十五話:これからについて
俺は朝日を浴びて飛び起きる。
いつものように飯を食べ、いつものように家を出て、いつものように登校し、いつものように席に座る。
1つ……違うことがあるなら、隣のイブは何か考え事をしているのか、虚ろな目で地面を見つめていた。
俺はイブに昨日の事を話してみる事にした。
「なぁ……イブ、昨日のことだけどあれから何か分かったことは―
「何もない。情報はなかった。私の記憶フォルダを探っても、消されたあとは何個かあったけど。どうしても復元ができなかった」
俺の言葉を遮り、まくし立てるようにイブは早口で言葉を連ねた。
「そうか……」
何も、いえなかった。
ただ、静かにときが過ぎるのを待っていた。
気まずいって感じたのは、結構久しぶりだったな。
「ねぇ……なんか2人とも、今日元気ないよ」
いつの間にか俺の席にアゴをつけて見上げていたレヴェラに俺は驚く。
気づかなかった。 いつの間にか顔も暗くなっていたらしい。
「ねぇ……どうかしたの〜?ねぇ?」
レヴェラは俺のおでこを突っついてくる。
「いや、少し考え事だよ」
必死に笑顔を作り、レヴェラへむかっていう。
「うそでしょ」
見抜かれた?俺はそんなに動揺していたか?
「私わかるんだよ……その。色々、あったからさ……教えてくれなくてもいいけどさ、せめて私も何かの約に立ちたいよ」
奴は俺のおでこに人差し指を当て、顔を近づける。
ゾンビとは思えないいい匂いが鼻を虜にする。
「私たち、友達でしょ?」
何かが溶けたような、俺の心から何かが剥がれたようだった。
そういえば、友達なんてずっといなかったから忘れていた。友達って、こういうものだったよな。
「そうだよ!じゃあ2人とも元気づけるために!なんかショッピング行こうよ!!ちょうど昨日いい子見つけたし、その子と一緒にさ!」
「お、あぁ」
勢いに押されて承諾してしまった。
隣のイブも承諾する。その顔はどこか嬉しそうだった。
「なぁ…ところで、そのいい子って誰なんだよ?」
「あぁ、連れてきてあげるよ。異形クラスの子だからさ、勇気くーん!!」
教室中に響き渡る声でレヴェラが名前を呼ぶ。
勇気か、どこかで聞いたことあるような気がする名前だ。
すると一人の人が近づいてくる。
そいつを見て、俺と勇気は同時に言葉を発する。
「「昨日の!?」」
「あれ?2人とも知り合い?」




