有岡城攻略作戦
74話目になりますわ…ソレイユ達は、ついに…有岡城を発見しました。砦に戦いを挑みます。
勝利を納め、エキドナを奪還できるのでしょうか?
安土城を出発したソレイユ一行は、西を目指していた。
広がっていく世界…ソレイユ自身も見た事も無い世界であった。
山程の物は無いが、切立った崖、湖、荒涼としたサバンナ…向こうには森が見えている。
出発して11日…まだ痕跡すら無い…食事と水には、困らないで済んでいるのが幸いだ。
「ソレイユ様…有岡城?本当にあるのでしょうか?」エキが聞いた。
その時、グルファクシが嘶いた。
「止まれ!」コンカラが声を出した…
「何かある…砦?…なんだあれは?岩山??」
「コンカラ殿…何かあるのか?」エコウが聞いた。
「ここから…10キロぐらい先か…何か塔?櫓?砦?のような物がある…ん?崖の上…こっちは砦だな…見つけた!これは、岩山をくり抜いて要塞化しているのか?見事だな」
コンカラはさらに目を凝らす。
「なる程…空中からは解らないはすだ…うまく偽装されている。家康殿のアターナー殿ぐらいか?見つけらるのは…」コンカラがボソリと言った。
「アターナー殿?あぁ……リン殿か…確かに…」ソレイユか頷く。
「リン殿とは?誰ですか?」エキが尋ねた。
「家康殿の武将よ…アハハハ…ある意味、最強かな?万能の女神だ!彼女の目は全てを見通し、全てを破壊するって言われている。」
ソレイユが呟いた。
「エキ殿…リン殿に会う事があれば…決してグライアイを蔑ろにしない事、剣を向けない事…これを守れば…相談、猥談!怪談!冗談の解る美しい女性だよ!彼女には、縁談だけが無いんだぁ!!アハハハ」コンカラが笑った。
「グライアイ…グライアイですか…なる程ね…魔眼持ちか…」エキは呟いた。
「因みに、アイリス殿とヴァネッサ殿…ヴァルプルギスの次女と三女の遠目は、50キロを見れるって噂だよ!アハハハ!都市伝説級!!そんな伝説の姉妹さ…」コンカラは呟いた。
「50キロぉ!うそぉー」エキは声を上げた。
「アハハハだろ…でも、南の砂漠を散歩をするように…踏破してるからね…これは、事実だよ…エキ殿…アハハハ」
「南の砂漠地帯…アポフィスとジンの世界…あんまりいきたく無いですね…!」エキは顔を顰める。
「あっそうそう!これも事実…アポフィス??皆殺しだよ!彼女達にとってはね…単なるデカいヘビらしい…サンドワームなんて…ただのミミズだと!アハハハ!傑作だよ!」
「まさか!!有り得ない…アポフィスがデカいヘビ??嘘だろ!食われたら…終わり…砂漠の怪物ですよ!」今度はアクタが声を上げた。
「あっそれは、私も聞いたぞ…二匹まとめて瞬殺だったとか…アハハハ!本当だったんだ…その話…」ソレイユが笑った。
「私も聞きました…グライアイの伝説は数々ありますからねぇ…弓1つで要塞を陥落させたとか!10000人を一人で皆殺しにしたとか…アハハハ!」エコウが笑った。
「あぁ……私の憧れの人さ…目標かな…」コンカラは目を細めた。
「コンカラ殿…惚れたな?アハハハ」ソレイユが笑う。
コンカラは、ちょっと照れている。
「ソレイユ様はあった事があるのですか?」エキが聞いた。
「あぁ……アヴァロー様の城でな…まさに女神だったな!」
「だろ…だろぅ!ぅーー!また逢いたい…リン殿に……」コンカラが叫ぶ。
「アハハハ!コンカラ殿…冷静なお主もそんな顔をするのだな…アハハハ!」ソレイユが笑った。
「アハハハ!お互い様でしょう!……さて…近づきますか?」
岩山…そんな感じに見える。なる程、中をくり抜いているのか…人は…何人か見受けられるが、基本、魔導兵…岩山の中が城なのか?地下なのか…多分…何かしらの結界が張ってあるな…出城、支城の類いか??
「コンカラ殿…私にも目視出来るのだが…あの入り口?解るか??あの横の岩が不自然ではないか?」エコウが聞いた。
「…なる程……あれは、巨大なゴーレムが目視で2体だね…岩に擬態しているね……多分、何かしらの攻撃や、トラップを踏むと動きだすんだろうね…しかし、あの岩場…昔は、河か?…自然の切通しなのか?厄介だね。間違いなく…シトクの物だね…」コンカラが苦虫を噛み潰たような顔をした。
「…巨大ゴーレムか…私の射撃では破壊は難しいな…」コンカラが言う。
「大丈夫だ…コンカラ殿…私が撃つよ…」
ソレイユが言った。
「コンカラ殿…左のゴーレムから行こうか……術式展開…集光……」ソレイユが手を天に掲げた。
レーザーポインターのように、白い点が岩場を探っている。
「小さな光が見えるだろ…コンカラ殿…核と思われる所で合図をくれ…!結束集光…白糸…!」
「そこ!」コンカラが叫ぶ…
「射!!」ソレイユが叫んだ…
天から一筋の光が差した…白糸のような一本の光、光はゴーレムの胸の宝玉を貫いた。
「そこ!」コンカラが叫ぶ…
「射!!」ソレイユが叫ぶ
もう一本の光の筋…正確に右のゴーレムの胸を貫いた。
…砦の兵達は、まだ気付いていない。
「お見事です…ソレイユ殿…!」
コンカラが手を差し出した。
「ここからですよ…あの岩山が有岡なのか?単なる支城なのか?まったく別の物なのか?…地面にも術式の気配があるな!!」ソレイユが言った。
「間違い無く…エナ軍、バイシャ様、ハマーン様満里奈様に属する砦ではない……敵ですね…」コンカラが言った。
「なら…私達の出番ですね!私達なら地面に仕掛けられた…トラップも関係ないですから…」エキとエコウが歩み出た。
「援護をお願いします。」
「アハハハ!さて!急襲するか!!」ソレイユが笑う!
「術式展開!気流圧縮!流動放出!行くわよォォ!」エキが叫ぶ!
「Sugarboo,I'm levitating!!U〜Aa!」エコウが歓声を上げた。
二人の体は、滑るように…走り出した…。
「エコウ出ます!!」
二人の体が持ち上がる!風が駆け巡っている。
「こっこっこっれは…!宙に浮けるのか?」
コンカラが叫んだ!!
「アクタ!長距離…気砲術式展開……撃てぇ!」
「ガハハハ!喰らえぇ!」アクタも叫ぶ!
アクタの左右に広げた腕から…風の塊…いや…小さな台風の様な円盤が放たれた。
先行するエキ、エコウを飛び越え!岩山に炸裂する!
ドドドーン!岩山が砕けた。
岩山から…反射術式が展開された。
「無駄無駄無駄ぁ!」エコウが腕を前に出し!気合いを放つ!」
気の塊は、渦になり…弾丸のように炸裂した。
「アハハハ!私の名をおぼえよ!我はソレイユ将軍配下…エキ!……エコウである。刃向かう者には容赦はせぬぞ!」
宙を滑るように駆け巡る…二人…
「エコウ!左!!」
「おう!」
「げっ!あの魔導兵!火の術式を持ってるぞ!」
ポシュ!!魔導兵が倒れる。
「ナイス!コンカラ殿!」エキか叫ぶ!
「崖の上!」
キューン風の円盤が崖の上の敵を切り刻む。
「ありがとう!アクタ!」エキが叫ぶ!
上下左右…縦横無尽に飛び回る二人に、砦の魔導兵の攻撃は当たらない!
「遅い遅い!アハハハ…滅殺!!」
爆裂音が鳴り響く!
「崖の上までは、上がれないわ!アクタ!コンカラ殿…お願いします。」エキが叫ぶ
「アハハハ!まかせろぉ!」アクタが叫ぶ!
「エキ!砦に風をそそげ!敵を炙りだせ!」
「さぁ…穴倉のネズミ達…でておいでぇ!」
エキは、空中に風を編み始めた…
「術式!虎穴爆流!」エキが叫ぶ!
風の塊が砦の中に吸い込まれた…
ウギャー…敵兵が穴から飛び出す!
「アハハハ…出ろ出ろ!飛び出せ!」エキは叫ぶ。
「アクタ…イヤーカフのボリュームを落とせぇ!耳が痛いぞぉ!」エコウが笑った。
「ソレイユ様…ここは、有岡では、ありませんね…雑兵と魔導兵だけの砦です。ネームドの武将は、いないのでは?」エコウが叫ぶ。
「エキドナはいないと言う事か…さて…さて…頃合いか…二人とも退け!」ソレイユは、呟いた。
岩山の砦は、エコウとエキの攻撃!アクタの風の円盤!コンカラの長距離射撃の攻撃で統率は取れないようだ。切り立つ断崖の上、石壁は風と気砲に削られ、穴だらけの蟻塚の様に見える。砦から吐出された兵達が慌てふためいている。
その光景をみつめる――ソレイユ。
金色に光る甲冑は、まるで太陽そのものを鋳造したかのように輝き、翻る外套は朱の炎のごとく風を裂く。彼が右手を掲げた瞬間、空が――“止まった”。
雲が裂ける。
光が、収束する。
天頂にあったはずの太陽が、意志を持つかのように歪み、凝縮され、ひとつの“光核”へと変貌していく。
「――術式展開」
低く、しかし大地を震わせる声。
その言葉を合図に、空間そのものに幾何学的な紋様が浮かび上がる。黄金の魔法陣は幾重にも重なり、まるで天空に築かれた神の歯車。
「……集光」
彼の指先へと、世界中の光が引き寄せられる。
朝の名残、雲間の反射、遠き雪山の輝き、兵の鎧に宿る微かな煌めき――すべてが、逃げ場を失ったかのように集束し、灼熱の圧力へと変わる。
その瞬間、砦の敵兵たちはようやく“理解”する。
「まぶしい……」
「これは――太陽の、煌めき?…違う!これは、攻撃だぁ!退避ぃぃ!」敵兵が叫ぶ!
ソレイユは静かに、しかし絶対の意志で宣告する。
「光よ――矢となり」
空に浮かぶ光核が、震えた。
無数の裂け目が走り、そこから細く鋭い光の筋が覗く。次の瞬間、それらは一斉に“矢”へと形を変えた。
「――敵を、討ち滅ぼせ!!」
解き放たれる。
それは雨ではない。流星でもない。
“太陽そのものが砕けて降り注ぐ”かのような光の矢。
何百、何千――数える意味すら失う密度で、黄金の矢は岩山の砦へと降臨する。
轟音は遅れてやってくる。
光がすべてを呑み込むため、音すら追いつけない。
石壁は蒸発し、塔は内側から爆ぜ、影すら残さず消え去る。岩盤は赤熱し、やがて白く焼け、形を失う。
逃げ惑う者たちの悲鳴は、光の中で溶けた。
ただ一瞬――
世界が、昼よりもなお明るくなる。
そして、すべてが終わったとき。
そこにあったはずの砦は、ただの“焦土の窪み”へと変わっていた。
風が吹く。
焼けた大地の上に、静寂が戻る。
ソレイユ将軍はゆっくりと腕を下ろす。
その瞳には、勝利の歓喜ではなく――ただ、太陽と同じ“揺るがぬ意志”だけが宿っていた。
「これが…神の臨在…シェキナーだ…」ソレイユは呟いた。
「これ程とは、ソレイユ殿…」コンカラは、畏怖を持って見上げた。
「アハハハ…太陽の加護がある私は、昼間の野戦で…アハハハ…負けた記憶は無いよ…」
「ソレイユ様…ここは有岡城では無いですね…この渓谷の下流と言うべきか…道が続いています。切通しですね…下を進むのは、愚の骨頂…崖上に行きましょう…」アクタが言上した。
「待て…もうすぐ夕刻だ…明日、有岡に向かおう…」ソレイユは言う。
「今日は、残骸だが…この砦で一泊だ…」ソレイユは皆を見渡した。
有岡城…
「シトク様…敵です。東砦が陥落しました。」ウグバが言った。
「東?あそこには!ゴーレムを配置していたはずだが…」シトクが言った。
「なぜか起動しなかったようです。」
「これは…今までの偵察ではないな…本格的に攻略に乗り出したと言う事か?相手は解ったのか?」シトクはウグバに尋ねる。
「まだ不明です。迎え撃ちますか?」
「当然…今までの戦いが古いって事を教えてやるわ!アハハハ!…戦術の違いを教えてやれ!」シトクは各隊に伝令を飛ばした。
「誰が攻めてこようが…有岡はおちないよ…」シトクは不敵に笑った。
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