十七話:ショッピング
あれから少し時間が立ち、俺達が集合場所にいくと、レヴェラ達が二人で立っていた。
レヴェラはイブの体を舐め回すかのごとく触りまくっており、イブは無表情で体を預けている。
「お前らなぁ、まちの真ん中で何してるんだよ」
俺がレヴェラのほうへ近づき、言葉をかけると、レヴェラはオレに気づいたのか、動きを止めてこっちを見つめる。
「だって、イブちゃんの体、どうなってるか気にならない?どんな機能あるのかー。とかさ」
正直に言って『それはない』と言えば嘘になるだろう。前の高速移動や、体の変形など、イブにはとても普通の学生としてクラスには必要ないような機能が沢山ついてある。
多分他にも色々な機能が付いてるんだとしたら、いったいどんな機能が付いているんだ。とても気になるぞ。
「いや、だとしてもだろ。こんなところでやるなよ。あとイブ、お前抵抗くらいしろ」
「いや、これでいい。おかげで寒気を覚えた」
どうすんだよレヴェラ。お前のせいでイブがなんか変なの覚えちゃったよ。
「あの〜そろそろ、いきませんか……ショッピング」
勇気の一言にオレとレヴェラがハッとする。
「「忘れてた」」
少し時間が経ち、俺達はやっとショッピングモールについた。
レヴェラはイブの手を掴み、一瞬で服の部屋へ走り去っていく。俺達は渋々レヴェラのほうへついていくことにした。
案の定、レヴェラはイブを着せ替え人形のように服を選んでは着せていた。そして俺達はイブとレヴェラの衣装大会を見せられる羽目になったのだ。
まぁ何とは言わんがいいものが見れたしいいが。
その後も服を選び続けるレヴェラに呆れたオレと勇気は二人でショッピングモールを探索することにした。
俺達は色々と中古品がある店に行くことにした。目的はなく、面白そうなものを探してブラブラとするだけだった。
見つけたものと言えば、右フックする動物のフィギュアくらいだ。男ってのはこういうのが無性に欲しくなるんだ。
もちろんかった。1個200円で結構安かったから全部の六種を買った。勇気もその動物を買ったらしく、二人でお似合いの動物を袋に入れた。
それたちが次に向かった場所、それはゲーセンだ。
二人で太鼓を叩き、エアホッケーをしたり、クレーンゲームで金を溶かした。
なぜか異様に勇気はクレーンゲームが上手く、俺が何一つ取れなかったのに対し、勇気は両手に抱えるほど景品を持っていた。
畜生、今度クレーンゲームの修行してやる。そんな事を考えながら、オレと勇気はレヴェラのところに戻ることにしたのだった。
レヴェラのところへいくと、なんとやつは手に沢山の袋を抱えて歩いてきた。
「お前……そんな量の袋……どんだけ金使ったんだよ」
するとレヴェラはプッ笑いオレに説明してくれた。
「私これでも結構なお嬢様だからね」
「嘘だろまちなかでクラスメイトの体を触りまくるのがお嬢様かよ」
「ひどいぞ!翼くん」
さて、色々あったが、ショッピングが終わり、俺達は帰路につくことにした。
「あー、誰かと久しぶりに遊んだけどさ、まさかこんなに疲れるもんだとは……」
すると一緒に帰っていたイブがオレの方を向いて言う。
「でも……今日は何だか楽しかった。これが楽しいって感情だって、初めて分かった」
そう言って、イブは初めてオレに笑顔を見せた。とても綺麗な笑顔だった。
道のわかれ、俺達は逆方向に帰っていく。
はぁ、この夜が過ぎれば、明日は学校だ。
「初めてだな。こんなに明日が嫌なのは」
そんな独り言をつぶやきながら、オレは自転車のペダルを漕ぎ始めた。




