サービス開始!
誤字脱字、矛盾点などがございましたら教えて頂けると幸いです
時間というのはあっという間に過ぎていく
空は曇り模様、気温は低い、少し肌寒い、時刻は不明だが夕暮れに近しいことは確かだ
加賀らがいる場所はぼろ小屋、桜と初めて出会った場所にいる
「・・・・」
腰に刺した刀を触りながら、ジッと飛影達は星が降るのを待っていた
「加賀、今回も失敗したらどうする?」
飛影が加賀へと問いかける。声色には不安が混じっている
(知らない。失敗した時の、、様子によるんじゃない?)
「そうか」
加賀の返答には苦しさがあった。理由は明白、加賀は眠いのだ
不思議なことに加賀は昨日寝れなかったらしく、徹夜でこの場所に立っている
(意味の分からぬ記憶を見せらた後遺症で、、、眠れないのかも知れないな)
「その後遺症は辛いな。一人称が俺になるよりも辛そう」
(あーそれもあるな。まあ、それは問題ない。飛影との区別が付けにくいだけだ)
「でも俺口調の加賀は怖いぞ。怒られている感覚になる」
(そうなの?、、だから今日姓が俺、自分にビビってたのか)
加賀は一人称を俺と間違えて呼び、それを自分へと修正している
その様子から、無意識に一人称を呼んでいるのだと分かる
「・・・・」
(・・・・・)
少しの沈黙の後に、飛影たちの意識がカチリとハマる感覚があった
「来る!」
飛影は空を見上げる
その日は曇り模様であった。時刻は夕暮れであった
空から光り輝く星達が降り注いだ
輝く星の一つが彼の近くへと落下した
「・・・いた」
落下物の名は桜
「・・・・大丈夫か?」
「大丈夫に見えるか?」
桜は相変わらず口が悪い。だが、懐かしさを感じる口調だ
「で、動ける方法は知っているのか?」
「!!」
「何驚いてるんだよ。俺がここに来ることを知ってたんだろ?」
「そうだ、、よく分かったな」
飛影はビビった。そして、流石だと感服した
「お前を動けなくしているのは妖力と呼ばれる物だ」
「・・・なるほど、俺が体験したことがない力だな」
桜の腕が一瞬だけ動く。何の知識もないのに、もう動き始めている
「俺が妖力の知識を与える。だから、あとは勝手に動いてくれ」
「効率的だな。俺の負担しかない」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
桜は本当に恐ろしい存在だ。飛影が一単語を告げる度に、動けて範囲が増えて行った
「通常よりも動きにくいな。蓄積されすぎてるな」
「・・・・バケモン、、、」
桜はものの数分で動き出し、今はジャンプすらも可能になっている
「それで?俺の何を知ってるんだ?」
「何を知っている、、、分からないな。言葉では言い表せない」
「・・・・・俺に何をさせたい?」
「何をさせたい?そう言うのも考えていなかったな。助けたいだけだったからな」
何故、桜を救ったのか。その理由は出てこなかった
桜と一緒に剣を回収したいとは考えている。だが、それを助けた恩としてやって欲しくはない
飛影は頭の中でそんなことを考えていた
「とりあえず、横にいる犬をどうにかしたらどうだ?」
「犬?」
飛影は横を見た。そこには犬、狼がいた。獣の剣によって生まれた狼の魔物が
「ちょ!あれ!?」
咄嗟に後方へと飛び、腰にある刀に触れた
はずだったのだが、刀が消え去っていた。存在消失していた
「はぁ!?何故無い!!」
「これ使え」
桜から¨鞘から抜けぬ刀¨を投げられる
「・・・相棒」
「人の物に相棒って言わないでくれる?」
久しぶりに握ったその刀は、酷く手に馴染んだ
「戦闘開始だ」
(自分の出番か)
時が止まる
ーーーーーーーーーーーーーーー
狼の魔物のステータスは雑魚、クソ雑魚
そして、自分こと新谷加賀のステータスは雑魚、クソ雑魚だった
「ゲーム内とリアルではやっぱステータス違うかぁ、、でも」
このゲームには技が存在している。その技は現段階では一つのはずだ
「雷天斬りある~」
だが、技は二つ存在していた
「威力とレベルも据え置きだな。素早さは自分の方が早いから、一撃だな」
抜けぬ刀を手に握り、言葉を発する
「雷天斬り!」
雷が刀へと纏わり、魔物を粉砕した
「戦闘終了!」
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「ふぅ」
「・・・・・」
戦闘が終了した途端、どっと疲労押し寄せてくる。疲れ知らずの体は、無くなったようだ
「じゃあ行こうか。桜も拠点は欲しいだろ。欲しいよな?」
「欲しいな。じゃあ桜さんも一緒に行くよ」
桜と共に姓が待つ、拠点へと歩き出す
この世界の、このゲームの、サービスが開始された




