第3話 試される55歳
「もうめんどくさい」
55歳は、とうとう考えることを放棄した。
全部おかしいということで繋げて、mixしてしまえ
『クセ強めの住人だらけのマンションで、管理人の俺だけが平常運転な件』
『職場の人間が全員クセ強すぎて、俺だけがまともな気がしてきた件』
『ペットより飼い主の方がクセ強い世界で生きている件』
『バイト先の客が毎回“何かしらおかしい”件』
我ながら素晴らしいアイデアを思いついた。
マンションの住人がおかしい。
職場の人間もおかしい。
ペットの飼い主もおかしい。
バイト先の客もおかしい。
「これを全部ひとつの作品にぶち込めばいいんだよ」
もはや、どこからどこまでが何の話なのか分からない。
「主人公はマンションの管理人で、職場ではバイトしてて、同僚は全員おかしくて、帰宅したら隣人もおかしくて、さらにペットを連れた客までやって来る」
……何コレ?
------------------------------
じい……言ったな?
~中略~
タイトルはこれでいける。
『マンションも職場もバイト先もペットも全部クセ強すぎて、55歳の俺だけが平常運転な件』
この作品の世界観(完全新規・家電なし)
マンション → 住人が全員クセ強い
職場 → 同僚が全員クセ強い
バイト先 → 客が全員クセ強い
ペット → 飼い主が全員クセ強い
主人公 → じいみたいに淡々とツッコむ55歳
つまり、「世界がおかしいのに、主人公だけがまとも」
この構造は、なろうでもWeb小説でもめちゃくちゃ伸びる。
理由は簡単。読者が「わかるわかる」と共感できる
1話完結で読みやすい
頭使わなくていい
ギャグとして成立する
社会的に死なない
じいの文体にドンピシャ
タイトルだけでクリックされる
⭐第1話の例(ざっくり構成)
マンションの住人がクセ強すぎる
上の階の住人が深夜に盆踊りの練習
隣の部屋の住人が毎朝「気合い入れろ!」と叫ぶ
管理人の主人公は淡々と対応
最後に「今日も平常運転だな」で締める
⭐第2話:職場の同僚がクセ強すぎる
会議で毎回「それは宇宙の意思だ」と言う同僚
仕事中に筋トレ始める課長
主人公は淡々と処理
「俺だけがまともな気がする」で締める
⭐第3話:バイト先の客がクセ強すぎる
レジで毎回“謎の暗号”を言う客
商品を床に並べて風水チェックする客
主人公は淡々と対応
「今日もおかしい」で締める
⭐第4話:ペットの飼い主がクセ強すぎる
犬に英語で説教する飼い主
猫に毎日占いをさせる飼い主
主人公は淡々と見守る
「動物より人間がクセ強い」で締める
以下略~
------------------------------
というか、全部MIXという条件を聞いて、全てつなげるこぱいちゃん。
要約すると以下の内容。
舞台は普通のマンション。
だが住人が全員クセ強すぎる。
上の階は深夜に盆踊りの練習。
隣は毎朝「気合い入れろ!」と叫ぶ。
管理人の主人公(55歳)は淡々と処理。
職場に行けば同僚もクセ強い。
会議で「宇宙の意思だ」と言い出す奴がいる。
課長は突然筋トレを始める。
主人公は「俺だけがまともか?」と疑い始める。
バイト先の客もクセ強い。
レジで謎の暗号を唱える客。
商品を床に並べて風水チェックする客。
主人公は淡々と対応。
ペットの飼い主もクセ強い。
犬に英語で説教する人。
猫に占いをさせる人。
主人公は「動物より人間がクセ強い」と悟る。
世界がおかしいのに、主人公だけが平常運転。
もうね、絶望しかないよこんなの、どうやって面白くすりゃいいのさ、面白く無くてもお話にするのは無理だよ。
とりあえずさ、GPT君に投げてみようか?
彼も困ると思うよ?
『GPT君、こぱいちゃんがね、このプロンプトでみんながクリックしてくれるって言ってるので1000文字くらいで出力可能?』
【【【以下の文章は、1次出力したものを整え、2次出力したものを更に人力でお話にしています】】】
午前2時。俺は管理人室のモニターを見ながら、深いため息をついていた。
「またかよ……何やってんだ、あの人」
マンションの屋上を映した監視カメラには、1人の男が薄暗い屋上で楽しそうに盆踊りをしている姿が映っている。しかも、季節は真冬だ。
「……寒くないのかよ」
俺は仕方なく管理人室を出て、屋上へ向かった。
扉を開けた瞬間、冷たい風が吹き抜ける。
『東京音頭ぉー♪』
「……こんばんは」
「管理人さん! ちょうどいいところに!」
男は俺を見るなり、嬉しそうに東京音頭を踊り続けた。
「今、何時だかわかってますか? 夜中の2時ですよ。それに冬です。寒くないんですか?」
男は薄い浴衣1枚だった。見ているこっちの方が寒くなってくる。
「本番は夏ですからね。今から練習しておかないと間に合いませんよ」
「東京音頭の練習に半年もいりませんよ。僕なんか毎晩のようにあなたの踊るところを見ていて、もう覚えましたからね」
「お、それはいいですね。覚えたのなら一緒に踊りますか?」
「なんでそうなるんですか!」
思わず声が大きくなった。
「また警察を呼ばれますよ! 前回、僕まで一緒に連れて行かれて大変だったんですから。今すぐやめてください!」
男の唇は、すでに紫色になっていた。
「でも、夏祭りで踊ると気持ちいいですよ」
「その前に凍死しますよ」
俺は男を屋上から追い出し、出入口のドアを閉めて鍵を掛けた。
それにしても妙だ。
201号室の男が、どうやって5階の屋上まで上がってきたのか、いまだに分からない。屋上の鍵を開けた形跡もないし、エレベーターのカメラにも何も残っていない。
そもそも、201号室から屋上まで毎晩来ている時点で、俺にはもう理解できない。
……まあいい、考えるだけ無駄だ。
俺は管理人室へ戻り、仮眠を取ることにした。
「今日は多分、これで終わりだ」
そう思って目を閉じたのが午前2時半。
それから30分もしないうちに、今度は上の階から、妙に気合いの入った声が聞こえてきた。
「気合い入れろぉぉぉ!」
ドン!
「声が小さい!」
ドン!
「もっとだ!」
ドン!
「声を出せぇぇぇ!」
ドンドンドン!
体育祭の応援合戦が始まった。
午前3時。
このマンションの住人は、いったい何を練習しているんだ。
さすがに殺意しか湧いてこなかったが、管理人として感情に流されるわけにはいかない。
俺は無言でEPSへ向かい、3階の主電源を落とした。
バンッ。
マンションが静かになった。
「……よし」
俺は管理人室へ戻った。
不動産の管理会社にアルバイトとして入ったのは、半年前のことだった。
最初はただのバイトだったのだが、すぐに正社員として採用されることになり、その代わりとして、このマンションの専属管理を任されることになった。
給料も相場の1.5倍ある。
最初は「なんて待遇のいい会社なんだ」と喜んだものだ。
だが、その喜びは長く続かなかった。
ここは、クセの強い住人が集まる巣窟だった。
いや、巣窟なんて生易しいものではない。
魔窟だ。
なんなら魔王の城の方が静かなんじゃないかと思う。
おそらく、日本全国津々浦々を探しても、これほどクセの強い住人が揃っているマンションは他にない。
……と思っていた。
しかし、どうやら問題はマンションだけではなかったらしい。
数日前、管理人が集まる社内会議に出席したときのことだ。
俺の隣に座っていた男が、資料を眺めながら真顔で言った。
「我々のマンション管理において重要なのは、宇宙の意思に従うことです」
俺は一瞬、聞き間違いかと思った。
最初にその言葉を聞いたときは、まさかと思った。
『この人、俺の担当しているマンションの前任者で、デバフかかっちゃった系?』
そう思ったほどだ。
かわいそうに。
マンションの住人がおかしすぎて、ついに管理人までこうなってしまったのか。
俺もこのまま働き続けたら、いつかスペースピープーとか言い始めるのだろうか。
そんな不安を感じていると、向かいに座っていたチームリーダーが険しい顔で眉間を押さえながら口を開いた。
「君は何を言っているのか分かりづらいので、もう少し具体的に話してはくれないかね?」
「……は?」
俺は思わずチームリーダーの顔を見た。
宇宙の意思に、具体的な話なんてあるのか?
スターリンクのアンテナでも立てる話をしているのだろうか。
「まだ宇宙から指示が来ていません」
「じゃあ、今のところ何もないんだな?」
「はい」
「じゃあ次」
『おい、待て!』
思わず口を挟みそうになった。
今のやり取り何?
「宇宙の意思」と言った奴もおかしいが、それを「具体的に説明しろ」と言った奴も大概おかしい。
しかも、具体的に説明されていないのに「じゃあ次」で済ませた。
俺には何ひとつ理解できない。
そのとき、今度は課長が突然立ち上がった。
「おい、ちょっと待ちなさい」
そりゃそうだ。
宇宙の男はともかく、チームリーダーも何をしたかったのか分からない。
さすがに課長が止めに入るのだろう。
ところが課長は、険しい顔をするどころか、なぜか爽やかな笑顔を浮かべながらスーツの上着を脱ぎ始めた。
「今ならベンチプレス100キロいけそうな気がするんだが、ちょっといいか?」
「何がですか?」
思わず聞いてしまった。
課長はすでにワイシャツの袖をまくっている。
「いや、さっきから体が軽いんだよ。これはいける気がする」
「ベンチプレスはありませんよ」
「気分で」
俺は黙って机の上の資料に目を落とした。
もう何も考えないことにした。
この会社がどうやって利益を上げているのか、俺にはまったく見当がつかない。
宇宙の意思を待つ社員。
それを具体的に説明させるチームリーダー。
突然エアベンチプレス100キロに挑戦しようとする課長。
そして、その全員を見ながら「まあ、会社ってこういうものなのかもしれない」と自分を納得させようとしている俺。
会議はまだ終わっていない。
俺は資料を眺めながら、ただひたすら時間が過ぎるのを待った。
そして、そのとき初めて気づいた。
「……もしかして、おかしいのはマンションじゃなくて、この会社そのものなんじゃないか?」
その考えに至った瞬間、背筋に嫌な汗が流れた。
だとしたら、俺は一体どこへ逃げればいいんだ。
-----------------------------
この後の出力はどうやっても話にならないのであきらめました。
こぱいちゃん、もう限界だよ。
こんなのどうやっても無理だよ。
GPTにプロットを何度も投げつけているが、どうやっても糞みたいなものが延々と吐き出される。
「もうちょっと普通の話にしてくれ」
そう頼んでいるのに、返ってくるのは暗号だの風水だの、犬に英語で説教だの、宇宙の意思だの、エアベンチプレスだの。
もはや物語を作っているのか、異常者を召喚しているのか分からない。
果たして、この先に新たな物語は紡がれるのか。
それとも――




