↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/39

第二十三話 美味しいって、正義だー!

え?

いいんじゃない?


魔物ってゲテモノ料理のイメージあった。


逆にうま過ぎてびっくり


美味しかったのに。嘘でしょ?騙されてたけど・・・意外とあり、かも?


ちょっと、嫌かも。でも美味しいし・・・まいっか、おいしければ


あのサンドウィッチを食べた生徒の考えは一致したはずだ。

それもそのはず。メルはそれぞれの好みを聞いて少しスパイスを加えたり、お野菜抜いたりと色々と献身的だったのだ。


「あ、あの。魔物のお肉でもよければ!これからも屋台にいらしてください!」


少し震える声でクーリエは舞台を降りた。クーリエの手は汗でじっとり濡れていて、今更ながら自分が緊張していたことに気づいた。


学園長が舞台に登り、生徒に向かって語りかける。


「魔物料理というのは、古くから忌み嫌われていたものだ。だが、その味は一般的な食材よりも一段深く美味である、そう言われて王宮でのみ食されてきた。皆それぞれ魔物に対する気持ちはあるだろう。いや、あるべきだ、この勇者学園の生徒として」


そこで言葉を切りにっこりと笑って生徒を見回し続けた。


「君たちにはある一つの概念にとらわれるのではなく様々視点で世界を見てほしい。それこそ、真の聖女となったクーリエ・サンクタのように」


真の聖女。その言葉を知らぬものがいるわけがない。初代聖女に続き2人目の真なる聖女。その存在を、学園長が今ここで初めて発表した。



***



デレゲは、クーリエが聖女になったことを忘れていた。完全に。


マズいぞ。あとで話を聞かなければ!


デレゲは頭を抱えて盛大なため息をついた。ふと隣を見るとアミレーゼと目が合う。にっこりと微笑む彼女でやる気を回復させ生徒一人一人の顔を見てみる。


うん、驚いている。何人かは顎が外れてそうだ。あとで養護教諭の先生のところへ行ってもらわないと。


学園長が戻ってきて、デレゲの隣に座る。次はデレゲの番だ。ゆっくりと舞台に登る。


「皆、今日はとても驚いただろう。だが一つここではっきりさせたい」


一呼吸おいて、デレゲは叫んだ。


「美味しいって、正義だー!」


生徒も学園長もアミレーゼもそしてクーリエも呆気に取られてデレゲを見つめる。


「僕のこの気持ちに賛同していただけるのであれば。我が生徒会メンバーであるクーリエが主導する屋台をこれからも贔屓にしてほしい」


羞恥心でいっぱいになりながらも、言いたいことは言ったスッキリ感で舞台を降りると養護教諭がいた。


「私、めっちゃ賛同しますよ!デレゲくん!あと、貧血気味とか大丈夫ですか?あのあとすぐにうちの旦那と決闘とかしまくってたらしいですけど。血が足りなくなったらどんな人間でも死にますからね。ちょっと義母に呼び出されたり色々で最近いなかったですけど、大丈夫ですか」


「はい。大丈夫です。ありがとう」


素直な感謝の言葉に一瞬、目を見張った彼女は優しく微笑んだ。そして、つぶやく。


「うちの旦那も無茶するんで、決闘仕掛けるのはほどほどにしていただけると嬉しいです」

ユニークアクセスが500を超えたらSS公開しようと思います。

フライングしたい方はカクヨムの「聖女は勿体無いを許せない!SS」までどうぞ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。