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お茶でも飲もうか
「と、とりあえず上がって。座布団しかないけど、そこに座って」
僕が彼女に入室を促すと、片足を上げてこれも薄い緑色をした靴を脱ぐ彼女。
(なんか、スカート短くて、パンツ見えそうだな…)
なんて思っていると、脱いだ靴をそろえた彼女が中に入ってきた。
「お邪魔します…。部屋、けっこうきれいだね」
「そ、そうかな。い、今お茶を入れるから座って待ってて」
妄想から解放されて、心に残る緊張感でそう答えながら、さっきまで必死に片づけをしていた自分をほめたくなる。
良かった、片づけておいて。
「飲み物は何がいいかな? コーヒー? 紅茶? ジュース?」
普段は安物のインスタントコーヒーしか飲まないけど、昨日の夜、仕事帰りに寄ったスーパーでドリップコーヒーと紅茶の葉(とお茶パック)、それにオレンジジュースを奮発して買っておいたんだ。
「紅茶がいいかな…。今日買って来たケーキに紅茶が合うんだ」
と、彼女。
「オッケー、紅茶ね」
普段はカップ麺を作るためのお湯を沸かすために立つキッチンも、彼女に紅茶を淹れるために立つと、いつもと違って見える。
気のせいだけどさ。




