができる」
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