⑯常葉の呼ばれ方2
「し、しのぐん!? な、なかなかいい、センスしてるね常葉ちゃん! ぶははははははっ!(後ろからやってきた譲)」
「…………譲兄さん、笑い過ぎだ(呆れた表情を譲に向けながら、生暖かい目を常葉にそそぐ――隣に立つ祐)」
「……二人も台所に集まったんだね(なんとコメントしたものかと思いながら頬をかく修)」
「…………(ものすごく嫌な表情を浮かべる凌)」
「それは、ちょっと姉さん、凌もイヤなんじゃ……(おろおろしながら姉を見る一実)」
「うん、ウケ狙いゲッツ(真顔でグッと拳を握る常葉)」
― 狙わなくていいから! ―(一実)
「でも、色々呼び方変えてくれてありがとうね、凌(くるりと凌の方を見る)」
「……なんで?」
「どんな呼び方がいいか、選ばせてくれたんやなぁ……って感じやったから。まぁ、なんでもいいよ。……むずかゆいのだったらとりあえずなんとか頑張るし」
「へぇ、そうなんだ?(面白そうに常葉を見る譲)」
「あ、ただ、ちょっとちゃん付けはわりと抵抗があるんで、お察し頂きたいかな」
「?? じゃあ、僕も、ちゃん付けは控えよう……かな(修)」
「…………まぁ、いいか(祐)」
「……ぼそり……常葉ちゃん
……えぶしッ!?(一実)」
「お前は必要ねぇだろなに便乗しようとしてやがる脳天カチ割ろうか?(一実の頬に一撃を食らわせてものすごく黒い顔をする常葉)」
「「「「…………」」」」(常葉と一実を凝視する、譲・祐・修・凌)
「ご、ごめ、悪ふざけしすぎた(涙目で頬をさする一実)」
「…………(無言で一実を見る常葉)」
「ほ、ホントごめんなさい許してください姉ちゃん」
「……次やったら承知しない」
「う、うん」




