第十八話 美味しいサンドウィッチです!
魔物買取サービス。それは魔物の買取をしているだけではない。授業が終わったあと、デレゲはあの屋台へと向かった。
クーリエはまだいなく、メルが黙々と焼いた肉をパンと野菜に挟んで並べている。
「おお、これは美味しそうだな」
「はい!クーリエ様が捌いたお肉を私が焼いてサンドウィッチにしたんです!銅貨5枚でどうぞ!」
・・・何の肉かはいうまでもない。
「あ!生徒会長、早いですね。桜餅も、順調?」
「はい!もう準備終わりました!味もとても深くて美味しいですね!」
女子2人が仲良くお喋りしているなか、口を挟めずオロオロする男子ことデレゲの元にファンが集まってくる。
「デレゲ様!ご機嫌麗しゅう!何をなさってるのですか」
「デレゲ様!今日も格好いいですね!」
「彼女います?」
犬の糞の群がるハエの如くデレゲに集まる少女らにクーリエ、ではなく
「すみません。屋台の前に集まらないでもらってもいいですか?営業妨害で訴えますよ?」
メルが声をかけた!
「桜餅、そんなこと言わないの。うまくいけばもしかしたら生徒会長が宣伝塔に・・・」
にひひ、と聖女らしからぬ笑みを浮かべ、クーリエは一つサンドウィッチを手に取ってデレゲへ持っていく。
「生徒会長、これどうぞ」
「それより助けろ!アミレーゼを呼んでくれ!」
「食べて感想を言ってくれたら助けます」
にっこりと笑うクーリエに根負けしサンドウィッチを受け取って一口。
「!美味しいな」
「デレゲ様が美味しいと言った?なら私も」
「わたくしもくださいませ!」
「いくら?」
「さすがクーリエ様!一つ銅貨5枚です!生徒会長デレゲ様も美味しいとおっしゃったサンドウィッチです!どうぞー!」
屋台に群がり始めた女の子たちをメルがうまく捌く。あっという間に桜餅印のサンドウィッチは売り切れてしまった。デレゲはその隙に逃げ出し、クーリエは満足げにうなづいていたのであった。




