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異世界から来た青年はどうやらピエロの親殺しをお手伝いするようです。15

申し訳ありません!!!


前回(6月19日)に引き続きこの失態。


本当に申し訳ありませんでした。


ドカーン


バコーン


ズドーン


よく、壁や床が大規模で壊れるとき、強敵との戦いで何度もぶつかり合うとき、そんな風な音が漫画で描かれたりするが、レべスは今、そんな光景を見ている。いや、見ているといえば見ているのだが、巨大ロボットが何も攻撃を仕掛けないまま、ただ何者かによってその体を覆う鉄の塊に打撃を受けている、写真でも見ているかのように止まった時を見ていた。その何者かが、夜叉刃丸だとわかってはいるものの、やはり、姿だけが全く見えないのだ。それに、不思議と鉄を叩くときのような、鉄と鉄がぶつかり合う時のようなカキーン、という音が、聞こえてこなかった。


「何だ、これ・・・。なんかもう、次元が違いすぎて笑えねぇんだけど・・・。って言うか夜叉刃丸さんマジで見えない。動体視力良いほうだと思ってたけど・・人間の力だけじゃ捉えることもままならないってか?何か、主従逆転しそうなくらい俺無力なんだけど。」


ハハハ、とレべスが乾いた笑い声を上げ、目の前にある現実からちょっと逃げたくなっていた時だった。


「主。」


物凄い風と共に、長い赤髪をなびかせ、夜叉刃丸はレべスの目の前に現れた。


「うおっ!・・って夜叉刃丸、どうしたんだ?」

「あの巨大ロボットなのだが、ちと硬くてな。今の我では傷一つつけることすら出来ない。それに、厄介なことにあの巨体全てが魔力被膜で覆われている。刃を通すことすらかなわん。」

「俺のとこに来たってことは、お手上げか?それとも______




______何か策があって、それは、俺にしか出来ないことだったり?」


レべスは、言った後、俺にしか出来ない事って何だよ?!と自分でしたナルシ発言に、羞恥にかられていたが


「後者だ。この状況において、主だけしか頼れぬ。」


という夜叉刃丸の言葉を聞くと、それも消え去った。


「俺は・・・何をすればいい?」

「血をくれ。」


・・・・・・。


「ん?」

「血をくれ。」


激しい戦いがこれから始まるであろうこの時に、まさかの吸血鬼のような発言。

一瞬、輸血かと思ったレべスも、夜叉刃丸をパッと見た時、見事に1つも外傷が見当たらなかったためそうではないと確信する。


「首筋ガブッといく感じ?」

「いや、どこでもいいから()でグサッといく感じだ。」

「マジ?」

「マジだ。」

「ではいくぞ____」

「ちょっ、タンマ。それ、死ぬって。絶対出血多量で俺死んじゃうって!!」


首筋をガブリといかれるのであれば、多少なりとも恐怖は和らいだものの、夜叉刃丸の本体で体を貫かれるというのは、レべスにとって、抵抗しかなかった。

さらに、夜叉刃丸が、レべスを怖がらせないためか、笑顔で刺そうとするため、それが余計、レべスの恐怖を倍増させた。


「刀で刺さなきゃダメなの?ガブッとの方が俺的には万々歳なんだけど?」

「ダメだな。」

「主、我を初めて呼び出したとき、主は何と言っていた?」

「えっ?確か【先陣を切れ、罪を重ねろ、汝、血塗られし鬼なり】とかだっけ。」

「そうだ。我は血塗られし鬼。だが、この()を見てみろ。赤く、ないだろう?我はこれを赤く染めたいのでな、血が欲しい。」


二ヤリ

アッ、鬼だ。

レべスは瞬時に、刺されるしかないのだと悟った。


「じゃあ、主、遠慮なくいくぞ。」

「俺の心の準備は・・・?」

「大丈夫だ。すぐ楽にしてやる。」


ブスッ

結局、レべスは左腕に刃を通された。


「あぁ、この感覚。力が漲る。愉しいな。さぁ、今すぐにお前を狩ってやろう。」


赤く染まった刀を持った夜叉刃丸は、それはそれは愉しそうに刀を振り回し、先ほどとは比にならない速度とパワーで、巨大ロボットは、瞬きする間もなく攻略された。

巨大ロボットを攻略した後、カプセルの中に捕らわれた人々の救助は無事終え、残るは中心にある、魔力を溜め込んでいるものの破壊となったわけだが・・・・。


「どうも引っかかる。外観保つためにここまでするか?普通。いや、そうでないなら一体どうして・・・。兎に角、夜叉刃丸!」

「どうした?」

「お前ってさ、どっからでも俺の元に戻って来れるんだよな?」

「勿論だ。」

「すまんけど、ここに残っててくれねぇか?」

「破壊は、しないのか。」

「いや、するけど・・・俺の声ってどっからでも聞こえたりする?」

「聞こえるぞ。我と主は堅い絆で結ばれているのだから。」


この頃酷くなってきた夜叉刃丸の、レべスに対する少々重い愛に、レべスはやばいな、と心の底から感じ始めていた。


「じゃあさ、ぶっ壊すとか、ぶっ壊してやるとか、兎に角『壊す』っていう単語が俺の口から出たら、ここをぶっ壊してくれ。」

「了解した。任せろ。」






     *     *     *






「つまらなくなったものだ。この程度とは・・・・。」


クラウンは大量の血を流し、床に横たわっていた。







夏は何かと忙しい身ですので、夏の間は、投稿の時間を一時間だけ遅らせ、19時とします。


後はこれまで通りで、夏の忙しい時期が過ぎ次第、再び元の投稿時間(18時)に戻らせたいと思います。

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