観光
夜が明けテンションが高いリーカに起こされると、本格的な観光が始まった。商業ギルドは俺たちのために貸し切りの小舟を用意してくれたらしく、船頭は案内まで務めてくれるそうだ。今度マーガレットに会った時は精一杯の深謝、だな。
「見てくださいジュンキさん!! 壁に彫刻が彫ってあります!!」
「港町の商人が自らの財力を誇示するために家を豪華に装飾している、とかか?」
俺が船頭に訊ねると、船頭は前を向いたまま答え始めた。
「その通りでございます。この街は特定の領主に支配されず、商人による合議によって政を行っているので、豊かさを示すことは政治的に力を持つことと同義なのです」
「お店とかはあるんですか?」
「市場があります。お嬢さんも興味あるようですし、どうなさいますか、ジュンキ様」
「行こう。……できればリーカの新しい服も買っておきたいからな」
舟は家々の横脇にある小さな水路に方向転換する。水路は遠くから見た印象とは異なり、意外と複雑な構造をしているようだ。それでも船頭にとってはなんてことないという様子で、迷いなく道を進んでいく。
「着きましたよ。ここがアイディーナの【水上市場】です」
「わぁ……すごい……!?」
「あぁ、壮観だな……!!」
水上市場と呼ばれるその水路は、他の水路と比べれば狭く感じられた。水路の両脇に舟が並べられ、左右に進行方向を違える小舟が通行し、各々買いたいものを自らの小舟に詰め込んでいた。店員や客のやり取りがそこら中から聞こえており、活気に満ち溢れていた。
「ジュンキさんジュンキさん!! これ、買ってもいいですかっ!?」
「元々はリーカの金だろ。なんでも好きに買えばいいんじゃないか?」
「でも……私、自分で何か買ったことないから……全部買いたくなっちゃいます」
「そうか。どうしても欲しいものがあるならちゃんと言えよ」
「はいっ♪」
リーカにはそう伝えたが、正直言って彼女の表情は読み取りやすい。俺に言い辛かったとしても、こっちからプレゼントしてやろう。
「───と、思ってはいたが……思いの外買いすぎてしまったな」
食べ物、お菓子、服、そしてよく分からない工芸品やぬいぐるみのような明らかに不必要なものまで買ってしまった。……この世界に来て初めて無邪気に観光を楽しもうとした結果がこれだ。
「どうしたものか……。旅に持っていくには大荷物過ぎるぞ、これは」
「うぅ……私も調子に乗っちゃって、気づきませんでした」
困る俺たちを見かねて、船頭が提案する。
「……よろしければ、ロンドベル商会の方で不急に荷物は預からせてもらえますか」
「船頭さんはマーガレットの部下だったのか。……よろしく頼みます」
「ではまず、このまま真っ直ぐ進んで【水上広場】に向かいます。そこでジュンキ様とリーカ様を降ろしますので、必要なものだけ持っていただければ、私の舟はその他の物を運んで商業ギルド会館へ向かいます」
船頭の言葉には違和感がある。俺はすかさず問い詰めた。
「……俺たちはその水上広場とやらに置き去りにするのか? 元の場所に戻るなら俺たちも一緒に戻ればいいじゃないか」
「残念ながら、私が一緒に行けるのはここまでです。マーガレット様の命令ですので───」
「マーガレットが……?」
「それ以上のことは何も言えません。申し訳ありませんが」
なんとも腑に落ちないが、結局は提案を受け入れることになった。詳細な質問を投げかけても断固として応えてくれないから、致し方ない。俺たちは水上広場に辿り着き、荷物を整理し、船頭を見送る。程なく、図らずも彼女と二人きりの状況になってしまったことに気付く。
「……昨日は色々あったな。何から話そうか」
リーカは大きく息を吸って、ゆっくりと吐き出した。
「私、ジュンキさんに嫌われると思ってずっと言えないことがありました……。でも、しばらくの間ジュンキさんと過ごしてきた分かりました。あなたは何があっても、私を見捨てないって」
「俺も嘘までついてリーカに本当のことを隠してきたんだ。覚悟くらいしている。……話してみろ」
「私は……」
リーカは、震える声で絞り出す。
「数多くのグランペを……同胞を、この手に掛け───殺してきました……」
彼女は弱々しく言葉を吐き出し、俯いた。
投げてもマラー
打ってもマラー
マラーの活躍がデカすぎる
略して、デカマ・・・
いや、やめておこうか・・・
なんか井上さん継投策が前任者並にマシンガンになりつつある気がするんですけど、極端すぎないですか?
なんか勝ってたのに雲行き怪しくなってきた、助けてくれ
山本やっぱり阪神戦よく頑張るな
(某SNSの投稿制限により、この後書きは本格的にSNS代わりに運用されることが決定されました。野球中継を見ながら作業している時は、リアルタイムで行数が増えていきます。主に、ドラゴンズ関連で)




