幼少時代のピエロはどうやら純粋無垢だったようです。1
お久しぶりです。
「・・・・・とその前に、愉快な愉快なお話を1つ。」
クラウンはシルクハットを深く被り、深い息を吐いた。
「昔、昔あるところに、それはそれは仲のよい家族がおりました_____」
※ ※ ※
「おとーさん!おかーさん!赤ちゃんはどうやったら出来るの?」
「ど、どうしてそんなこと聞くの?」
「たんきゅー、しん?」
「そんな言葉まで覚えたのか。凄いな!!よし、いいだろう答えよう。」
「ちょっ、パパ?!」
小さな好奇心旺盛な我が子に対し、まさかそんな事を聞かれるとは思っていなかった母親は焦りをみせるが、父親はニコニコ笑いながら、私はお前のパパじゃないぞー!と呑気に話しており、既に言う気満々だ。その呑気さに、母親は更に顔を青ざめさせた。だが、母親がいくら止めようとも、父親には話さないという選択肢はないようで、子供の方を向いた。
「いいか、クラウン。お前はな、父さんと母さんが深~い愛をお互いに確かめ合うことで生まれるんだ!」
「へぇー・・・・。」
「な、何だ?その不服そうな顔は。」
「愛って凄いんだね!!」
「あ、あぁ!!」
父親は、子供の純粋そうに笑う姿を見て、思わず目をそらした。その後、子供がその事について触れることはなく、終止笑顔で両親との会話を楽しんでいた。
※ ※ ※
「おしまい。さぁ、続きをしようか。」
「ちょっと待ったァァァァァ!!」
「何だ、君か。どうしたんだい、騎士くん。」
「いや、どうしたんだい、騎士くん。じゃねぇだろ?!何日常話してんだよ!あの時間何だよ!オイコラ、シリアス返せ!」
「まぁ、そうかっかするものではないよ。はい、飴ちゃん。」
「あっ、ありがと____ってそうじゃねぇ!!!」
「だいたいなぁ、毎回思ってんだけど、こういう場面ではな________」
唖然としているクラウドとティルをおいて、レベスはクラウンと話し続けていると、何を思ったのか、ティルはレベスに【燃えろ】と魔法攻撃を仕掛け、まさか見方であるはずのティルから攻撃を受けるとは思っていなかったレベスは、焦げていた。こんがりではなく真っ黒に。
「・・・。ティルさん、今俺を燃やした理由は何ですか?」
「・・何となく、イラッとしたから?」
「ティル・・・・もうそろそろ大人になろうぜ。な?」
「レべスの方が子供(高校生)だし。私はもうとっくに成人(年齢不明)だけど・・・わかった。」
理由とは言い難いが、ティルらしいと言えばティルらしい理由に、レべスは大きなため息をついた(途中でむせたが)。それに、むせるレべスを数秒見つめた後、ティルはレべスを、燃やされる前に戻したので、レべスもそれ以上何も言えなかった。
ゴホン。
その若干和やかな空気を壊すように、1つのせき込みが入り、ティル、レべスの双方が、誰がしたのかと音のした方向を見ると、そこにいたのはやはりクラウドであった。
「なんすか?」
「いや、君は本当に空気を壊すのが得意だと思ったのでね。」
「あぁ、壊すつもりでやったんだぜ。よ、予想どうりだ!!」
言葉につまりがあったあたり、空気を壊すのが目的で話していた、というのは嘘っぽいが、その真意はレべス自身にしかわからない。1つわかることがあるならば、クラウドを含めたこの場にいる4人が、レべスを冷めた目で見ていたということだろう(特にティルは)。
「ここまで来ればもはや、それも1つの才能か?・・・愉快な才能だな。」
レべスが恥ずかしさに叫びまわっていた時、クラウドが呆れ、軽く微笑みながらそんなことを呟いていたのをレべスは知らないが、知らなくて正解だったのかもしれない。
何故か?簡単なことだ。それを知った___その呆れの入った微笑みを見たレべスは、きっと今以上にうるさくなるからだ。
えっ?ピエロの純粋無垢さがない?子供時代がない?サブタイトル詐欺だって?
・・・・・まぁ、そんな時もありますよね。というか、よく見て下さい。『1』ですから。2、ありますから。




