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何者ダ

ある冬の夜

煌びやかな街明かりが平和な日常を彩っていた

いつもと変わらない日々を送る人々はその景色を

横目に過ぎ去っていく

もしこの平和な生活の中に自分たちとよく似た異星人が

紛れ込んでいたとしたら貴方は気づけるだろうか

きっとこの景色と同じように意味無く通り過ぎるだろう

それがこの平和を侵食しようとするとも知らないで

当たり前に過ぎていく身近なものこそが

自分にとって大切で重要な事なのかも知れない

そんなことを思いながら過ごせば

少しは自分自身の人生の意味を見つけられるかも知れない


「何も……できませんでした 俺のせいです」


その晩

突如としてビルが爆発したのを皮切りに

様々な被害が齎された。

ダイとナロが到着した頃には辺りは血の海と化し

無差別な攻撃に巻き込まれた人間の肉塊が転がっていた


「な……なんだよこれ……」


目を背けたくなる現実を目の当たりにし

吐き気を堪え辺りを警戒するダイとナロに何者かが

ゆっくりと迫ってきていた。


「――お前がやったのか?」


「そうダ――お前たちのことは聞いているゾ

随分と遅かったナ」


目の前に現れたのは【ランク3】のレィダであった。

全身が機械のような姿をした異質さと

その圧からダイは一目で【ランク3】だと見抜いた。


「気を付けろナロ……多分あいつは――」


ナロに情報を共有しようとしたダイは

これまで感じたことのない殺気を感じ取り

まるで首を絞められたかのように言葉を詰まらせた。

それと同時に同じく殺気を感じ取ったナロは

反射的にレィダに向かって手を翳し、力を使う。


「これは念力カ。なるほど――」


力を使ったナロを見て

ダイは心臓目掛けて刀を突き刺そうと

レィダとの距離を詰めた。


「これなら大抵の奴は倒せそうだナ」


「はっ!?」


ナロの力によって動きを封じたかに思えての行動

しかし、レィダは何事もなかったように動き

ダイの攻撃に対してカウンターを入れた。

その一撃は重く

ダイを地面に叩き落とした。


「あの程度で私を拘束したと思うのはミスだったナ。

 いや、そもそもここに来たこと自体がミスだナ」


起き上がる事ができないダイを横目に通り過ぎ

レィダがゆっくりとナロへと迫っていく。

力を使い抵抗を試みるも

やはり何事もなくゆっくりと迫ってくるレィダに

ナロは絶望し、涙を流した。


「ナ……ロ……逃げ……ろ」


レィダはナロの首を絞めた。

必死にもがくものの緩む事はなく苦しさを増していく


「マスクの男と同様に力を持った人間カ

 だが、所詮この程度なら生かす価値も無イ」


レィダの片腕が鋭い刀へと変形する。

その光景を見たダイはこの後

何が起こるかを察してしまう。


「や……やめて……くれ……頼む……ナロ」


「お兄ちゃん……ありが――」


言葉を遮るように刀は心臓へと突き刺された。

ナロの体からは力が抜けいく。

ナロは最後にダイへと微笑みかけていたが

その表情も徐々に生気を失っていく。

そんな絶望的な光景を目の前にした

ダイの精神は完全に壊れてしまった。


「仲間が死んだ絶望と喪失感

 そして俺という圧倒的な恐怖を前にして

 お前は進化することができるカ?」


「……進化?そんなもん……どうでもいい

 今は……只……お前らを殺してやりたい」


再びレィダが変形し砲台のような物が現れた。

戦闘不能状態にあるダイへ照準が向けられ

無慈悲にも放たれた砲撃がダイの人生を終わらせようと

していた。


「!?」


しかしダイへ放たれた砲撃は着弾しなかった。

倒れたダイの目の前に突如現れた謎の男が

砲撃の軌道を逸らしたのであった。


「何者ダ?」


「俺は――怪物だ」


その男は一体何者なのか

果たして味方なのだろうか


 










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