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僕らが見つけた普通の幸せ~不完全な僕たちの未来【君の知らない僕のダークサイド〜救われるもの【完結編】  作者: 水波瀬 凪


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第2話‐②

「結菜ただいまー、お土産買ってきたよ!」


玄関まで迎えに出てきてくれた結菜に、コンビニの袋を手渡した。


結菜は袋の中を見ると、ちょっと困ったような顔をした。


あれ、喜ばない?


「結菜? それ……」


「あ、ありがとう。わたしの好きなものばっかり嬉しいよ」


気のせいなのか結菜はなにか言いたげだったけど、隠しているような気がしてしまった。



シャワーを終えてリビングに戻ると結菜が言った。


「凪くん、まだ飲める?」


「うん、飲めるよ。店のチューハイが、まずくてさ〜」


じゃあ口直しに一緒にワイン飲もうだって。


椅子に座ってたら結菜がワイングラスを持ってきてくれた。


買ってきた袋から、つまみ類を取り出しテーブルに並べる。


そうやってる姿を見ていると、自分のいるべき場所はここだなと確信できる。


「やっぱ結菜いないとつまんなかったよ」


「みんなと話したんじゃないの?」


「仕事の話ばっかで、楽しくなかった」


「そっか、まあ仕事の打ち上げだしね」


結菜は言いながらグラスにワインを注いでくれる。


そして自分のグラスにも注ぎ足しながら、じゃがりこにも手を伸ばしてた。


結菜って飲み始めるとどんどん行くんだ。


ワインボトル半分くらい減ってきたところで、結菜がふわふわ笑いだす。


「ロールケーキ、食べちゃおっかな、どうしよう、こんな時間に食べたら太っちゃうかもしれないしな、困ったな」


それは、食べてもいいよって許可待ちなのかって思ったから俺は言ってやった。


「結菜だったら、ちょっとくらい太ってもいいよ、かわいいし」


「ほんとに? 痩せた子より、いい?」


「うん、でも、結菜ならなんでもいい」


そういうと結菜はロールケーキのパッケージから取り出し、嬉しそうに食べ始める。


「美味しい~幸せ~」


スマホでは、二人が好きなセカオワライブ流している。


結菜はそれに合わせて歌ったり踊ったりして飲んでた。



平和な日常の光景がそこにはあった。


何も知らなければ、何もなかったのと同じ、そう思っていた。



結菜の笑顔と、ようやく手にいれたこの生活は、手放したくない、壊したくなかったんだけどな……。







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