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「ジグ」:新たな神話  作者: らゐをふ


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14/15

14、愛のかたち

「お兄ちゃんは『ヨモツ』のこと好き?」


「家族に好きなんて要らないよ」


「ヨモツは『ヒルコ』のこと好きだよ」





 アマテラスAIを公開して「後悔」しているツクヨミは、一人部屋でスマホを眺めていた。

 アマテラスAIが引き起こした事件、暴走、全てを眺めながら大きく息を吐く。

「やっちゃったなぁ……」

 もう戻れない。アマテラスがどれだけ凄くても、利用する人の使い方次第で善にも「悪」にもなってしまう。

「文也の所為……にしたいな」

 最低な案を呟いてクスッと笑ってしまう。

 確かに文也がぶつかって来なければ、アップロードする事はなかった。でもそのページまで行っていたのは僕の所為だし、世界を犠牲にして初めて「友達」が出来てしまったのも事実。

「文也……僕のことどう思ってるんだろ」

 まるで恋する乙女の様な呟きを、確かに「スサノオ」は聞いた。

 ドアの前まで来ていたスサノオは、足音を立てないようにひっそりと自分の部屋へ戻っていった。



「凄かったよね!一瞬で化け物をバーンって!!」

「音も無く倒してましたね…」

 下を向いて歩く文也。慰め方を模索しているヒカネ。そっぽを向きながらも一緒に歩くタツキと、地獄の様なグループで帰っていた。3歩後ろにカヘも居る。

「思うにあれは『時を止めた』んだと思います!ボクの力と似たような!」

「ヒカネさんも時を止めれるの?」

「『さん』は要りませんよ!ボクは時を止めて『思考』が出来ます!」

 ヒカネは得意げに言った。

「すご…」

「まぁ寂しくなってすぐに解除しちゃいますけどね」

「理由しょぼ……」

 凄い能力の代償になっているのか分からない。文也はもう一つ質問をする。

「主にどんな使い方を?」

「そりゃ勿論カップリン……」

 足を止めて文也を見るヒカネ。

「内緒!」

 冷や汗をかきながら、人差し指を口に手を当てて言った。そして逃げるようにどこかへ行ってしまった。


「えぇ……」

 カヘは困惑した。

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