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宿敵
「神代恒一……君の恋人を殺した男は、生きている」
沈黙。
「……は?」
空気が凍る。
「切り刻んだはずだ。……いや、出力が足りなかった。覚醒直後で、甘かった」
拳が軋む。
「どこにいる」
「接触はした。だが取り逃がした」
恒一が顔を上げる。
「お前が? ただの犯罪者だぞ」
「固有魔法使いだ。人質を取られた」
短い沈黙。
「……フリーデンの顔も潰れたな」
「一般人ごと焼き払えば、仕留められた」
雷堂の声は変わらない。
「だが、俺はやらない」
舌打ち。
恒一の瞳に、熱が宿る。
「いい。あいつは俺が殺す」
雷堂は数秒、黙る。
「……そうか」




