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初彼女持ち新卒SE、入社2日目で理想の美人同期と寝て、恋愛管理系クズになる  作者: Pyayume
第三章「マルチサイクル」

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第24話「【紫】の交渉」

真冬は悪戯っぽく笑いながら、俺のシャツの裾へ指をかける。


その仕草があまりにも自然で、俺は反応が少し遅れた。


「え、あ……」


「直樹、こういう店は初めてって感じだね。」


からかうように笑いながら、真冬は俺のボタンを1つずつ外していく。


距離が近くなり、真冬の香水とシャンプーが混ざった甘い匂いが、鼻腔へ入り込んでくる。


こういう時、普通はもっと気まずくなるものだと思っていた。


だが真冬は、変に空気を作ったりせず、ゲームセンター帰りにラーメンに行くみたいな軽さで、自然に距離を詰めてくる。


「肩、力入ってる。」


「……そりゃ入るだろ。」


「大丈夫だって。ちゃんとここも食べてあげるから。」


真冬はそう言って俺の股間を指で弾いて笑うと、シャツをハンガーへ掛けた。


そして俺の方へ振り替えると、そのまま首元へ軽く唇を寄せた。


一瞬だけ身体が強張るのを感じ取ったのか、真冬はまた小さく笑って、今度は口に向かって深く口づけをしてきた。


俺に抵抗する隙も与えず、熱い舌が滑り込んでくる。


貪るような口づけの途中で、硬質な何かが俺の舌を掠めた。


口内の熱の中で、温い金属の感触が異物として強烈に自己主張してくる。


驚きで目を丸くする俺を他所に、真冬はその金属の粒を器用に使い、俺の舌裏や上顎を愛撫するように転がした。


未経験の痺れる感覚に、思わず鼻から熱い吐息が漏れる。


その金属の刺激に翻弄され、気付けば俺自身が彼女の頭を抱え込み、その深い粘膜の熱に酔いしれていた。


ようやく唇が離れた時、俺の口元はだらしなく緩んでいた。


「……舌ピ…してるんだ。」


俺が荒くなった息を整えながら言うと、真冬は「んー?」と満足気に目を細め、ピンク色の舌をぺろっと突き出した。


中央に嵌め込まれたシルバーのボールが、唾液に濡れてテロテロとした光を放つ。


「そだよー。これ、皆に評判良くてさー、すっごい良いらしいから、後で期待しててよ?」


耳元で囁かれた真冬の掠れた声に、背筋をゾクリとした熱が駆け抜けた。


「反応かわい。」


その言葉に、俺は妙に体温が上がった。


久美子の時みたいな失敗したくない緊張や、真子の時みたいな勢いに呑まれる感覚とも違う。


真冬は、相手を安心させながらも、淫靡な雰囲気で境界線を越えてくる。


気付けば、抵抗感や居心地の良さよりも、興奮が勝っていた。


「ほら、お風呂行こ?」


真冬が俺の手を引き、そのまま浴室へ向かう。


白い照明に照らされた細い背中が、やけに艶っぽく見えた。


「ほら、直樹も早くー。」


まるで長年の友達でも呼ぶみたいな気軽さで、真冬が俺を呼んだ。


その声に誘われるように、そのまま浴室へと歩いていく。


お互いが裸のまま浴室へ入ると、湯気の立った狭い空間の中で、真冬は慣れた手付きでシャワーを調整しながら、ちらりと俺を見る。


想像以上にスレンダーな肢体だった。


病的では無いが、浮き出ていて欲しい部分の骨はしっかりと確認できる。


肩鎖関節から鎖骨、8番目あたりから下の肋骨、腸骨の羽に、くるぶしと、随所に魅力が見て取れる。


キュッと引き締まっ身体から感じる骨のラインが、濡れた肌に張り付く髪と相まって暴力的なほどに扇情的だ。


そして、その平坦で白い下腹部の窪みに、小さなラインストーンのついたピアスが埋め込まれていた。


それがシャワーの雫を弾きながら、真冬の透き通るような白肌を余計に淫らに引き立てている。


真冬は濡れた手で自分の細い腰をなぞりあげながら、俺に向かって悪戯な笑みを浮かべた。


「直樹って、細身の子が好きそうだよねー。」


滴る水が鋭い鎖骨の窪みを伝い、ほぼ膨らみがないという美しい胸の膨らみへと滑り落ちていく。


「……え、そんなこと分かる?」


その一連の視覚刺激があまりに眩しく、俺の視線は完全に彼女の骨格にロックされていた。


「分かるよー。だって、さっきから鎖骨とかくびればっか見てたし。」


見透かされたような指摘に、思わず言葉が詰まる。


真冬はケラケラ笑いながら、スポンジを泡立てる。


揶揄うのに不快にならないという、その距離感が絶妙だった。


踏み込み過ぎないのに、自然と俺の緊張をほどいてくる。


「肩、力入りすぎ。はい、リラックスリラックスー。」


「……まぁ、こういうとこ初めてだから。」


「そうだよねー、よしよし。」


真冬は俺を包み込み、あやすように頷いた。


「じゃ、今日は優しく、気持ちよくさせたげるね。」


その言い方が、俺にはすごく大人びて聞こえた。


泡だらけになった真冬の指先が首筋を滑るたび、緊張と熱が少しずつ混ざっていく。


真冬は、俺の呼吸や反応を読むのが上手く、どんどん俺の感じる箇所を的確に触った。


どこが気持ちよく感じ、どこが不快なのか、全部分かった上で、少しずつ安心させるように距離を詰めてくる。


だから気付けば、最初に感じていた後ろめたさも緊張も、かなり薄れていた。


浴室を出たあとも、真冬はゲームの話を途切れさせなかった。


「そういや次のアプデ、カオカタ弱体化らしいじゃん。」


「あれマジだったら普通に萎える。」


「だよねー!前回も弱体化だったのに、絶対運営エアプだって!」


笑いながら肩へもたれかかってくるため、あたった髪の毛が少しこそばゆい。


「そろそろ、こっちの雰囲気にしてあげるね。」


妖艶に笑いながら俺に手を添える真冬の仕草に、俺の感覚が少しずつ麻痺していく。


ここが金を払って来る場所だということを、忘れそうになるくらいに。


そのまま俺は、真冬の意思のままベッドの上で転がされた。


「……ねぇ、直樹。」


不意に、真冬が少しだけ声色を変えた。


さっきまでの軽い調子とは違う、甘く落ちるような声音だ。


細い指が胸元をなぞり、そのまま耳元へ唇が近づく。


「もっと気持ちよくなりたい?」


その一言だけで、俺の頭が一気に熱くなる。


真冬は俺の反応を見ると、小悪魔みたいに笑った。


「お小遣いくれたら、最後までいいよ?」


俺はその言葉に、一瞬だけ迷った。


普段の俺なら、こういう想定外の追加コストには慎重になる。


費用対効果や必要性を検討し、妥当だと判断してから決断する。


だが、その時の俺は、それまでの行為による快感で、自分でも驚くほど簡単に財布の紐を解いた。


「……お願いする。」


「ありがと。じゃ、今日はいっぱい甘やかしてあげる。思うようにしていいからね。」


真冬が微笑みながら俺の頭を撫で、近くにあった帽子に手を伸ばす。


それ見た瞬間、俺の中で何かが完全に切り替わった。


---


数十分後。


ベッドへ仰向けになりながら、俺はぼんやり天井を見つめる。


その時には身体の力が抜け切っていた。


「直樹、顔やば。完全に溶けてるじゃん。」


真冬が楽しそうに笑いながら、隣へ転がってくる。


「……プロって、こんな凄いって思わなかった。めちゃくちゃ良かった。」


少ない経験しかない俺でも、気持ち良さの質が全然違うのが分かった。


真子、久美子、明日菜の3人とは一線を画すプロの技。


相手の反応を読みながら的確にツボを捉えた、これまでに味わったことの無い感覚。


「んふふ、でしょー?でも、褒めても何も出ないよ?」


「……愛液が出るじゃん。」


「えー、出させてくれるのー?…こうやってかなぁ?」


そう言って真冬は俺の右手を、そっと自身の秘部に導いた。


俺の品のない会話すら、心地のいい反応をくれる。


「……ハマりそう、やば。」


真冬の接客の技術から、思わず漏れた呟きに、真冬が吹き出す。


「ははっ、そんなに良かったんだ。ハマってもいいけど、ちゃんと生活できる範囲で遊びなね。」


その笑い声を聞きながら、俺は妙に満たされた感覚を覚えていた。


「それはそうだけど、気持ちよさもそうだけど、優しさに包まれた気がしてさ…」


「だから言ったじゃん。初めてなら優しくするって。」


その瞬間、真冬が始まる前にセットしていたアラームが鳴った。


「あ、時間そろそろだ。シャワー浴びよ!」


その宣告で、俺は延長不可だと釘を刺された事を思い出した。


名残惜しさしか感じない、またもう一回が欲しくなる。


このまま延長できないことに、想像以上の物足りなさを覚えている自分がいた。


「わかった。シャワー行こう。」


俺が立つと、真冬は全裸のまま俺の腕を組んだ。


俺の右の二の腕から、真冬の薄い胸の感触が伝わり、再び中心に熱が集まるのを感じた。


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