↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
24/54

第24話(別視点):わかっていない?

村瀬律(むらせりつ) Side:


「村瀬君、ひょっとして最上君ってわかってない?」


休み時間に最上が席を外したタイミングで森岡さんが俺に話しかけてきた。


「それってどういう...なるほど、確かにあいつは何にもわかってないみたいだな」


わかっていないって何が?と聞こうとしたのだが、クラスメイトに聞かれるかもしれないので、少しぼかした言い方になっていることに気づく。これは宮沢さんと最上との話だな。特に最上について聞きたいに違いない。周りを見てみると宮沢さんもクラス内には居ないし。


「ねぇ何の話?」


向井さんが話に入ってきた。


「最上が何もわかっていないという話」

「あーなるほど。今日の最上君の発言からすると確かにわかっていないみたいだね」


ぼかした言い方だったのに向井さんも何の話をしているのかが分かったようだ。みんな気づいているみたいだな。


「最上君って、なんであんなに自己評価が低いんだろう?」

「というか自分はモブと信じて疑っていない感じなんだよな。モブであることは確定事項みたいな」

「確かに」

「だから話しかける相手はほとんどの場合、最上に対してだっていうことに全く気づいていないんだよな」


宮沢さんはクラスの中でも注目を浴びているので、誰に話しかけているかはクラスメイトのみんなが気にしていることだった。池上が最上に絡んだのも同じ理由からだったのだ。しかし最上はそのことに全く気づいていないようだった。まるで自分はモブだから、宮沢さんが自分にだけに話かけることなんてありえないと思い込んでいるような。


「このまま気づかないのかなぁ」

「いや、さすがにどこかでは気づくだろ」

「そうだよね」

「それよりも、あいつ自分はモブだと思ったまま、女の子に優しくしてたりするとやばいことになるような気がするんだよな」

「あー。確かに、私たちにもすごく丁寧に勉強教えてくれたりしていたからね」

「そうそう。すごく親身になってくれるというか」

「そうなんだよな」


しかし村瀬にはどうやったら最上に気づかせることができるのか案は思い浮かばなかった。

第24話までお読みいただきありがとうございます。よろしければ評価、感想などを頂けると嬉しいです。よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。