カルキュレイション ワールド 165頁
ーー万物の間ーー
巨大な装置と繋がるヘッドギアを被る女性がいる
(カンタク)「”万象寺“様お連れしました」
(万象寺)「あぁ、来たか」
ヘッドギアを外す万象寺
(冴刃)「久しぶりだな息吹」
(万象寺)「ふぅ、お前が来るときはろくなことがない」
(冴刃)「悪ぃな」
(万象寺)「大体分かってる、この世界のデータを見ていたからな」
(冴刃)「なら話は早い、こいつを治してやりてぇんだよ」
冴刃はキャミィのデータを取り出す
(万象寺)「キャシーのトラウマかい…?」
(蒼葉)「息吹さん、お願いします!大事な仲間なんです!」
(万象寺)「確かにここなら、私とコイツがいればこのデータを元に戻せる」
万象寺が親指で冴刃を指す
(万象寺)「けどね、このデータの子や冴刃を見な…周りが弱ければその負荷が現れる」
(蒼葉)「……」
蒼葉は冴刃の無くした腕を見て俯うつむく
(万象寺)「まぁ多少の粒は居る様だけど、これから相手をしていくのは四聖獣や四神とその配下の六武神、それに頑固な十二支柱もいる…コイツ抜きであんた達がそのレベルと張り合える力を証明できるならこのデータを修復するよ…まぁ手始めに朧城の武蔵とか…ね」
(冴刃)「おぃおぃ…いくらなんでも…」
腕を組み蒼葉を見つめる万象寺
(蒼葉)「……やってやるわ、あのおじさんには借りがあるしね」
(五十嵐)「武蔵には手も足も出なかったのは事実だ…まだまだ強ぇ奴がいるなら強くならねぇとな!」
意気込む蒼葉達
(冴刃)「あぁ〜わかったよ!蒼葉とそこの若いのちょっと来い!」
頭を掻きながら蒼葉と五十嵐を呼ぶ冴刃
(蒼葉·五十嵐)「?」
冴刃に寄る2人
(冴刃)「お前かぁ蛇が連れてきた人間は」
(五十嵐)「ウッす!五十嵐泰牙ッす!」
(冴刃)「倅には出来なかったが、お前ら二人には“アバター”の使い方の小手入れをする」
(蒼葉·五十嵐)「?」
冴刃は蒼葉と五十嵐の頭にそれぞれ手を当てる
(冴刃)「分かりやすく言えば、今お前達の使ってる憑神はお前達の内に宿ってる“アバター”の僅かな力に過ぎない…その”アバター“の箱の蓋を俺が意図的に少し開けた」
(蒼葉)「…変化はなさそうね」
(冴刃)「力を使えば分かる」
(五十嵐)「ちょっとスパイク出してみる…ぐぅっ!!?ぐぁぁぁ!!」
倒れ込む五十嵐
(蒼葉)「何々!?」
(冴刃)「言ったろ?蓋を開けたんだ、引き出す量をコントロールしなきゃ身体が追いつかねぇよ」
淡々と説明する冴刃
(蒼葉)「やってみるわ…うっ!腕が千切れる痛み!!」
(冴刃)「蓋を30%開いたからな…以前よりも繊細に扱うんだ」
(五十嵐)「ぐっぅぅぅ…ま…まずは…弱過ぎず強すぎない加減をぉぉ…」
五十嵐の手の指先が牙に変わる
(冴刃)「その調子だな」
二人の特訓が始まった
・
・
・
一方黒鉄は森の中…
(黒鉄)「まっすぐのはずなんだが…ここはどこだーー!!」
道に迷う黒鉄




