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恋愛時計  作者: 夢呂
【2】昔宮 了
13/15

4、

「お前抜け駆けしやがったな」

次の日の朝、会社に着く寸前のところで突然同期で、他部署に配属された経理課の山田が、わざと肩をぶつけてきた。


「は?」

「とぼけんなよ、受付の久住さん!飲みに誘ってただろ?」

「ああ、でもそれは────」


そう説明しかけて、めた。

それじゃ彼女を利用して久遠さんに近付こうとしているみたいだ。


(ーーーみたい、じゃなくてその通りなんだけど)



「周りの奴らは断られてる中、お前だけは約束を取り付けた。なぁ、なんて言って誘ったんだよ」

「さぁなんだったかな、忘れた」


正直どうでもよかったから、テキトーに流した。

山田が何か言いたげに口を開けかけたところで、受付の前をちょうど通過した。


「昔宮さん、おはようございます」

「あ、ども。おはようございます」


昨日話しかけたからか、受付に座っていた久住さんがにこやかに声をかけてきたので俺も慌てて頭を下げた。山田は焦りながら同じく慌てて頭を下げ、俺の近くに駆け寄ってコソッと言う。


「久住さんの笑顔、間近で見たの俺初めてだわ。マジやばいな」

「俺、朝一で会議の資料配らなきゃだから先行くな」

「あ、おい!」


山田を振り切るように、俺は足早に自分の席へと向かった。

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