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第二十五話 わたしの兄さまはね…

「兄さま!どこ?」


誰?誰を探してるの?


「だぁれ?だれのこえ?」


私の声が聞こえているの?


「・・・だすけて・・・」


どうしたの?


「兄さまがいない!かえってこない!」


お兄さんはどんな人?


「わたしの兄さまはとってもやさしくって。いつだっこしてくれるの」


そうなんだ。


「兄さまは、とってもあたまがよくって、つよいからゆうしゃなんだよ」


すごい人だね。


「お姉ちゃんは、兄さまいる?」


いない。私もいて欲しかったかもな。


「そうなんだ。兄さまはやさしいから。みんなにいいな、っていわれるの」


私も羨ましいよ。


「お姉ちゃん、なんていうの?」


私?私はクーリエ。


「わたしも、クー・・・・」





「・・・リエ様!クーリエ様!」


「え?」


「ほら、起きてください!今日は侯爵家に行くんですよ!侯爵家の方々が、あっ!っと驚くように頑張りますからね!」


「・・・ほどほどにしてね、メル」


「もちろん!ほどほどのお化粧で、最高に美しく、ですね!頑張ります!」


「ちょっと、違うんだけどな・・・」

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