第三話 異世界の町ファーベル編
体中が痛い、初めて野宿をしたけどやっぱベッドの上と大量に敷き詰めた葉っぱの上じゃ寝心地が全然違うな。
元いた世界が恋しい。
まぁそんなことはさておき、今日はフォードに昨日言ってた町まで案内してもらおう。
ただ一つ問題がある、フォードの話によるとその町にいる人間が使っている言語が日本語ではないらしい。
とはいえ他に行く所もない、言葉が通じなくても身振りや手振りで対応することにしよう。
フォードが入れてもらえるか怪しいけど。
―ニ時間後―
「あっあれだよ!」
お、見えてきた。
あれがそうか、割と近かったな。
動物に気を付けながらフォードといろいろと話しているうちに町に着いた。
町は防護壁に囲まれており、門の前に甲冑を着た門番が立っていた。
まるで中世ヨーロッパみたいだな。
よし、通じないかもしれないがここで事情を説明して町の中に入れてもらおう。
俺とフォードは門番の前まで歩きだした。
目の前まで来ると門番が独り言をつぶやいた。
「おや?珍しいな、モンスターを連れている旅人なんて。」
えっ?
「ようこそファーベルへ、若いのに一人で旅をしているのかい?いいご身分だな。」
話が違うぞ、日本語通じるじゃないか。
「あ…いっいえ、ちょっと遭難しちゃって、町の中に入ることって出来ます?」
「遭難したぁ?よく分からんが入るのは構わんぞ、ただ滞在費として一日千ペイン払ってくれ。あとそいつも入れたいならこれを付けな、五十万ペインだ。」
そう言って門番は首輪を差し出してきた。
入るのに金?がいるのか。
「えぇと、これで足ります?」
持っていた硬貨をすべてジャラジャラと取り出す。
「おいおい数えるのが大変だな、…全部で五十六万三千ペインだな。で何日滞在するんだ?」
この硬貨はペインって言うのか。
ペイン五十六万三千ペインてことは…三枚の銅貨が千ペイン、それより二回り小さい六枚の銀貨が一万ペイン、一回り小さい五枚の銀貨が十万ペインてことか。
たぶん十ペインと百ペインもあるんだろうな。
「じゃあ三十日分お願いします。」
今後のために少し取っておこう。
「はいよ、合計で五十三万ペインだ。延長したい時はここに来て延長申請してくれ。面倒だと思うが不法侵入扱いになるから忘れずにな。」
こうして俺とフォードは町へとたどり着いた。
町に入るなりフォードが尋ねてくる。
「ねぇ、なんでいまふつうにはなせたの?」
「話せたもなにも、普通に日本語だったぞ。」
「でもあきらいまぼくのしらないことばはなしてたよ。」
どういうことだ?フォードの聴覚の構造が違うのか?
いやでもだとしたら俺の言葉が分かるのがおかしいし…まぁそれは後で考えるか。
それにしても首輪が五十万てどういうことだよ。
愚痴を言っていると、フォードが勝手に走り出した。
「わーここすごい!いろんなものがある。」
「あっおい!戻ってこい!」
するとフォードは何故かぎこちない動きで戻ってきた。
気になって思わず尋ねてみる。
「おっおい、どうしたんだ?」
「なっなんかからだがかってに。」
「…」
なんとなく気になったのでフォードには悪いが少し実験してみる。
「右手を上に」
フォードが右手を挙げる。
「回れ右」
そのまま右に半回転
「三回回っておてからワン。」
三回回っておてをして、
「ワン!」
なるほど、これは命令したことを強制させる道具のなのか。
たぶんモンスターを暴走させないためにあるんだろうな。
「なにこれ!?どうなってるの!?」
フォードはよく分かってないようだな。
「その首輪は俺が言ったことに反応するようになっているようだ。まぁ俺が気をつければ大丈夫だと思うからあんまり気にするな。」
しかしいったいどうやって作られたんだこの首輪。
ちょっとどこかで聞いてみるか。
さて、とりあえずこの町をいろいろと探索するとしよう。
ご視聴いただきありがとうございます。これからも不定期で投稿しようと思います。




