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3. 初のミステリー掌編・"出られない部屋 ー玲と薫ー"のつくりかた

 今年の四月にCaitaに登録したのだけれど、登録する前からSNSのフォロワーさんたちが、〇〇部の部誌というもので盛り上がっているところを拝見していた。



 登録した後、SF部に最初に寄稿させていただき、その次に、ミステリー部の部長さんが『次のお題は〝出られない部屋〟です』と書かれているポストを拝見した私。


 昨年、少年マンガが原作の映画を二本ほど観た。その後、SNSに流れてきたそれらの話題を眺めていた時、〝出られない部屋〟をお題にした創作をいくつか目にしていたことを、私は思い出していた。



 ……とは言え、子供の頃から、私はなぞなぞが苦手だ。

 それもあって、ミステリー小説はこれまで書いたことがなかった。


 でも、〝出られない部屋〟をテーマにした漫画はいくつか見たな……。そして、結婚した後、夫はクリスティやホームズ好きで、お休みの日の午後などにお酒を飲みながらDVDを観ることが割とある。


 何事もチャレンジ精神は大切だよね。


 若い頃は、書くことに苦手意識があったミステリーだけど、今ならもしかして書けるかも?



 そう前向きに考えて、部長さんにご連絡して、書いてみることにした。


 私が眺めていた〝出られない部屋〟の漫画たちは、大抵、キスしないと出られないなどが多かった。


 そして私は、自作の長編である〝身代わり姫と複雑王子〟の玲と薫を、なるべく多くの人に知って欲しい。


 では、〝出られない部屋〟の主役は、長編の主役であるひたむき女子・薫と、こじらせ男子・(アキラ)にしようとまず決めた。


 そして、ミステリー部部誌の募集ポストを拝見した四月末の段階で、〝身代わり姫と複雑王子〟は第二部の後半に差し掛かっており、主役二人の関係は両思いであることは間違いない、という状況になっていた。


 では、この掌編は、ラブラブな二人が問題をどう解決するか、というものにしようと自然と決まった。


 問題は、どうしたらその部屋から出られるか、という命題である。


 玲と薫は両思い。玲は風雅の国の神官で、舞の名手。そして薫は、現代日本から風雅の国に落ちてきた助け手で、玲のことが好きだという気持ちひとつを持って、異世界に飛び込んでいる。


 風雅の国シリーズのテーマは、〝薫の冒険と成長、そして玲の救済と克服〟とあらすじに書いている。


 だが、玲が救われるべきはその生い立ちにあり、玲自身は自分の技能に自信がある。


 薫はその冒険で少しずつ成長していくが、時に玲の気持ちが見えなくなったり、自分のことがよくわからなくなったりすることがある。


 この二つを考えたとき、そうだ、〝相手に自分の魅力を見せなければ出られない部屋〟にしよう、と考えた。


 そうすると、起承転結として考えたとき、

 起:ふたりが出られない部屋に閉じ込められて、落ちている手紙を見て命題を知る

 承:玲はすぐに自分の魅力を見せられる

 転:薫は悩む。そして、最初にこれかな、と提示した魅力では解決しない

 結:玲は薫を元気づけることは自分の役だと思っていて、自然に薫を褒める。それを受けた薫は?



 こういう風に箇条書きで大まかなプロットを立て、あとはそれにそって、二人を会話させて地の文を挟んでいく、という作り方をしていった。



 薫と玲は私が高校三年くらいの頃に考えた人たちで、自分の長年の友人のような立ち位置にいる。


 薫の基本性格は、明るく活発で前向きだが、短気なところが玉にキズ。

 玲は、神秘的な雰囲気を持つ神官で、一見クールで物静かだが、時に熱い側面もある。


 この性格設定をベースに二人を会話させて、薫は玲を好きで、玲も薫を好きである、というところを描いた掌編になった。


 そして最後に、私は〝AIは不使用で〟と事前に言われていない限り、ClaudeやChat GPTに、全体もしくは起承転まで出来た辺りで〝端的に分析してください〟と書いて構造を見てもらうのだが、〝なぜその状況が発生したか〟を書かなくていいのかという指摘があった。


 そこで、風雅の国世界で発生する〝呪い〟だろうか? という疑問を入れて、最後に玲がそれについてコメントするという形式を取ったうえでの公開となった。



 この掌編は読んでいただいた皆さんになかなか好評で、初ミステリー(しかも軽い心理ミステリーという程度)だったにもかかわらず、なろうで初めて日間一位をいただくことができた記念すべき一話です。



 読んでくれて、☆や感想をいただいた皆さまに感謝しております!

 この作り方が、創作される皆さまの一助になれば幸いです♪

"出られない部屋 ー玲と薫ー" のリンクはコチラです。

https://ncode.syosetu.com/n0312mc/


そして、初出させていただいた、Caita ミステリー部広報部誌 vol.3 『〇〇しないと出られない部屋』のURLはコチラ↓

https://caita.ai/series/01KQFZTMX7RP807YKEDPH79F3J?stamp=20260529072341


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