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覇王セリスの後日談  作者: ダンヴィル
五章、少しの緊張と長い休日
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先の見えない道


 1月1日

 日の出もまだまだ先の真夜中。

 私はなんの脈略もなく目覚め、外の暗さからもう一度眠ろうと布団に潜るも寝付けない。

 それが何故かはわかっている。


 今日が夢にまで見た自分の店を持つ日だから。


 だというのに、何故でしょう?

 人というのは複雑で、人の考えを見透かすようなセリスでさえわからない事があるという。

 今の私は、私自身の考えが、気持ちがわからない。

 自分の店が楽しみで期待しているけれど……

 2年前、セリスに出会うより前の話になるのだけれど、目の前で起こった山火事を見てどうしようも無くて、自分の力足らずによる無力感に似た不安。

 しかしそれとも毛色の少し違うと言えるような、得体の知れぬ感情が自分の中にある。


 私はこの気持ちに正確な名前を付けられていない。

 不安なのか、恐怖なのか、それともまだ知らない人間心理的な学者様が名付けた別物なのか。

 今この時は最も近いだろうという事で仮名として不安という事にしておきましょう。


 一時間程過ぎただろうか、やはりどうしても寝付けません。

 なので私は一度起き上がり収納魔法からコップを取り出し水を飲む事にした。

 ゴクリ、ゴクリと水を飲み込む音が嫌に静かな空間では良く響くような気がする。


「はぁ……………っ」


 ため息が出た。

 出してから一秒、二秒と経ってからようやく自分がため息をついた事に気がつき驚きのあまり自分の唇に触れた。

 まさかため息をついた事にすら気付けないなんてどうかしている。


「はぁ~……」


 今度は意識的にため息をついてみた。

 もしかしたら今私の中にある言い知れぬこの気持ちがまるで、餓えた国民が不法入国がバレれば極刑に当たるとわかりながら難民として他国に流れ込むかのように、無理矢理外を目指そうとした結果出たものなのかもしれない。

 そんな馬鹿みたいな想像を膨らましてしまうほど何かを考えずにはいられない状態で、そんな想像をしてしまったからこそ深くため息をついた。

 出ていきたいなら出ていってしまえと。


 結果は何も変わりませんでしたけど。


 再び横になり、頭まで布団を被り眠りにつこうと目を強く瞑り違和感に気付く。


「セリス……?」


 私のパートナーであり、愛している人が家の中に居ない。

 羽の魔力感知能力に意識をまわすとこの真っ暗で静かな世界ではやけに世界が広く感じた。

 しかし感知しようとしていた範囲を大きく越え、周囲の畑まで見渡しているにも関わらずセリスの魔力は感知できなかったのです。


 セリスが何も言わずに行動する事はわりとよくある事であるのですが、今の私にセリスが居ないと言う状況は軽く考えられるものではなかった。

 今まで仮名として不安と呼んでいましたが、今回は明確に確かな不安として私の心に深く侵食していく。


 セリスが、セリスに限って、それもこのタイミングで、ありえない。


 理性では理解している。

 けれど一度漏れだした感情は手ですくった水のように全てを防ぐなんてできませんでした。


「すぅー…………ふぅー………………」


 つい先月辺り、セリスが教えてくれた混乱した時の対処法を思い出して実行する事にし深呼吸をする。

 漏れ出した不安による精神的疲労を感じながらも、確かに正常な判断ができるくらいにまで落ち着く事ができました。


 だから今度は、例えお風呂に入る時にすら外すことのないネックレスを外して集中するとすぐに痕跡を見つける事ができました。

 冷静に考えれば当然なのですが、それだけ正常な状態ではなかったのだなと苦笑しつつネックレスを付け直し上着を羽織り魔力の痕跡を追いかける。


 待っていれば戻ってくるだろうけど、今はただ、セリスの声が聞きたかったから。


 家を出て月明かりの中セリスの魔力をたどり収穫を終えて何も無い殺風景になっている畑道にそって飛んで行く。


「セリス!」


「………メリル?」


 月明かりの下、流れるような白銀の髪を揺らす勢いで振り向き、淡い光を宿した2つの赤い瞳を向け、私がこの場所にいる事が意外だと首をかしげていた。


 レビテーションで飛んできていたというのに、セリスに限って気付かなかった事にまた大きな疑問符が浮かぶ。

 隠す気の無い魔力を纏い接近され、セリスに限って気付かないなんて事まず無いだろう。

 そう疑問に浮かぶも、その事はどうでも良いと魔法を解除し地に足を付けた私は自分の足でセリスへ近づき、いつもよりずっと短い距離をつめて彼女を見上げる。

 背中を押されてしまえば彼女とぶつかってしまうだろうくらいには近い距離で。


「こんな夜更けにどうしたのですか?」


「ん~……どうにも寝付けなくてね、ただの散歩………と言いたい所なんだけど一応目的地はあるんだよね」


「目的地ですか?」


「そう。向かっている先はただの洞窟なんだけど一緒に来るかい?」


 セリスにしては自信の無い雰囲気を漂わせた笑顔で洞穴に行こうと誘ってきた。

 その誘い方にほんの少しの不快感を感じた。

『あぁ……私はまだ彼女に信じてもらえていないのか………』と一瞬でも私自身が思ってしまった事によって。


 その考えを追い出すように首横にを振る。

 そうではない。彼女は私を信じられていないから聞いた訳ではない。

 私の気持ちが不安定だからそう感じてしまっただけ。


 セリスが不安を抱き自信無さげに誘ってきた理由は私とは別物。

 セリスの不安が私と同じ訳が無いのだから。


 だからこそセリスの手を取り、腕に抱き付いた。


「……メリル?」


「私は、何処までもセリスと一緒に居ます。

 私はセリスの事が大好きですから」


 やり過ぎな気もするけれど、何故かセリスは不安を抱いている。

 私の不安と言い切れないでいた気持ちがいつの間にかただの不安と入れ替わっていたのはセリスの不安に飲み込まれてしまったからだと思う。

 ならこれくらい積極的に行動して不安を少しでも拭うのが良いと私は考えた。


「そっか、じゃあ行こうか」


「はい」


 手を離し、セリスの後を追う形になるよう一歩引いた。


「ん」


 そんな私に顔を向ける事無く手の平を私の方へ向けて出す。

 その控え目な行動と、まるで親とはぐれて迷子になってしまった子供のような不安感を漂わすセリスの気持ちを察して手を繋ぐ。


「大丈夫。私が付いています。これで迷いません」


「………ありがとう、メリル」


 手を繋ぎ肩を並べ僅かな月明かりの中とくに何も話す事もなく私達は森畑道を進み、林道へ入り徐々に視界が悪くなっていく。


 やがて完全に視力の効かない真っ暗な道を進む事になったけれど、私とセリスの足取りに迷いは無い。

 見えていなくとも把握する力を持ち得ているから。


 徐々に足場に岩が増えていき、セリスと合流してから一時間程歩いただろうかというところで森の中にある洞窟へと到着した。


「ここが目的地ですか?」


「ん」


 頷き返事してくれたセリスは小さな火の玉を数個生み出し洞窟へ放つ。

 その火の玉は洞窟の中で一定の間隔を開け空中で停止する。


「行こうか」


「はい」


 洞窟の中を二人分の足音を響かせながら奥へ進んでいく。

 私達が歩くのにあわせて火の光で色濃く出た影が流れるように、目まぐるしく形を変える。

 やがてたどり着いたのは少し広めの空洞。

 その空洞は生活感が溢れていて、藁にシーツを被せた簡易的な寝床の側に積み上げられた書物、削り作られたテーブルの上に置かれたカンテラとカード、立て掛けられた安物の武器、端に集められた食料と乱雑に置かれた調理器具。


 その光景を眺めていると滑るようにセリスの手が離れ、まるで吸い寄せられるかのように寝床に足を進め、勢い良く倒れこみ寝返りをし、仰向けで寝転がった。

 炎の音と呼吸音のみの空間で数秒どうしたら良いか考え、セリスの横に腰掛ける事にした。


 何秒経っただろうか、セリスは何も話さない。

 何も話さないが今までと決定的に違うのは、セリスがとても安心している事。

 不安を隠しきれずにいたというのにとても安らいだ雰囲気のセリスが自分の腕で視界を塞いでいるだけ。


 何を話すべきかともう一度周囲を見渡し、寝床の側に積み上げられた書物の表紙に書かれた文字が読めない事に気が付いた。


「この本……」


「それは私がまだ魔法使いと名乗るのもおこがましい頃に使った魔法の書物だよ。

 内容が読めなくてもメリルなら触れただけで記された魔法の内容を全て理解してしまうくらい初歩的な魔法書」


 安らいだ様子とはかけ離れた消え入りそうな程弱々しい声色で説明をする。

 この場所の意味はだいたい察していたけど、セリスの返答から聞いて欲しいんだと理解して聞く事にした。


「この場所、洞窟は前からありましたけどこんな生活感あるような場所じゃありませんでしたよね?

 人避けの結界も張ってあったようですし、セリスが作ったのですか?」


「そうだよ。私が作った。

 何で作ろうと思ったのかは自分でも良くわからないけれど、作った。

 作ってみて、凄く後悔した。

 どれだけ似せようとしても偽物だって理解してしまうから」


「………帰りたいのですか?」


 私の質問に対してのセリスの最初の返答は笑みだった。

 まるで興味の無いものを見せられて『それがどうした?』と言わんばかりのうっすらとして笑み。


「頼まれたって嫌だね。

 ただ、何かやり残した気はするんだよ。

 メリルの実家で暮らすようになって時間が過ぎるにつれその気持ちは大きくなっていくんだけど何をやり残したかは分からない。

 何に不安を感じているのかが分からない。

 少なくとも未来に不安を抱いていないって事だけは断言できるのは分かっているんだけど……メリルに気付いてもらって良かった。

 もし1人でこの場所に来てたら不味い方向に思考が進んでいたかもしれないね」


 セリスも私と同じで見えない何かを前に立ち竦んでいるようで胸に突き刺さるような、とても他人事には思えない言葉でどうにか言葉を絞り出す事しかできなかった。


「そう……ですか………」


 その返答を最後に再び無言になる。

 無言の中でセリスが収納魔法を使用し私へと差し出す。


「メリル、私の大好きなキャンディーをあげよう」


「はい、頂きます」


 いつもと変わらない甘さ口一杯に広がる。

 私が口に入れるのを見てからセリスもキャンディーを舐めはじめ、全て溶ける前に声をかけてくる。


「メリル、敬語になってるよ?」


「え……あっ!」


 慌てて口を押さえる。

 言われるまで全く気づいてなくて、そんな様子を見てクスクスと笑うセリスについムッとする。


「無理して崩さなくて良いんじゃないかな?確かに敬語を使わないメリルは可愛らしいけれど、やっぱり今の方が自然だね」


「崩してほしいって言ったのセリスじゃないですか」


「あれはいろんなメリルの一面が見たかっただけだから。

 沢山の時間一緒に過ごした気がするけど、まだ1年と少ししか一緒に居ないし分からない事がお互い多いからね」


「確かに、そうですよね」


 この場所に来た理由は分かるのですが、この場所を作り、この場所に居てセリスはどんな気持ちになっているのか私は少しも分かってあげられない。


「それで、メリルは何がそんなに怖いんだい?」


「怖い……ですか?」


 聞かれるとしたらてっきり「不安なのかい?」と聞かれると思っていたらまさか怖いのかと聞かれ、予想外の言葉に訳が分からずキョトンとする。

 確かに布団に入っていた頃なら恐怖と言われてもすぐに理解できたかもしれませんが、不安と仮名を固定しセリスの不安を直に感じていた私は恐怖とすぐには理解できなかった。


「違うのかい?」


「悩んではいるのですけど怖がっては……いるのでしょうか?」


「まあ確かに分からないかもしれないね。

 それはきっと不安に限りなく近い恐怖だろうからね」


 本当に、なんでこの人はここまで私を見透かしてしまうのだろう。

 自分にも分からない事があるのに、なんで私のは簡単に見透かしてしまうんだろうな。


 そう思いポツリ、ポツリと口にする。


「その……私も分からないんです。

 私の場合、店を見るのが楽しみなのですが、その楽しみに対して重いというか、全然リラックスできなくて、恐怖してるのか不安なのか分からなくて………」


「あぁ、目標を見失った感じなんだね」


「………え?」


 あまりにも呆気なく言われた言葉が飲み込められずセリスの顔を見上げると困ったと言いたげな茶目っ気のある笑顔を浮かべ頬を掻いていた。


「メリルはハッキリとした目標があってゴールも目の届く範囲にあったからそうなるのも仕方ないかもね。

 店の経営にゴールなんて無い。目標を立てるにしても私達が開くのは魔法具を売る魔法商店であって普通の商店じゃ見本にならない。

 きっと普通の商店ならそんな事にはならなかっただろうけどそうだね……」


 具体的な理由を延べどうするべきか考えてくれる。

 しかし今延べてくれた理由でずいぶんとすっきりした。

 確かにセリスの言うとおり、具体的な目標を考えていなかったからで今まであったモノが無くなった途端に走り方を忘れてしまっていました。


 そしてその答えも既に貰っている。

 普通の商店とは全く違う。

 魔法商店はどちらかというと工房に近いモノであるのだから……


「決めました!私は神話に出てくる聖遺物をも凌駕する究極の魔法具を創ります!セリスと一緒に!」


 立ち上がり体一杯使って大きな夢があるぞと表現しながらセリスに告げる。


「これはまた大きな夢を掲げたね。

 それは一生かけても到達できない目標かもしれないよ?」


 セリスも立ち上がり私を見下ろしそう告げた。

 それも、ただ口にしただけでなく強いプレッシャーを放ちながら。

 それでも私は自信ありげに答える。


「これから始まる私達のお店は一生続くのですからそのついでですよ。ついでとは言いましたけど、やる時は全力で。ね?」


 私の答えにセリスのプレッシャーは消え去り、満足いったのか頷いた。


「そうだね、それがどれだけ高い目標か測る事もできないうちから飛んだり跳ねたりしても仕方ないからね」


「覇王を目指すなんて目標よりもずっと簡単だと思いますよ?」


 お互い負の感情が無くなり軽口を叩き会う。

 セリスは今まで私の歩幅に合わせ、時には私が来るまで待ってくれていた。

 そして今は胸を張ってセリスを凌駕していると言える部分が私にはある。


「馬鹿言っちゃいけないよ。こんな私でもできた目標なんだからそっちの方が簡単だって」


「それでもそれはそれで難しいじゃないですか。

 それに、目指す気の無い目標なんて絶対に達成しないのだから究極の魔法具創るのより先に達成するなんて難しいでしょ?

 その魔法具が完成したらオマケで覇王になれちゃうかもしれませんけどね」


 できる限り、セリスのようにニッ、と猫のような笑みを浮かべるようにして手を差しのべる。


 今まで私ばっかり合わせてもらっていた。

 セリスがくよくよしている事があるようなら今度は私がセリスの手を引いて、どうしても歩けないなら歩けるようになるまで待って上げる。


「……そうだね、メリルとならそれもできそうな気がするね。やろうか」


 私とセリス、お互いの手を重ね微笑み会う。


「ふふ、どうしよっか?このまま一曲踊るかい?」


「それも良いですけど戻りませんか?

 そろそろ皆起き出す頃……ん?」


「どうしたんだい?」


「いえ……皆もう起きてて山登っているなと……」


 何度確認しても皆山を登っています。

 何故でしょうか……


「とりあえず近くまで飛びますね。テレポーテーション」


 セリスに確認を取ってから杖を持ち魔法制度を上げて魔法を使用する。

 一瞬で視界が変わり数分もすれば皆が上りきるだろう坂の上に着地する。


「メリル様!セリス様!」


 私達の存在に真っ先に気が付いたのはミューズ。

 ゆっくり上っていた坂をたった一回の跳躍で一気に上りきってみせた。


「今のは上手くできたね。ほら、ご褒美に私の大好きなキャンディーをあげよう」


「ありがとう!」


 セリスにあーんとされて美味しそうにキャンディーを舐める。

 ずるいです。今度それやってもらいましょう。


「ねえミューズ、皆どうして坂を上ってたの?」


「太陽を見に行くんだって」


「太陽を?」


 そんなの待ってれば勝手に昇るってくるだろうに。


「その事については私が話しましょう」


 ミューズとのやり取りをしている間に上って来た巫女装束を身に纏ったレーナがとても生き生きとした声色で説明をする。


「私の故郷には初日の出という文化があります。

 古来より年の始まりの日の出と共に年神様が現れるとされていてそれはもうとてもありがたいモノと扱われておりまして、初日の出を拝みその年の豊作や幸せなどを祈るのです」


 なるほど、宗教的な事ですか。

 ………レーナさん、本当にどこまで霊菜さんなんでしょうか?


「なるほど、お疲れ様お母さん、アシュリー」


「ええ、まさか『ちょっと先』と言われて山の見張り台のある広場まで行く事になるなんて思わなくて」


「お母さんもお父さんも普段急な坂とか上らないもんね。

 というかお姉ちゃん達どこ行ってたの?」


「そんな気軽に、少しは心配してくれても良かったのでは?」


「だってセリスさんと一緒にいるのは目に見えてたし」


「間違ってないね」


「うるさいですよ。……お父さんファイトー!助けいるー!?」


 皆と合流し辛そうなお父さんとお母さんは先に目的地へ転移魔法で上まで送り、余裕のある私達は歩いて向かうことになりました。

 これ程高い位置から日の出を見るのは初めてで、確かに綺麗だとは思いましたがありがたいモノかどうかは今一わかりませんでした。


「それでは皆様!明けましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします!」


 日の出を拝み手を合わせていたレーナが振り向き大きな声でそう宣言し頭を下げ、合わせてセリスも頭を下げた。

 それに習って私達も頭を下げる。


「よし、ここでセリスお姉さんが年下諸君にお年玉をあげよう」


 クイックチェンジで巫女装束に着替えたセリスがお年玉を配り始める。

 その姿を見て丁度良いと思い私もプレゼントを取り出す。


「セリスは今日が誕生日ですよね?

 中身は普段着なんですけど、セリスの為に作ったので使ってください」


「え、メリルが……私にかい?」


「他に誰がいるんですか?」


「ありがとう、大切にさせてもらうよメリル!」


 セリスが言ったように店を開いたからには具体的な終わりが無い。

 それは店だけに限らない事だと私は思う。

 だから私達はきっとこんな感じの人生をこれからもずっと歩んでいく事になるのでしょうね。


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