マカロン・ネソイ
81話目になりますわ!ついに…ポルキュスが現れましまた。何者なのでしょう…そして…マカロン・ネソイとは…魂の行き着く場所…その意味とは?
東の荒野…
「人質交換??解せぬな…この意図は?」
ソレイユは、腕を組んだ。
「人質交換?なんと、なんのメリットがあるんだ?」ヘシオドスが呟く。
「ソレイユ殿…罠です…いや、何かしらの策略ですかね…」ダイダロスが声を漏らす。
「行くだけ無駄ですね…」ヘシオドスも言う。「断ったとして…人質を殺されたとたら、むしろ好都合…」
「……わたしは行くつもりです。何か、シトクは、私に話しがあるのでしょう…あわよくば、有岡城の場所が解るかもしれませんし…有岡城は…多分…地下迷宮でしょうから…」
「コンカラ殿…エナ様を通じて…情報を送って欲しい…一揆、内乱の話しです。ハマーン様にガルダを飛ばして下さいと…」ソレイユは皆を見渡した。
「最近…ハマーン様の街の人口が、増えている…この、内乱の企みと関係があるかも、しれませんね…」ホメロスが、言った。
「同時多発の内乱…まるで…一向一揆ですね…ポルキュスは、本願寺光佐なのですかね?」コンカラが呟く…
「……なる程…本願寺光佐の妻の如春尼は、武田信玄の正室の三条夫人と姉妹ですからね」ダイダロスは、こめかみを押さえた。
「本願寺光佐だとすると…なる程…家康殿が殺された、前回世界…織田殿と全面対決の前に…この世界が滅んだとか?」ダイダロスが言う…
「なんか…取ってつけたようですが!アハハハ」ヘシオドスは、苦笑いを浮かべている。
「使者に明日昼に砦奥に行くと伝えてくれ…あっ…私独りとは、言われてないね…人質のウグバの他に、エコウ、アクタも随行すると伝えてください…」
「…ソレイユ将軍…各国ごとに対策を練るべきですか?…」ダイダロスが言った。ダイダロスは、続けた。
「私的には、人質交換を済ませたら…ソレイユ将軍、まずは、情報を共有してもらいたい。内乱の情報をシトクから聞き出せればなおさらですが…内乱、内戦の防止策を統一で鎮圧にあたるのが望ましい…」
「確かに相手の規模、戦術が見えてこない…こんな不気味な戦いは、始めてだ…」ヘシオドスも、思わず声を漏らした。
「なんにしろ…人質交換を済ませてからでも…遅くはないのでは?なるべく情報を聞き出しますので」ソレイユが言った。
「コンカラ殿…エナ様はなんと…」ソレイユがコンカラを見た。
「織田信長様は、今、プシケにいます…徳川殿と今後の対応を話し合っているようです。追って、沙汰があると思います。」
コンカラは耳に手を当てている。
「前から思っていたのですか、その念話システム、共有できませんか?」ホメロスがコンカラに言った。
「そうですね、エナ様に聞いてみます。」コンカラは言った。
「しかし、正体が見えてこない…ポルキュス…一体何者なんだ?」ソレイユが、言った。
メビロス島…
世界の果てに近い海域に、かつて存在したと言われる島々があった。
その名は、マカロン・ネソイ…今は、メビロス島と呼ばれている。
“祝福された者たちの島”。
そこには冬がなく、
黄金の陽光が常に海を照らし、白い神殿群は夕陽を受けて琥珀色に輝いていた。
断崖からは幾筋もの滝が流れ落ち、
その水は銀の霧となって大気へ溶ける。
風は甘く、花々は一年中咲き誇り、
大理石の回廊には、琴の音と詩人たちの歌声が静かに響いていた。
辿り着けるのは、神々に愛された英雄のみ。
幾千の戦を超え、血と絶望を越えた者だけが、最後にこの島へ迎え入れられる。
そこでは剣は不要となり、王冠も鎧も意味を失う。
誰も老いず、誰も飢えず、
ただ穏やかな海風の中で、永遠の時を過ごしたという……
夜になれば、
星々は海面へ降り注ぎ、
白亜の神殿は月光に淡く浮かび上がる。
英雄たちは酒を酌み交わし、
かつて敵として剣を交えた者同士さえ、
静かな笑みを浮かべて同じ卓についた。
まるでそこは、戦いに疲れた魂の終着点――
神々が最後に与えた、永遠の安息だった。
だが……
時代は流れ、神々は去り、
海は変わり、風は沈黙した。
白亜の神殿は崩れ、
黄金の庭園は潮に呑まれ、
かつて英雄たちが歩いた石畳には、冷たい波だけが打ち寄せる。旅人達は、今でも語る。
霧深い夜、海の果てで、海上に一瞬だけ“黄金の島影”を見ることがあると。
それが幻なのか、
失われた楽園の残滓なのか――
誰にも分からない。
……でも、今はその面影は無い。魂の行き着く島…メビロス島…主は、ポルキュス…
「クーベラ…準備はとうだ?」ポルキュスはクーベラを見る。
「もう間近ですね…」クーベラはポルキュスを見た。
椅子に腰掛けている。人物…男性なのか?女性なのか?顔は?…仮面をつけた…ポルキュス…仮面の奥から響く声は、老人?老婆?ローブの纏っている…そして手袋…皮膚が露出している所など…無い…
「ポルキュス殿…シトクがソレイユと殺り合ってますが…どうします?」クーベラがポルキュスを、見つめる。
「アハハハ…特に無いねぇ…いや!ソレイユ…味方にしたいけどねぇ…エキドナの魔石も…解析が終わっているし…有岡城…シトク諸共…消えた所で、アハハハ…痛くも痒くもありませんからね…」ポルキュスは笑い声を漏らす。
「ポルキュス殿…あなたは、何者なんすか?女?男?老人?若人?」クーベラがポルキュスを見つめている。
「オホホホ…知ってどうするのですか?クーベラ殿?何か変わりますか?」ポルキュスは、前を向いたままだ…
「まぁ、そうですね…」クーベラが言った。
「この世界は、良いわね…戦いが!!裏切りや、妬み…冒涜…価値観…人種…そんな煩わしい物から発生しない。」
「魔法の無い世界を覚えていますか?」ポルキュスは前を向いたまま…呟く。
「実に醜いですわ!吐き気がします。正義と悪?…私が正義を唱えれば、相手方は、不義となります…悪じゃないんですよ…誤解している方も多いですか…不義です。道義、人道に反する道…正義を正しい道とするなら、その道とは違う道ですね…悪の反対は善です。相手からすれば、自分の道が正義…相手方にとっては、自分の道こそ正義……正に正義と正義の戦い…善と悪では戦いでは無い…善と善の戦い…嘆かわしい…」
「魔法の無い世界では、自分とは違う道を進む物を、排除する…認めない!容認しない…自分の正義をふりかざす!嘆かわしいわ…でも、この世界では!違う!自分の正義をつら抜けるの!ある意味…その道が正道であるのか、違うのか、すぐに解る、大業には犠牲がつきもの?この世界では、そんな物すらない!歴史が語る?教えてくれる?そんなまどろっこしいわ…まぁ…この考えは、織田殿の考えかしら?自分の道が、正しいのか?確かめられる世界!死すら超越したこの世界…たまらないわぁ!」
「成せば成る為、さねば成らぬ、何事も!ある意味…これは、徳川殿の考えかしら?オホホホ」
「でしたら、私でも…良いのでしょう?あなたでも良いわ…難しく考え無い!私がする事は、正しいのか?…正しくないのか?」
「この世界は、意味の無い事など起こりはしなのよ!赤子が触って!感じて、見て!味わって…学習していく…これを大人の姿の我がやる…大人の脳みそを持った我々がやらされる…これが…どれ程、凄い事かわかるか?クーベラ殿?魔法の無い世界は、結果に時間がかかり過ぎるわ!この世界は違う!努力は、すぐに結果となる!この世界に神がいるなら…私は感謝するわ!最高よ!最高だわ!」
「ポルキュス殿…私的には、もう少し…職業が欲しいですね。まあ…希望ですがね!アハハ」クーベラが笑いながら言った。
「成程!クーベラ殿…家康殿のプシケに行かれよ!」ポルキュスが笑った。
「美容院…カフェ…ファストフード…学校…服屋…靴屋…下着屋…定食屋…居酒屋…警察署…消防署…スイーツ店、…満里奈殿は色々やってるわよ!笑ってしまうぐらい!」
「警察署ぉ??嘘でしょ?なんの為に?アハハハ!流石は徳川殿って感じですか??ポルキュス殿は、プシケに行かれた事があるのですか?」クーベラが聞いた。
「あぁ…あるよ!プシケ…行った事があるさ…あぁ…もちろんあるとも…意外かな?………とうしたのだ?クーベラ殿…?」ポルキュスから殺気の、ようなオーラが、漏れ出ている。
「いや…あの…なんですか、外出されていた…事が…あるとは…思いもしませんでしたから…」クーベラは、少し頭を垂れた。
「なる程…それもそうか…私とて人…外出ぐらいするさ…」ポルキュスが言った。
「そうですね…ただ…私は、ポルキュス殿が立ち上がった所すら見た事が無かったので…申し訳ありません。」クーベラは背中に汗を感じた…なんだこの雰囲気は……この気配……
ポルキュスは、おもむろに立ち上がった。
「えっ!……」意外に世が高い?
ローブが体に一瞬張り付いた。
このシルエット…女性??いやいや…性別は、あまりこの世界では、問題にならない…
からな…
「クーベラ殿…アハハハ…オホホホ…これで…満足ですか?歩けますし…食事だってしますわよ…」ポルキュスが笑う。
仮面の下半分が無い??唇…が、みえる。
「ポルキュス殿?どうされました?そんなに見つめないで下さいな…」ポルキュスは、首を傾げた。
「あぁ…これ?」ポルキュスは、手を顔に当てる…仮面が全てを多い隠した。
そして…もう一度…手をかざした…鼻から下…首まで胸元まで…シールドのような物が
胸元の宝石に入っていった。
……口が動いている。歯も見える…息をしている……これは…幻術では無い!虚像でも無い…ポルキュスが、…ポルキュス自身がいる……生きている…はっきりと顔は見えないが…女性だ…なる程…目の部分が仮面で…その下は…ベールのような感じなのか?
「どうされました?意外ですか?私は、ゴーレムだとでも?オホホホ…たたの人間ですよ…」ポルキュスは歩き始め…部屋のキャビネットの前…扉の奥から赤い液体の瓶を取り出した。
「ポルキュス殿…それは?」クーベラが聞いた。
「あぁ…これ?今話しに出た…プシケのワインですわ…とても、とても美味しいわよ!いかがですか?」
「アハハハ!アハハハ…では…一杯頂きましょうか?」クーベラは声を絞り出した…
「さぁーどうぞ…もうすぐ…世界が変わります…地獄の窯が開きます…さぁクーベラ殿…乾杯です…新しい世界に…」
「アハハハ…NEW WORLDに乾杯!」クーベラは、一気にグラスを傾けた。
「マカロン・ネソイに!始まりの世界に乾杯!」ポルキュスはグラスに口をつけ…ワインを飲み干した。
不定期でアップします。満里奈達の活躍にご期待下さい。評価、感想…など、頂けたら幸いです。




