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第31話(別視点):二学期への誓い

井上美桜いのうえみお Side:


今日はバレー部が練習試合をするということで体育館の全面を使用してしまうため、バスケット部はトレーニング室での午後のトレーニングのみだった。


「宮沢さん、ファイト!」


あれ?今、夏樹の声がしたよね。なんで体育館に来ているのかな?しかも応援だったよね。誰を応援しているんだろう?バレー部の宮沢さんといえば、一人しか思い浮かばない。学年でもトップクラスに人気のある女の子。たしか成績も一桁台だったはず。なんで、そんな女の子の応援を夏樹がしているの?これは今日の勉強会で問い詰める必要があるわね。


□▲□


「宮沢さんにお願いされてね」


勉強会で夏樹に聞いた答えがこれだった。まさか、あの宮沢さんがお願いするなんて。宮沢さんは学年でもトップクラスの可愛さで、男子からもすごい人気があるはず。そんな人がなぜ夏樹に応援をお願いするんだろう?ひょっとして宮沢さんは夏樹のことが好きなの?


私は夏樹とは幼馴染だし、高校二年生から夏樹から話しかけてきてくれて、また仲良くなれた。私がバスケット部を続けられるように、毎日のように問題を作ってくれて、勉強も教えてくれている。幼馴染だからなのかもしれないけど、夏樹は私のことをすごく大切にしてくれている。その夏樹に一番近いのは私だと思っていた。このままずっと仲良くいられたらそれで満足だったのに、まさか同じクラスに夏樹のことを好きかもしれない女の子がいるなんて。しかも相手はトップクラスの人気者。このままだと、夏樹が宮沢さんと付き合ってしまうかも?と思うと心がザワザワしてとても苦しくなる。絶対に夏樹は渡したくない。クラスが違うというハンデがあるわけだし、二学期からはもう少し積極的に行動しよう。

第31話までお読みいただきありがとうございます。よろしければ評価、感想などを頂けると嬉しいです。よろしくお願いします。

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