↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
漁業補助スタッフ(ソマリア) 〜借金から逃げたら、海賊だった〜  作者: 華雪β


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

18/25

第18話 「アミナ、ウェイト」

エイルに戻った。


いつもの匂いがした。


おばさんの飯を食った。ハッサンが何か言っていた。勝利報告みたいな感じだった。おじさんが聞いていた。うなずいていた。


猫がまた毛布のそばにいた。


ただいま。


---


アミナがやってきた。


ハッサンに向かって何か長いことを言っていた。ハッサンが「ハイハイ」みたいな顔で聞いていた。


それからアミナが俺を見た。


「ビー セーフ、だった?」と俺は言った。


アミナが笑った。うなずいた。


「一応、うん」と俺は言った。


---


次の日から、アミナが英語を教えてくれることになった。


誰が決めたんだろう。


でも、この仕事続けるなら、英語できた方がいいよな。

フィリップの話、もっと聞いてあげたかったし。ルセナって言ったとき、静かな顔してたから。


---


アミナはテーブルに紙を広げて、単語を書き始めた。


「ネゴシエイション」と書いた。


「ネゴシエイション」と俺は言った。


「グッド」とアミナが言った。「ネクスト」


「オファー」と書いた。


「オファー」と俺は言った。


「グッド。オファー、アンド、カウンターオファー」


ちょっと待って。カウンターオファー、早い。


---


アミナの教え方は丁寧だった。ただ量が多かった。こっちのペースをあまり考えてくれなかった。


「アミナ、ウェイト、ウェイト」


アミナが待った。一秒くらい。


「オーケー。ネクスト」


一秒ないかも。ひどくない?


---


ハッサンが廊下を通りかかった。やばそうな顔をして俺を見た。


どうした、ハッサン、何かあったのか?それとも英語の勉強から逃げたいだけか?ズルいぞ兄弟。


ハッサンはそっとどこかへ行ってしまった。


---


「ホワット ドゥ ユー ウォント?」とアミナが言った。


「ウォント? マネー」と俺は言った。


アミナが呆れた顔をした。


「ビジネス。ディール。プロポーザル」


プロポーザル。聞いたことある気はする。たぶん。


---


夕方、頭が少し痛かった。


いつか、使う日が来るのかな。ネゴシエイション。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。