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第11話(別視点):気になるクラスメイト

宮沢志保みやざわしほ Side:


「ねぇねぇ、可愛いね」

「こんなところで買い物なんてしていないで、遊びに行かない?」

「車もあるからどこでも連れて行ってあげるよ」


週末にちょっとした買い物をするためにショッピングモールに来たのだけど、途中で3人の男にナンパされてしまった。


「すいません、お断りします。通してください」

「そういわずにさー」


いつもなら断れば、それ以上は追ってこないのだけど、今日のこの3人はとてもしつこい。3人でブロックしてくるので振り切ることもできない。無理して突破しようとして体が触れるのは絶対にいやだし。


「そろそろ我慢できなくなってきたかなー」

「いい加減、OKしてくれないなぁ」


怖い!だんだんと雰囲気が変わってきている。誰かに助けてほしい。でもみんな関わりたくないのか目線をずらして通り過ぎてしまう。どうしよう。叫んだほうがいいのだろうか?でもかえって逆上するかもしれないし。


「さっさと諦めたらどうですか?」


同じくらいの年代の男の子がやってきて助けに入ってくれた。ただ言い方が煽っているようにしか聞こえない。そんな言い方したら逆上しちゃうよ!と思ったのだけど。


「わかったから、離してくれ」


あっという間に3人を抑え込んでしまった。その男の子をよく見てみると、体格はかなり良さそうに見える。でもだからといって3人をあんなに素早くあしらえるものだろうか?とても高校生にできることではないように思える。


「同じクラスの最上だよ」


助けてもらったお礼を言って、名前を聞いたらなんと同じクラスメイトだった。言われてみるとクラスで見かけたような気もする。顔は普通だけど、でも引き締まった感じがして、格好いいと言えなくもないような。

ただナンパの恐怖がまだちょっと抜けないと思っていたら、買い物に付き合ってくれてしかも落ち着くまでの時間も用意してくれた。なんか凄い気が利くというか、大人びた対応をしてくれる。


「宮沢さんってボケ担当?」


そんなわけないでしょ!これまでそんなこと言われたことないし。だって3人をあしらえるような人が料理するなんて思わないじゃないの!


私は学校でもどうやら人気があるらしくて、みんなの対応が私の気をひこうとするものばかりだった。でも最上君はそういう感じは全くしなくて、普通の友達として話かけてくれているから、私もすごく気が楽になることができた。それにしても買い物がフライパンだったなんて。あんなに強いのに買い物は主婦みたいで、すごいギャップが面白かった。あんな男の子がクラスにいたなんて知らなかった。でも同じクラスメイトということだし、これから仲良くなれたらいいな。

第11話までお読みいただきありがとうございます。よろしければ評価、感想などを頂けると嬉しいです。よろしくお願いします。

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