第4話‐②
やっぱ話がクソつまんねーとこ?
頭はいいんだろうけど、会話のテンポ悪いよな。
もっとさ、パパっとしゃべってくんねーかな?
こういうタイプってさ、うまいこと言ってやろうとか、合理的にとか、そんなめんどくさいこと考えてんだよ、たぶん。
失言するのが怖いんだろ? 失言が怖くて人と話せるかっての。
「じゃあさ、あれから結菜にストーカーしてないよな?」
「あれから? ストーカー?」
あ、反応した。
「見てたんだぜ、結菜んちの前で警察来てたの」
「ああ、あれか。結菜の帰りを待ってただけなのに、誤解されて迷惑だったな」
「おまえストーカーの自覚ゼロ?」
「当たり前だろ、なんで俺がストーカーなんかするんだよ」
ああ、自覚ないんだな、とわかった。
じゃあこいつに聞いても、結菜となにがあったのかとか、聞けそうもないかもな。
「まあ、いいや、じゃあね」
俺は言うと、カウンターにいる優芽のとこに行って、勝手に空いてる席に座った。
拓海もカウンターに来るかなって思ったけど、そこに座ったまま、なんか固まってる。
これ以上、優芽と結菜に近づかないでくれたら、それでいいかな。
でもな、つきまといの自覚ゼロみたいだしな、あんま意味なかったかも。
だったら逆に、友達になったらいい?
面白いかな。
まずは仲良くなって、そしたらいろいろ話せるようになるかもしれない。
そうだよ、まずは信頼関係を築くべきだ。
俺は拓海の前に戻って、言った。
「ね、LINE交換しよ?」




