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シトクは語った。

有岡城…攻略に向かったソレイユ達…かろうじて、難を逃れましたが、エキが捕まります。かつての仲間…シトク…彼は、恐るべき計画を打ち明けます。

「万事休すですね…将軍…」アクタが言った。

「アハハハ、これも、運命だろ!」ソレイユが、言った。月明かりの静けさの中、軍馬の蹄の音が確かに…聞こえる。


「ん?あれは…あれは、スレイプニル!アハハハ!アハハハ!」コンカラが笑い出した…


「どうした?コンカラ殿…」

「ダイダロス殿と、ヘシオドス殿です。ハマーン殿の軍ですね!」


「なんとなんと!助かるのか!」ソレイユば、安堵とため息をついた。


「エコウ、アクタ…エキの捜索、ウグバを引きずりだせ!」


スレイプニルにまたがる二人の男、100名程の兵を伴ってこちらに向かって来ている。


「将軍…あの瓦礫は、戦闘の跡でしょうか?」ダイダロスが聞いた。

「ムーサ…見えるか?ホメロス…状況分析」

ムーサ…ヘシオドスの配下である。索敵、探索などを担当するムーサ。

ホメロス…情報収集、分析、軍備兵站…を行っている。


「はい、見えます…バイシャ様の配下…ソレイユ将軍ですね…かなり負傷しているようです…あとは、将軍の手の者ですね。」ムーサが言った。


「あの岩肌…爆発ですね…かなり大規模な戦闘だったと思われます。ただ…力の発生が、魔導系よりは、物理攻撃ですね…これ程の跡…何が起きのか…?」

ホメロスが報告する。


「あの人数…情報収集の為に、派遣されたか…急ぐぞ!救護と治療だ!」ダイダロスが言った。



有岡城…

その城は、ただの荒れた山塊にしか見えなかった。

風に削られた灰色の岩肌、苔むした裂け目、鳥すら寄りつかぬ無骨な姿。

だが――それは“偽り”だった。

岩の継ぎ目に見える線は、精巧に隠された城壁。

断崖に穿たれた洞のような影は、実は弓兵が潜む狭間。

そして山の頂に走る稜線は、巨大な見張り塔の輪郭を、巧妙に自然へ溶け込ませている。

門は存在しない。

いや――見えないだけ。

…入り口はまったく別の場所に作られている。。

内部は、外観とは裏腹に整然とした石造の要塞。

幾重にも重なる防壁、迷路のような回廊、そして地の底へと続く深い中枢。

それは城であり、罠であり、意思を持つかのような“岩山そのもの”……そう偽装された堅牢な城である。

「よう!エキ!…起きたか?こうやって向き合うのは、何年ぶりだ?あいも変わらず男か、女か、分からん奴だな…」シトクはエキを見つめている。


「……シトク…お前もあいも変わらず失礼な奴だ!」エキは呟く。

ん?…えっ縛られも、何か術をかけられ形跡もない…えっ…何故?


「アハハハ!何を驚く…縛られてないからか?…縛って欲しいなら…縛っても良いぞ…アハハハ…1回エキを鼻フックで、釣ってみたかった。アハハハあは!まぁ、空間を操れる八大童子に拘束は無駄だからなぁ……」


「そっそれは、謹んでお断りします。…で?何…どうしたいの?」エキはシトクを睨んだ。

「別に…話しを聞いて欲しいだけさ…俺の野望を!ガハハハ…」シトクは、胸を張って笑い出した…

「シトクの野望?私が聞いて解るものなの?」

「知らん…ただ…たまたま…掻っ攫えたのがお前だったってだけだ…本当は将軍と話しをしたかったけどな…」


「エキ…まぁ聞け…俺の記憶を!この世界の成り立ちを!!」シトクは、声を上げた。


砦跡……

「ソレイユ将軍…お久しぶりです。」

「おぅヘシオドス将軍、ダイダロス殿…助かりました。いやはや…手酷くやられました。」

ソレイユは頭を下げた。


「相手は、ポルキュスですか?」ダイダロスが尋ねる。

「いや…配下のシトクと言う者です。罠でした。」


「後で、お話しがあります。ハマーン殿にもお伝え願いたい、重要な事です。」

「了解した。で?、仲間の怪我は?」

「ダイダロス殿、仲間がかなり重傷です。治療は可能ですか?」ソレイユはダイダロスを見た。


「安心して下さい。!ナウクラティス、おい、ナウクラティスを呼べ…彼らの治療にあたらせろ、」


……

「エキ…この世界を…どう思う?いやどう感じている?」シトクは聞いた。


「この世界は、この世界でしょう?確かに、生き返るとか…性別を、変えれるとか?魔導とか、念動とか?あと竜や怪物?最近は、世界の拡張かな?なんか…みんな言ってるけど…ゲームの中みたいって……思うわね。」

エキは、頭を傾げる。


「なる程…で!聞こう…お前は誰だ?」

シトクは聞いた。

「誰?誰ってエキだけど?」

「アハハハ、違う違う!この世界の役割の名前ではなく、与えられた使命の名前だよ!そうだなぁ…魔王エナは、この世の使命名は、織田信長だろ?それを言っている。」シトクは、真剣な眼差しだ。


「あぁ…まだ解らない…わね…」エキは言った。


「そうなのか…俺は、役割は、シトク、使命名は、荒木村重だ!シトクは、ソレイユ将軍配下、八大童子の1人…この世界の使命は、織田信長に反旗を翻した。謀反人だよ!今回は、この世界で荒木村重の役を与えられた訳さ!」


「今回??なにそれ?」


「おっ!食いついたねぇ〜エキ…今回はエキだけど…その前は何だったのかなぁ〜?たぶんエキじゃないよ…違うんだなぁ…アハハハ、中身の魂は、前回はねぇ〜まっいいか!」


「なにそれ?どう言う意味なの?」


「アハハハそれはねぇ…この世界は、2つの世界を生き来しているんだよ…魔法のない…世界と、この魔法のある世界かな?この世界で死ぬと…魔法のない世界に戻るんだ…この世界で女を長くやっていると、魔法のない世界では、女に転生する…まれに、男に転生する事があるんだよ…逆もあるけどね、そうすると、ジェンダーが曖昧になる感じかな?これは記憶のせいなんだよ…解るかジェンダーって?」


「解らないわ…」

「社会な性別かな?ん〜女らしさ、男らしさみたいな感じ…男はこうあれ、女はこうあれって解るだろ…時代によって違いはあるけどな…セックスは、医学的な男と女だよ!」


「お前は、エキだよ…でも中身は違う…魔法の無い世界の誰かが、お前が死ぬ度に入ってくる。そしてその体の役割と使命を果たす…言わば、魂の入れ物さ…」


「魂の入れ物??」エキが呟く


「入れ物が、この世界にいる人間なんだ!…お前が死ぬと…魔法の無い世界に戻る…そっちも転生するって言うのかな?で…ただの人間として暮らしているんだよ…家庭で子供にお弁当を作っているんだ…いや、歌手やアイドルかも…アハハハ!兵隊?先生?OL?ダンサー?その断片的知識を持って…向こうで天寿を全うすると、またこっちの誰かに入る。こっちの入れ物にね!」

「でもね…こっちの記憶や経験も少し、持って行けるんだぜ!そんな…奴は、魔法の無い世界で大成するね!逆もありだよ!アハハハ」


「……」

「どうした?エキ?」

「話しを続けようか…ただ…俺は違う…俺はこの世界の記憶、魔法の無い世界の記憶…魂の遍歴を、なんとなく覚えてるんだぁ!凄いだろ!アハハハ」


「それって…どう言う意味?」


「アハハハ驚くだろ…この世界、あえて魔法世界って言うよ、この魔法世界の戦国時代は、2回目だんだなぁ!その前は、フランス革命、その前は、第二次世界大戦、その前はナポレオンの時代…アハハハ…覚えているんだ…で…前回の戦国時代では…俺は…三眼のペムプレイドー、リン アターナー様…ヴァルプルギスの六女だった!最高に幸せな時代…リン様の傍にいた世界…もう一度戻りたい…よ…因みに、魔法無しの世界では、俺はねぇ…俳優だったぜぇ!あとは、警察官もやったなぁ!落語家って時もありました。…たぶん!アハハハ」シトクは天を仰ぐ…


「エキ…なんか…エナ様と満里奈様から名を与えられるとフランス語を喋れるのが、上位者の証みたいなってるだろ?これは、前々回のフランス革命が影響しているんだ…笑えるだろ?俺もアターナー様も斬首された世界さ!アハハハ!」


「あの二人はね…結構笑えるんだ!…アハハハ…ルイ16世とマリー・アントワネット、第二次世界大戦では、アドルフ・ヒトラーとエヴァ・アンナ・パウラ・ブラウン、その前はナポレオン・ボナパルトとジョゼフィーヌ・ド・ボアルネ!劉備玄徳と甘夫人なんてのもあったなぁ…解るだろ?エキ…なんなんだろうね…ぇ…あの二人は?三国志時代をききたい?あれは、燃えたね!俺は諸葛亮孔明だぜ!満里奈様が俺に三顧の礼を取った!趙雲子龍のリン様は、かっこよかったわぁ…」


「なになに???なんなのよ!」


「知らんよ!まぁ…あの入れ物は、重要な役なんだろうね…入ってみたいもんだ!エキも思うだろ?」シトクが笑った。!


「で…俺は、ポルキュスと知り合った…あいつは、魔法の無い世界の正確に覚えているんだ……そう、戦争の記憶さ!戦略、戦闘、情報、武器…おれは決めたね!この世界をぶっ壊すってね!…で、また、アターナー様の横に立つんだ…片思いとも違う…運命の輪に賭ける思いよ!リセマラだよ!アターナー様の傍にいる為なら…何度でもこの世界を壊してやるんだよ!」シトクは声を、荒げる。


「俺はこの世界が好きだ…たぶん…俺以外でも沢山いると思うせ!エキ…お前もじゃないのか?」シトクはエキを見た。


「学校での勉強って覚えいるか?…みんな嫌いかもな…でも…その努力の結果がすぐ解るとしたら?なんの役に立つんだろう?なんて思う時間も無い!すぐに解る…成長を感じ取れる!世界が変わる…見方が変わる…変化していく…なんでも手に入る…なんでも作れる。解るだろ…エキ…魔法の無い世界じゃ空を飛べないんだよ…」

「……」エキは目を瞑る…


「努力が、確実に報われるこの世界…何もないからこそ…必要な事柄だけがある。世界なんて単純なんだよ!人間は難しいくしていく…神がいるとしたら、たぶん1人だろうね…でも…その神を信じる教えが違うと…異教徒だ!おかしいだろ?頂上は1つなのに…登る道が違うとまったくの別物だって!」

シトクが言った。


「人間は、複雑にしたがる…まぁ性なんだろうね…でも、本当の真理の世界を経験しているんだ!微かに覚えているんだよ…この世界!ユートピア?シャングリ・ラ?桃源郷?エルドラド?色んな名前で呼ばれる世界!アトランティス?ムー大陸?人はそれを追い求める、ゲームでも映画でもね…死んだら…もれなくご招待だっつーの!!アハハハ」


砦跡…

「ソレイユ殿、彼女は?」

「かつての部下で…ウグバと言います。ダイダロス殿」


「かつて?では、ポルキュス一派ですか?」

「えぇ…なので…情報が欲しい…大丈夫でしょうか?彼女は?出来れば助けたい。」


「なる程…解りました。全力を尽くします。」ダイダロスは彼女を見つめている。


「しかし…何故?ハマーン殿の軍が?有岡城探索とは?」ソレイユが聞いた。


「あぁ……それは、先日、家康殿を交えて会議を行った…その際…対ポルキュスで、武田には、アヴァロー殿…有岡城には、我々…メビロス島には、バイシャ殿が軍を出そうって事になったんだ…その際、将軍…貴方の配下のメキラ大将、インダラ大将、マコラ大将、ショウトラ大将が、家康殿に一騎打ちを仕掛けてなぁ……ソレイユ将軍…全員…あっなんだ…あのだ…」ダイダロスは、しまったと言う顔している。


「全員…叩きのめされた??とか?」ソレイユが言った。

「あぁ……そうだ…アハハハ…いや!善戦はしたんだ…あと一歩力及ばず…って感じだったな…いやいや…そんな事より、最大の進展は、魔王エナとは、休戦、そして、同盟するそして、合同で奸賊ポルキュス一派、武田信玄討伐に当たるって事になったのだよ。…」ダイダロスが言った。


「えっ魔王エナと…休戦?…同盟…共闘???、そうなんですか?なんと!なんと!信じられない!!」…「……でも……なる程確かに!必要ですね、共闘か…、なら聞いて欲しい…ポルキュス達の企みを…恐るべき計画を」

ソレイユはダイダロスの肩を抑えた。


有岡城…

「で…俺の計画だ…毎回、毎回、あいつらが、キーマンになってやがる…この世界は自由だろ?誰が支配しても良いんだぜ!…あいつらだけ??ハッ!ムカつくだろ?アハハハ…だから…俺達が頂点に立つ!全員皆殺しだ!巴!ヴァジュ、マンジュ!シン!サマン!エナ!バイシャ!アヴァロー!ハマーン!…策はある、武器もある…さてさて…エキ…お前は?どっちにつく?魔法の無い世界の軍隊と魔法のある戦国武将…みたいだろ!そんな…戦いを!アハハハ」



不定期でアップします。満里奈達の活躍にご期待下さい。感想、ブックマーク…など頂ければ幸いです。

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