モブたちの巻き込み大作戦
放課後の街角、二階堂は雨宮から少し離れただけで、ぴたりと足を止めた。
「雨宮くん、なんでそんなに遠くに行くんですか……寂しいです……!」
声は小さいけれど、どこか切羽詰まった響きがある。
雨宮は慌てて二階堂の横に戻り、困惑しながらも距離を保つ。
「え、あ、あの……そんなにピッタリくっつかなくても……」
心の中では、(……ちょっと怖いけど、面白い……?いや、面白くない……!)と混乱していた。
通りかかったモブたちも立ち止まり、ざわざわする。
「え、二階堂先輩……あんなに執着するの……?」
「でも、なんか見てて飽きない……」
二階堂は小さく唇を噛み、涙目で雨宮の手にしがみつく。
「二階堂、離れないでください……!」
雨宮は手を軽く握り返すものの、心は動揺の嵐。
(……いや、まだ何も……ただ、巻き込まれてるだけ……!)
そこへ背後から生徒会長・西岡が登場。
「……また、二階堂か」
副会長・小早川美咲はにっこり笑いながら、西岡の肩に手を置く。
「西岡、焦らなくても大丈夫ですよ♡ 見てるだけでも面白いですから」
西岡は赤面しつつ、二階堂の暴走っぷりを目の当たりにして、ため息を漏らす。
街中の通行人やモブたちも二階堂の過剰な執着に振り回され、ざわざわと笑い声が上がる。
「二階堂先輩……手に負えないけど……面白すぎる」
「でも、なんかかわいい……?」
二階堂は雨宮の腕にしがみつき、モブ、生徒会長、副会長、街の通行人すべてを巻き込みながら、ギャグ混じりでメンヘラ全開。
(離れられるなんて……考えられない……!)
こうして、二階堂の無邪気で暴走気味なメンヘラ愛は、雨宮の困惑と街中のカオスをさらに加速させ、笑いと混乱の渦を作り上げるのだった。




