第7話(別視点):料理部の先輩
佐伯陽菜 Side:
今日からいよいよ高校生。私がこれから通うのは県立西高校。トップクラスではないけれど、それなりに偏差値の高い進学校だ。中学時代は受験勉強がなかなか大変だったけど、合格して良かった。
中学では部活動はやっていなかったけど、せっかくの高校生。どこかの部活には入ってみたい。でも運動は得意じゃないから文化系の部活だよね。文芸部とか、英会話部とかいろいろな文化系の部活があるみたいだったけど、料理が好きだし料理部もいいかもしれない。早速、今日見学に行ってみよう。
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放課後にクラスメイトと少し雑談したあと、料理部を見学するために調理室に行った。そしたら男の人が一人で料理をしていて、聞いてみると料理部の二年生部員だと言う。その男の人は最上先輩といって見た目は地味なんだけど、意外と引き締まった感じで悪くない。さらによく見てみるとすごく体格も良くて運動が得意そうに見えた。
肉じゃがを作っているということだったので、作り方とかいろいろと聞いてみたんだけど、すごく丁寧に教えてくれた。味見をしてみたら、本人はいま一歩みたいなことを言っていたけど、十分に美味しいと思う。なんでこんなに運動が得意そうに見えるのに料理部なんだろう?すごいギャップを感じる。
帰り道も駅まで送ってくれて、私の話をずっと聞いてくれた。私は話好きで、ついついいろいろと話をしてしまうんだけど、料理部の先輩は、私の話にずっと耳を傾けてくれた。友人でも私の話に最後まで付き合ってくれることはなかなかないんだけど、初対面であそこまで話を聞いてくれた人はこれまでにいなかったと思う。
なんとなく料理部に入ったら、楽しい高校生活が送れそうな気がする。明日にでも入部届けをだそうかな。
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