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初彼女持ち新卒SE、入社2日目で理想の美人同期と寝て、恋愛管理系クズになる  作者: Pyayume
第三章「マルチサイクル」

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第26話「実績解除【緑】」

会計を済ませ、千鳥足になりかけの狩野を支えながら、俺は「定期忘れた」と言って深夜のオフィスへ戻る。


狩野が「もうみんな帰ったみたいだね。」と言っている間に、自席のPCから久美子へ、社内メールを送信した。


<まだ仕事終わらない。今日たぶん徹夜。>


数秒後、送信済みフォルダへ格納されたことを確認した。


これで久美子の中では、俺は今も会社に残って仕事をしている。


社内メールという証跡まで残っている以上、疑われる要素は薄い。


もはや俺にとって嘘では無く、自身で作り上げるもう一つの現実だった。


その時、画面右下に社内メールの新着通知が表示される。


だが、深夜帯の通知なんて珍しくない。


監視アラートか、自動配信メールだろうと思い、俺は内容も確認せず、そのままPCをスリープに落とした。


「さとー。てーきあった?」


背後から聞こえる甘えたような狩野の声に、俺はすぐ振り返る。


「ごめんごめん、普通に鞄の内ポケット入ってた。」


「あはは、あって良かったじゃん。」


酔いの回った狩野が、だらけた様に笑っている。


普段きっちりしている人間が気を抜いている姿は、妙に無防備だった。


夜間モードへ切り替わったオフィスの薄暗い照明が、狩野の横顔をぼんやり照らしている。


「……あー、ちょっと酔ったかも。」


「歩ける?」


「たぶん。」


そう言った直後、狩野の身体が少しふらつく。


反射的に肩を支えると、細い身体がそのまま軽く寄りかかってきた。


シャンプーの匂いとアルコールの甘い匂いが混ざる。


その距離感に、俺の中の何かが静かに切り替わる。


「タクシー拾う?」


「んー……終電まだあるよね。」


「まぁ、あるけど。」


俺はスマホを取り出し、時刻を確認するふりをしながら、頭の中でルートを整理していた。


久美子には社内PCからのメールもあるし、この時間帯なら、同期に見られる可能性も低い。


「……やっぱ、少しどこかで休んでから帰る?」


俺がそう言うと、狩野は少しだけ目を丸くした。


「え……?」


「この状態で電車きつくない?終電も微妙だし。…それに、俺はもう少し狩野と居たい。」


狩野は小さく視線を落としたあと、観念したように笑った。


「……まぁ、ちょっとだけなら。」


俺はその返事を聞きながら、スマホでタクシーアプリをすぐに操作した。


数分後、俺たちはタクシーへ乗り込んだ。


行き先は、会社からタクシー5分の別路線駅の繁華街。


オフィスの最寄り駅と違う路線ならば、同僚との遭遇リスクは極端に減る。


車内で、狩野が窓にもたれながら小さく呟く。


「なんか、こういうの……ちょっとだけ、悪いことしてる感じするね。」


その言葉に、俺は曖昧に笑い、敢えて否定はしなかった。


タクシーを降りると、繁華街のネオンが深夜の路面を照らしていた。


居酒屋やカラオケの看板が並ぶ通りを少し外れた場所に、俺が目指したホテルはあった。


リゾート風の外観で、一見すると、ラブホテルというよりスパのようだった。


「……え、ここ?」


狩野が少しだけ目を丸くする。


「そ、っぽくないよね。」


俺自身も初めて来たが、いつか来るかもしれないと学生時代に調べて妄想していたことが役に立った。


「なんか、普通に綺麗で、受付にあるアメニティも多いんだね。」


普通に受け応えが出来ている狩野の横で、受付を済ませ、部屋へ入る。


間接照明だけの柔らかい空間に、甘いアロマの匂いがする。


大型モニターでは、南国の海の映像が無音で流れていた。


真冬と初めて会ったラブホとの違いに驚きながらも、俺は当たり前のような顔を作った。


「……すご。」と、狩野が小さく笑いながらソファへ腰を下ろす。


その拍子に、タイトめのスカート越しに伸びた脚のラインが視界へ入る。


ただ細いだけじゃなく、骨格そのものが綺麗だ。


膝から脛にかけての骨の浮き方を見れば、その脚線美の稀有さがわかる。


脚を組み替えた時にうっすら浮かぶ脛骨のラインは、見るからに華奢ではあるが、不健康じゃない。


健康と白さと細さを完璧なバランスで組み立てている。


明日菜にも少し似ているが、それより上質だ。


「……佐藤?」


どうやら少し見過ぎていたらしく、狩野が不思議そうにこちらを見るていることに気づいた。


「あ、ごめん。」


「なに。」


「いや、狩野って本当に細いなと思って。」


「あー……またそれ。」


狩野はコンプレックスなのか、困ったように笑う。


「昔から、もっと食べろってよく言われる。」


「今が一番似合ってるよ。……俺は狩野にめちゃくちゃ興奮する。」


そう言うと、酔いのせいか頬が赤い狩野は、少しだけ視線を逸らした。


不快では無い沈黙が落ち、お互いに少し近づく。


「……終電、もう無理そうだね。」


狩野が小さく呟くが、俺は否定しなかった。


代わりに、ソファへ座ったままの狩野の肩へ、そっと手を触れる。


近づいた距離の分だけ、狩野の匂いが濃くなる。


「狩野。」


名前を呼ぶと、狩野がこちらを見る。


期待と不安が入り混じっているが、拒絶はしていない目だった。


少し深めの口付けを落とし、狩野の服に手をかけた。


狩野の上を脱がした瞬間、鎖骨から肩先にかけての骨が綺麗なラインに目を奪われる。


肩の先で丸みを帯びながら浮かび上がる肩峯が、間接照明に照らされて静かに主張していた。


狩野はチューブトップ型のインナー姿のまま、ベッドの端に浅く腰掛けている。


華奢な肩から鎖骨へ落ちる線は細く、その下では、少しめくれ上がったインナーの隙間から、薄く肋骨が二本だけ覗いていた。


細いくて美しいその身体は、ただ痩せているだけじゃない。


やはり脚と同様に、骨格そのものが繊細で完璧なバランスだった。


「……そんな見る?」


狩野が少しだけ照れたように笑う。


「いや、なんか狩野って、骨格綺麗だなって思って。」


「……なにそれ。初めて言われた。」


苦笑しながら肩をすくめる動きで、肩峯がさらに小さく浮き上がり、その形に激しく劣情を催す。


俺は背中へ手を回し、宥めるようにゆっくり撫でると、指先の下で、肩甲骨の輪郭がはっきりと分かった。


薄い背中の皮膚のすぐ下に、肩甲骨の形がしっかり伝わってくる。


左右へなだらかに広がるそのラインが、綺麗でまるで天使の羽根を思わせる。


骨に沿って指をなぞるたびに、狩野の肩が小さく震える。


「……なんか、くすぐったい。」


「狩野、骨がめちゃくちゃ綺麗だな。」


「それ遠回しに貧相って言ってない?」


「違うって。まじで褒めてるし、興奮する。」


実際、俺はかなり興奮していた。


狩野はそんな俺の視線に気づいていないのか、酔いの残る顔で小さく笑った。


「佐藤って、たまに見るとこ変だよね。」


「そう?」


「普通、もっと別のとこ見るでしょ。」


その言葉に、俺は曖昧に笑うだけだった。


部屋の照明はかなり落とされていて、南国風の間接照明だけが室内を薄く照らしている。


俺は狩野の肩峯を味わおうと、ゆっくり口を近づけ、そっと口に含んだ。


狩野がその感覚震えたことを確認し、そのまま狩野に体重をかけた。


そしてそのまま俺は、狩野の全身の骨を確認した。


---


目を覚ますと、もう深夜の2時を回っていた。


隣では、裸の狩野が毛布に包まりながら静かに眠っている。


露わになった肩や、隙間から見える細い脛の骨が、俺の手元にある喜びを感じる。


好きというより、自分の好みの骨を収集するという感覚だったのかもしれない。


俺はスマホを開き、通知を確認すると、久美子から未読メッセージが一件。


<返信来ないからまだ仕事中?無理しないで、ちゃんと休んでね!おやすみ!>


その文面を見ても、罪悪感はあまり湧かなかった。


代わりに頭へ浮かんだのは、『久美子が出勤後、俺の忙しさを社内メールから理解してくれるだろう』という自身の生み出した証跡への信頼だった。


ただ、それだけだった。

実は赤、黄、緑、紫の4人はそれぞれ直樹の趣味にHitする骨を持っているという感じです。


余談ですが、狩野里香の体形は私の好みを最も色濃く反映させました。

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