第35話(別視点):次の目標
佐伯陽菜 Side:
せっかくの夏休みだったのに、最上先輩は住み込みのバイトに行ってしまった。バイト先まで押しかけたかったけど、先輩から止めるように言われてしまったので諦めることにした。でも、そう簡単には引き下がりませんよ。行くのを止める代わりに、夏休みの後半に一緒に遊ぶ約束を取り付けたんだから!しかも行き先を私に任せてもらうということにしてあるし。前回は買い物に付き合ってもらうという理由で誘っていたけど、夏なんだからもっと距離を縮めたい。となれば行き先はプールしかないよね。
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「すっかり見とれちゃったよ」
いつも可愛いとしか言ってくれない先輩だけど、たまにこういうセリフを言ってくるからずるい。でもウォータースライダーでの先輩の様子をみる限りでは、女の子慣れしているようには見えないな。すごくドギマギしていて可愛かったし。
ちょっとした悩みを相談したら、すごく安心する言葉をくれたから思わず抱きついちゃったけど、慌てふためく先輩を見ているのも楽しかったな。今日はプールを選んでよかった。先輩にもっと近づけた気がする。
クラスでの先輩がどんな感じなのかも知りたいな。二学期になったら、先輩のクラスにも行ってみよう。今のところ先輩が誰かと付き合っている噂は聞いていないけど、クラスにライバルがいるのかも気になるしね。
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