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お師匠様はお留守です!  作者: 瀬名 杏子
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レイアの一日

レイアは朝起きると洗顔して、自分で作った化粧水をつける。


近いうちに、エヴァンの店でも売り出す予定だ。


売れると良いね。


肌の調子によって、スイートアーモンドオイルを薄く伸ばす。


スイートアーモンドオイルが無くなった時は、オリーブオイルをつけていた。


着替える前に軽く体操をして、眠気を覚ます。


それから、朝ごはんを作って食べる。


今日の朝食は、ミルクと全粒粉で焼いたパンと具沢山の野菜スープとスクランブルエッグとカリカリに焼いたベーコン。


それに、チーズと生のプルーン。


しっかり、朝から食べる。


エヴァンはいくら食べても太らない体質らしい?


どこから見ても、元冒険者には見えない。


ラーグルの近衛騎士より、正装が似合いそうだ。


「ライアン、なんだよ?じっと見て?」


「いや、今日も僕のエヴァン姫は見目麗しいなと思って…。」


「朝から笑えない冗談はやめてくれ!」


「私もエヴァン姉様と呼ぼうかしら?」


「ひやかしの女性客が減るのなら、喜んで女装する!」


「私より、ドレスが似合ったら困るわ!」


エヴァン目当ての女性客がひっきりなしに来店するが、長居されるのは困る。


他の客が来たら、やんわり断っているが、邪険に出来ず悩ましいところだ。


やはり、もう一人ひやかし対策に雇った方がいいと思う。


朝食を食べたら、掃除や洗濯をしてから、薬局に移動する。


薬局の休みは、週に一回。


エヴァンが主に接客して、レイアは奥で薬草をすり潰したり煮込んだりしている。


風邪薬や解熱剤、痛み止めや痒み止め、整腸作用のある胃腸薬 うがい薬や下剤、肌荒れを治す軟膏などを売っている。


1ヶ月もするとレイア一人で薬が、作れるようになった。


エヴァンの冒険者時代の知り合いが魔道具の素材になる魔獣の毛皮や牙を持ち込んだりもする。


かつてアリシアが、エヴァンに頼んで素材を集めて貰っていたので、エヴァンに仲介を頼めば良客を紹介してくれると思ったようだ。


アリシアは自分で狩りも出来るが、幼いレイアを連れて行くのが憚れた為、エヴァンに外注を頼んでいただけなんだけど。


ギガメラの甲羅や、ロックフライペンギンの嘴は、レア素材なので噂を聞きつけて遠方から来店する客も増えてきた。


お世辞の言えないエヴァンが、薬局を切り盛り出来るか心配したが、元Sランク冒険者の肩書きは、伊達じゃなかった。


「レイア、午後の予定は?」


「干し肉と薬草ゼリーを作るわ!」


「ウゲッ!」


「何その反応は?」


「だって、薬草ゼリーすっごく不味い!」


「材料と分量を変えて、少しはマシになったのよ!」


「まずくはないけど、おいしくもないよ。小さな子どもは食べないよ。」


「薬だと思ってそこは我慢して食べてもらわないと!」


レイアは、虚弱体質の子ども達に薬草ゼリーを食べさせたいのだ。


その志は高いが、結果が伴っていない。


「僕は試食は嫌だからね!」


「わかったわ。ぐすん、ライアンが冷たい。」


後ろで聞こえない振りをしているエヴァンも責めて欲しい!



レイア特製ブレンドティーも時々失敗している。


主成分である美白効果のあるはと麦が、不味くないから、まだ何とか一気飲みすれば飲める。


失敗は成功の母だよね。


いつか、その努力が報われる日がきっと来るよ!



夕方になれば、店を閉めて家に戻る。


夕食後はレイアは魔法書を読み、エヴァンは鍛錬している。


僕はレイアの横で、一緒に魔法書を読んだり、ゴロゴロしている。


アリシアがいない日常に、僕達は少しずつ慣れてきた。




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