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念動型…試作88式飛行装置

87話目になりますわ…戦いが変わろうとしています。満里奈達も軍の編成を行うみたいですね…さてとうなるでしょうか?

アハハハ、奥の院に笑い声が、響いた。

「そうか…リンが…アハハハ!出番が無かったな…シン…」エナは、シンの肩を叩く…


さて……巴を見に行かないと…誰を行かすかなぁ…まぁ誰でも良いが…三河殿に一任するかぁ…それか…ソレイユを…


そんな中…何が、起きたのか理解出来ないまま…フランソワーズと右近が、プシケに戻ってきた。

「おい、レイン?なんなの…プシケの周りは、血の海…プシケの中は、瓦礫だらけ?プシケは、ハリウッドみたいだし…エナ様はいるわ、???理解できないんだけど」フランソワーズは、辺りをキョロキョロしている。

「おぉ!フランソワーズ!満里奈様が、お待ちだ!」レインが言った。

「あっはい??なんなのよぉお!」



「エナ様…武田が動きました。アヴァロー殿の街に進軍しています。」ヴァジュが告げた。

別室…

---満里奈様-武田軍を見つけました。--

--ジン一郎か?--

--アヴァロー殿の街に進軍を開始しました。--

---ちっ!やはりこのタイミングか!---

--ゼンゲンは、青葉城に入っているか?--

---はい、アルクアンシェル様、ボルトボール様も入城しております。---

--指示を待て--


「上様…今、配下から連絡がありました。」

エナの別室に入った満里奈は告げた。


「武田だろ…」エナが、呟く…

「三河殿…我々から軍を送る…私も行くぞ…政宗には、後詰になって貰うぞ!」エナが言った。


「武田…ここで引導を渡してやる。皆殺しだ…スドリシュティがぁ…いまいましい!……サマンを借りるぞ!三河殿!」


「全軍武田討伐に出る!シン!ヴァジュ!マンジュ!サマン!…黒夜叉大将、ハヤグリーヴァ!ゴゼ!…ソレイユ達は、巴の戦いの調査だ!触れをだせ!グルファクシ!機甲魔導兵も出すぞ!全員黒龍に騎乗用意だ!」


「ハヤグリーヴァとゴゼには、例の物を持たせろ!」エナは、不敵に笑った。

「シン!ヴァジュ!マンジュ!サマン…あれを仕掛ける。100年ぶりだ…懐かしかろう…グライアイだけの物ではないぞ!アハハハ!」


「全員を姫路城に集結させろ!〜その後!青葉城に向かう…決着をつけるわ…」エナはほくそ笑んだ。


奥の院…全員が集まっている。

「今後の陣割りを行う…まず…城を作る…」

「まず…プシケより北!水戸城…南!名古屋城」…

「ニライカナイの入り口…駿府城!名古屋城より…西、ハマーン殿の方面、和歌山城…全てを転送陣で繋ぐ…城主は今のところ、青葉城はゼンゲン、姫路城はシンダラ、井伊谷城はフランソワーズ!石垣山城…改め伊賀城は、レインとなっているが、臨機応変に変えて行く…」満里奈が矢継ぎ早に言った。


「次!陣立てだが……多分…巴殿の軍も含めて…今後、この様な陣立てになると思う。…全ての兵が、連射式魔導銃で武装…その兵が先陣…その中には、長距離狙撃兵が組み込まれている…騎馬には、爆裂術式魔導銃をもたせる…後方は支援を担当出来る、長距離炸裂砲による部隊……それと工兵等が詰める…さて、完全歩兵は、最初は、後方だ…さてさて…術師の我々だが…全員が空中だ…空軍を組織する。その空軍が、索敵、測量、支援、攻撃を行う…で…空を飛ぶ方法は多分…2種…ソレイユ将軍配下の様な…空圧術式を用いて飛ぶ方法、スピードは、多分…速い…魔力があまり要らない……そして、ほとんどがこの空圧術式を、組み込んた方法で部隊を編成するはず、とは言っても、魔力はいるけどね。…で術式が必要がない方法があるわ…それは…」


「上様……私が…」レインが遮る

「…12神将と、我々が持っている能力…念動力だ…スピードは出ないが?いや、出過ぎるのか?かなり、ポテンシャルは、無限だな…とにかく…鳥のように空中を滑る方法とは、全く違う…念動力は、直角に曲がる…上下に移動…左右…そして…後に戻るなどが、可能になる…そして…ポルキュス軍は、空圧術式ではないかと推察される。」


「あとは、両方を入れ込んだ…方法だが、膨大な魔力と精神力が必要になる…私達は可能だが、一般兵は念動力を使えないので無理だろうな…この方式が…空圧式より高機能だろう…」レインが話し終えた。


「世界は変わった…いや、変わろうとしている。」満里奈は、ため息をついた。


「満里奈様宜しいでしょうか?」ランスが声をあげる…。

「一度、この世界に生まれた?発生した?独立したっ言うのか…新興勢力の把握と、討伐……屈伏させる事も必要では?」


「…なる程ランス、ハイラ、ニション…シュエット、シュヴァルブラン…任せて良いか?」

満里奈は5人を見た。


「満里奈様…了解です。」ランスが頷く。

「満里奈様……我々徳川に屈伏させる事が、最優先と考える…べきでしょうか?」

シュエットが声を上げた。


「まぁその辺りは、任せるわ………逆らう者は……まぁ…あれね!」そう言って、満里奈は、両掌を合わせて…すり潰す仕草をした。


「了解しました。」

「あと、この飛行術式のテストも、兼ねている。気負わずに、偵察任務と思え…ランス…任せたぞ!」満里奈が、言った。


「よし!88式をランスに……98式をシュエットとシュヴァルブランに!07式をハイラとニションに…」

「ご武運を…」満里奈は、若干…意地悪そうに笑った。 

「えっ…いきなりの出撃ですか…いや、その前に、乗りこなせるのでしょうか?」ランスが言った。


「酒井忠次!なにを、言っている?!三河武士なら!気合いで乗りこなしてみろ!」

「88式は、部隊長クラス、ランス!レイン!フランソワーズ、クリスチーヌ…あっいや……四天王にのみ与える!高機動の隊長機だ!」満里奈は言い放った。



数刻後!少し離れた塔の中には、エナ、満里奈を含めた一団がいた。

「しかし…ランスも、気の毒に…実験では、レイン以外誰も…飛べなかった88式をねぇ…」エナが呟く。


ランス達は、装置を付け始めた。

「さて…さて…上手く行くのか??爆発とかしないんだよね…アハハハ!」


「ランス様…流石に爆発はないでしょう?アハハハ」シュヴァルブランが笑っている。


「何せ!私達二人は、鳥の名を貰っているので!」シュエットが胸を張る!


シュエット…今は男性…知恵の化身…フクロウの名を持つ!シュヴァルブラン…今は女性…気高き戦士、白鳥の名を持つ…与えられたのは、98式…空圧術式が納められた無骨なシューズを両足に付けている。

ランスの88式は、念動力を魔導回路にしたブーツの様な物だ。魔導噴射口が、大きい…


ハイラ、ニションの98式も、ブーツタイプで、3タイプとも、腰に集積回路がついている。

武装は、5人とも刀と炸裂砲付連射式突撃銃だ!魔導弾を連射できる。さらに、爆裂弾を発射できる装置がついている。

…現代で言えは、アメリカ映画でよく見るM16に、グレネードランチャーがついているアサルトライフルという感じだろうか…銃は、飛行中は…他の術式が組めないので、補助的な物であるらしい…と言っても、かなりの威力なのでは?シュヴァルブランは考えた。


「しかし…エナ様の所の術師?技術者?…ハヤグリーヴァとゴゼ殿?イヤーカフもそうだけど…凄い方ですね…」装備を整えながら…シュエットが呟く。

「あぁぁぁ凄いな…なぁ…ハイラ…上手く行くのか?飛ぶ??空を?これで?こんなブーツで?飛ぶ?有り得ないって感じがする。飛ぶ?生まれて始めて…」


「アハハハ忠次様にも怖い物が、あったんですね…」ハイラ=ガラシャが言った。


「いやいや…こんな時、ガラシャ様で語らないで下さい……私、原理は理解してるんだよ…我々の念動力をこの演算集積回路に注入…体の周りに、押す、引く、持ち上げる…回す…止めるなどの術式を瞬時に展開…まあ…360°周りに階段やハシゴがある…感じってのは解るのだが…」ランスが腕を組む。


「ハイラ…ニション…見ただろう…あの満里奈様の笑顔…いたずらっ子みたいな笑顔!」

ランスが言った。


「いっえ?見てまっ……せんね…」ハイラは目をそらした。同じくニションも…肩が震えている。

「おいおい…なんだ?なんだよ!教えろよ!」ランスが二人に詰め寄る。

「もしかして…始めては、俺だけとか?言うなよ…」ランスが言った。

「いえ我々も、始めてですが……」ハイラが

口籠る。

「なんだよ!ハイラ!」

「…あの…車で言ったら…我々は、オートマで、ガソリンと電気のハイブリッド車…シュエット達は、オートマ電気車?

ランス様は、6速ミッションのターボ付車…いや…ニトロエンジン搭載?まぁ…化け物ですね、」ハイラが言った。



「ランス教官!時間です。進発して下さい。」シュエットがランスの腰の起動スイッチを入れた。


「ちょっと…まて…、…ぇ」

ギュワン!


エナの家臣ハヤグリーヴァが開発した飛行術式装置を装着した男。

徳川四天王筆頭。

その名は、酒井忠次…別名――ランス。


「おっ、上がりました…上様!」

「おっ!88式はレインだけが制御出来ると思っていたが…ランスも行けたか!」満里奈が声を漏らした。

「?おいおい大丈夫?大丈夫なのか、あれは……アハハハ!ヤバくないか?」

レインが、眉をひそめる。

「理論上は問題無いと、思う…ぞ?…理論……」

そう断言したエナは、既に安全な物陰へ避難していた。

嫌な予感しかしない。

「では忠次!推進術式を起動してみろ!」満里奈が叫んだ!

その瞬間だった。

ドゴォォォォォン!!

忠次の身体がさらに真上へ射出された。

「おおおおおおおおおおおお!?」

歓声が上がる。

成功かと思われた。

だが次の瞬間。

忠次の身体が横回転を始めた。

ぐるん。

ぐるん。

ぐるんぐるんぐるん。

「回ってる!」

「回っておりますな!」

「回りすぎでは!?」

まるで空中ブレイクダンス。


「ギャハハハ…」ヴァネッサは笑い転げている。「アハハハ!ヤバい!あれは、笑える!」アイリスとリンも吹き出した。


忠次は……。

両足を広げた姿勢になったかと思えば、歌舞伎役者の見得を切ったように…空中で…歩きだした?いや?マイケルのムーンウォークなのか??おぉ!公開に合わせて!なんて…タイムリー!

次の瞬間にはコサックダンス?。

さらに数秒後には両手を広げて優雅に一回転。

「おおっ!」

「美しい!」

「空中バレエだ!」

「いや、フィギュアスケートでは!?」

レインが真顔で言った。

「採点するなら芸術点は高い」

その頃。

当の忠次。

完全に気絶していた。

白目である。


「ランス教官?、操縦していない?」シュエットが上をみあげる。


「最初の加速で失神しのか?」ハイラがいった。


「おいおいランス…涎を垂らしてるぞ!」

レインが言った

「何故?飛んいられるんだ!?」シンダラが言った。

「アハハハ装置だね!装置に入れた、念動力が続く限り…」満里奈が目を閉じる。


その時。

忠次が急降下した。

「落ちるぞぉぉぉぉぉ!」

家臣たちが悲鳴を上げる。

だが地面まであと十メートル。

突然術式が暴走。

ドゴォォォォン!!

今度は真上へ。

「戻ったぁぁぁぁぁ!!」

「なんで!?」

「本人も分かっておりませぬ!」

「バンジージャンプかぁ!!!」

空高く舞い上がった忠次は、そのまま夕陽を背景に回転し続ける。

三回転。

四回転。

五回転。

誰かが呟いた。

「これは……」

皆が見上げる。

「あれは鳥か?」

「飛行機か?」

「違う」

レインが首を振る。

「空飛ぶランスだ!」

その瞬間。

遠くの雲の向こうから。

「おおおおおおおおおおおおおおお!!お恨み申し上げますぅぅっうっ!」

チュどぉぉぉぉーーん

爆発音と、忠次の魂の叫びだけが聞こえた。

なお。

試験飛行報告書にはこう記された。

『飛行性能――極めて良好』

『操縦性能――壊滅的』

『酒井忠次殿――2時間後に無事回収』

『本人の感想――二度と乗らん』 ::


「しかし…アハハハ…面白かったぁ!」

アイリスとリンが涙を拭きながら…まだ笑っている。


「さて…2日後、行動を開始する。先発のハイラ達は、各々、訓練をするように…」


……88式は、レインだけか??フランソワーズでも…試さないとな…アハハハ…満里奈の声が奥の院で…響いた。



不定期でアップします。満里奈達の活躍にご期待下さい。ブックマーク、評価宜しくお願いします。

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