マジで此の時代の欧州バケモノ軍人で飽和しとる
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暇つぶしにでも見てってくれたら幸いです。
『わっふぅ〜ハイヤッ!! ほっほ〜う!』
画面の先では赤い帽子にMの字のマークが付いた髭のオッさんが跳ね回ってる。芸夢の操作装置を握るのは西洋人の少年だった。
『お〜っほほほっほぉ〜アアアアアアアアアアアアアアアアア!! ア“ハッハッハッ!! テレッテ、レレレ、レン』
鞠男が落ちて喰覇大王の笑い声。
「ディフィシル! ここ、難しい! オニヤシャ! 手本見してよ」
「おっしゃ。任せろ」
横で画面を見てた子供の一人、大柄な少年が操作装置を握って。
『お〜ほほほっほぉ〜。ア“ハッハッハッ!! テレッテ、レレレ、レン』
秒で落ちた。
「早いよオニヤシャ」
「ルイもう一回!! もう一回チャンス頂戴!! 今のしくった!!」
「え〜・・・いいよ」
「ッシャオラァ!! 栗坊ごときが目にもにさせてやるぜぇ!!」
「めにものをみせてやるじゃ無かったけ?」
「ソレだぜぇ〜!!」
西洋人の子供はルイ=シャルル。ルイジアナ国王ルイ一世。日本の一員として迎えられルイジアナ国司として仏國朝臣の姓、振梵の家名、類の通称、紗流流の名を名乗るに至った男の子だ。フランス国王の地位は本人の固い意志で放棄した。
何だったら王にもなりたく無かったが貴族の嘆願で王になった形である。数年経って立ち直りきってないのだから当然だ。そんな子供達を眺めていた二人の男が立ち上がる。
「ルイ君、鉄松。俺達は席を外すよ。邪魔したね」
「わか! わかった父上! 吉備様! あ、ちょ! コラ! 亀、亀が!! あああああああ!!!」
「いってらっしゃい吉備様、奉行様」
ルイジアナ王家の成立以降、日本は割と外交で忙しかった。主な理由はグレートブリテンやアメリカ経由で亡命貴族がやって来たりしてたからだ。だが最も大きな仕事はルイ16世の刑死の年に遡る。
「それで電三郎。どうだったんだ? とんでもない未来装置」
「確り設置できたぜ勝。これで蓬莱からでも見れるさ。動画だって観れるぜ」
「衛星でねぇ〜。空から地球を見るってんだから凄い時代だわ。もう意味わからんもん」
「説明しようか?」
「ヤメテ。で、例のロシアって国は?」
「国の事は謀術奉行に聞いてほしいな」
「見てないのか?」
「いや見たけど。技術的に欧州に一歩遅れた地域ってところかな。言える事と言えば」
「それが知りたかったんだよ。ラクスマンとか言うのが大黒屋連れて来ただろ? 交易が目的らしいが払える物があるのかって思ってな」
「成る程ねぇ。パッと見だとまぁ土地は広かったよ。碌に開発されて無くてほぼ雪っぽいけど。
ただ森林資源は腐るほどあったね。それにあれだけ広ければ鉱石なんかがあったりするんじゃない?」
「それでも助かるわ。グレートブリテンとかも情報くれるしリシュリュー公の伝っつっても何も調べねぇ訳にはいかねぇからな。なーんも分からんじゃあ交渉もクソも無い。
何せ雪原と雪止で断たれてるもんで八寒にコサック衆が毛皮買いに来てた。マジこれくらいしか情報がねぇのよ」
で、八寒府。ロシアと日本の交渉だが、実際にソレを担っているのはフランス人と日本人だった。
そのフランス人と言うのはシノン伯からリシュリュー公爵となったアルマン・エマニュエル・ソフィー・セプティマニー・ド・ヴィニュロー・デュ・プレシである。ルイジアナからフランスへ帰国して王家に近侍していたがフランス革命後はロシアへと移動しフランス王家の存続と縁故作りに奔走。
現在はロシア帝国少将となっていたが負傷により軍務を離れ、ロシア帝国側が難航していた日本外交にあたっていた。
「取り敢えず交易だけでも始めたいと」
八寒府の冰海港の旅館で炬燵に籠りながらリシュリュー公爵が言った。めっちゃミカン食ってる。貴公子の白い指がマジ真っ黄色。
「リシュリュー公が申すのだ。それくらいは構わんよ。ロシア帝国は何が出せる?」
汁粉を飲んでたオッサンが問えば。
「材木なら幾らでも。麦も少々」
「あんな極寒の地で麦が輸出可能な程にあるのですか?!」
鍋を突いていた若い男が驚きながら聞けば頷いて。
「ロシア帝国の西の果てに行けばフランスと近しい緯度に肥沃な土地があるのだそうで、ウクライナと言うコサックの住まう土地だと聞きました。アレクサンドル様より当地の打診を内々で打診されています」
「何と。そんな所からコサック衆は来ていたのか……。って感じ御老、いくら何でも鍋の前に汁粉はちょっと」
「案ずるな。それくらい一人で食えるから大丈夫。流石に酒は飲めんし許せ」
「えぇ……」
リシュリュー公は暖かいクスクスと笑ってから暖かい紅茶に口をつけ極寒の外を見た。そして 麗那川を越えたロシア帝国外交官が交渉を纏められないのも無理は無いと同情する。フランスでさえ意味わからん過ぎて何この国コワってなるのだ。
未だ農奴制でヒイコラ言ってるロシア帝国が何を如何交渉すれば良いのか何て分かるわけがない。だってルイジアナに帰るか聞かれた時に飛行機とか見せられて素で「ケスクセ?」って言っちゃったもん。
例えば国家の実利的に猟犬を得たいだとか、国家の心情的に啓蒙を使命と考えるだとか、それなりの理由が無ければ渡さない技術だ。
それで言うと日本とロシア帝国は隣国だし、日本は割とロシア帝国のシベリア統治の迷惑被って、流民だとか野盗だとかの対処にイラ付いてた。そんな国を交易相手とするには不安だし普通にロシア帝国に対する警戒はあたりめー。
何ならロシア帝国の主力商品の毛皮とか最高級の黒貂を家畜化してるし、最近は愛玩動物としての需要高いし、そもそも毛皮とか無くても木綿や暖房で事足りるから交易の価値がほぼない。
だからリシュリュー公爵は最初の段階としてロシア帝国と日本の間に己を挟む形で交易を始める事にしたのだ。
「それでリシュリュー公。フランス王家の方は如何か」
「ルイ18世陛下は精力的に動いておられますが協力が得られずにいます。テルミドールの連中の悪虐ぶりも各国の耳に届いてはいますが軍を動かすとなると難しい。ロペスピエールが居た頃の方が幾分かマシだ」
「そうまで仰るとは現状のフランスは随分と酷いようだ。此方は国交は断絶していますので情報は入って来ていませんので驚きました。地続きの藩士は貴重と心得ますので貴方個人に幾つか贈り物をさせて頂きましょう」
「それは心強い」
「遠くからですが活躍をお祈り致します」
「深く感謝を」
フランス王党派やグレートブリテンは今回のフランス革命に於いて織田幕府の協力を欲していなかった。と、言うか「割と頼りたいけど頼るべきではない」と考えている。
日本幕府的には欧州派兵とかアレだし統治領域広過ぎて頭狂いそうなんで願ってもない事だが、フランス革命を潰すのに日本が参戦すれば軍事力的に速攻で片がつくと見られていたが、だかららこそ欧州のド真ん中に日本の影響力が思いっきり鎮座すると考えられていたのだ。
ルイジアナ国王ルイ一世にフランス国王を兼任とされてフランスを蓬莱府と同程度に発展されたら欧州は欧州で無くなる。それはルイジアナ国王ルイ一世という大義名分とベンガル府の凡そ基地外じみた発展を鑑みれば全然有り得る話だった。マジ雑に言えば「手伝ってもらったら相応の対価が必要だし、革命政府が50億ルーブル滞納してるし、もうフランスまるまる渡すしか無くね?」って思ってる感じ。
んでフランスの土地で突然変異みてーな科学力で経済活動ブン回されたら欧州や織田幕府が望む望まずとか関係なしに経済的植民地なってまうやろって言う恐怖。
んな訳でフランス革命と織田幕府はあんまし関わんない予定だった。でもネーデルランドがフランス軍にやられちったのである。ほんで南洋府が面倒クセェ事になっちった。
て、訳でゲロクソ情報羅列を開始する。
フランス軍によりネーデルランドが陥落してネーデルランド総督ウィレム5世がグレートブリテンに亡命。
ネーデルランド総督ウィレム5世はネーデルランド東インド会社と海外領土にグレートブリテンの傘下に入るように通達するもネーデルランド東インド会社は拒否。
本国ウッセバーカバーカってなったネーデルランド東インド会社が南洋府と言うか織田幕府の庇護を受けたいと打診してグレートブリテンと幕府が緊急会談。
欧州の事を色々教えてくれるしアフリカの資源を持って来てくれるグレートブリテンと喧嘩したくない織田幕府と、インドと東インドを安定させてくれるし鉄鋼とか木綿とか色々と取引してくれる織田幕府と喧嘩したくないグレートブリテンが交渉。
すったこんだの末に一旦グレートブリテンの傘下にネーデルランド東インド会社が入った上で、グレートブリテンの要求対価としてネーデルランド東インド会社の幕府への割譲と言う形を取る事が決定。
この交渉の最中にイスパニアがフランスに敗北した事で、要求の一つにグレートブリテンが用意できる燃料と弾薬で動き、最低限の手入れの可能な戦艦の納入が盛り込まれた。
何かテンション上がっちゃった造船界隈がボクの考えたサイキョーの機帆船を蓬莱府で三隻作り上げ王族のクラレンス=セント・アンドールズ公爵マンスター伯爵ウィリアム・ヘンリーが受領。
一隻に日本船員が乗り込み二隻にグレートブリテン乗組員が乗り込んで出発、ルイジアナで石炭を補給し帆走でポルトガルのリスボンへ向かった結果。
「イスパニアと海戦を行っている模様!!」
って言う。
艦同士の通信機能は十年保証込みでサービスしてたけど衛星通信とかは載せられなかったモンでグレートブリテン行きの船団に知らせられなかった。
ポルトガルはサン・ビセンテ岬の沖合で偉大な提督が戦いに戦っている最中。
『アドミラルロッカク。砲撃訓練を行いたいのだが』
「我!! 六ッッッ角!! 承ォオオオオオオオオ前ッ也ィィイイイ!! 検討を祈る!!」
『感謝します!!』
「我等は敵味方の救助に入る!!」
織田幕府の造りグレートブリテンがオリエント・クラス・バトルシップと呼称した戦艦群は別世界線的な言い方すると鉄鋼で船体を作った150㍍くらいのデカさの戦闘用の機帆船であり大きさの比較で有名どころで言えば三笠よりちょいデカい感じだ。
走る能力としては機帆船と言う通りマストが二つに煙突二つ。低めの艦橋の頭にマストが立っており、煙突が二つ続いて後部マスト。石炭燃焼式の蒸気タービンで走るノリ。
主砲は15㌢三連装砲三機と服砲がちょいちょい。
艦橋やマストに煙突の配置だけで強いて言えば砲塔が一個増えた香取型戦艦が近いだろうか。ただ船体は船首部分が高くなってたり、そもそも所謂ブロック工法だったり、随所に違いが見られる。船体だけで言えば小さな長門や大和にも薄ら見えたかもしれない。
見えないところだとバルパスバウだとか装甲だとか強力な中退機だとか色々と尋常じゃねぇ機構が組み込まれてるけども。兎角そんな二隻が帆走のまま既に敗走を始めたイスパニアに襲いかかった。
正面二機の砲塔を用いる為にフォアマストから船首に張られる三角のステイセイルを上げて自動給炭機と手焼べで石炭を放り込む。帆走はハッキリ言って遅く蒸気機関は直ぐに作動できるものでは無い、が。
「取ィ舵!! あのデカい船を狙え!!」
船長クラレンス=セント・アンドールズ公爵マンスター伯爵ウィリアム・ヘンリーの言葉で船が傾き砲塔が動く。
推進用の蒸気タービンを動かしていない時でも船内証明の発電や炊事の熱源および、自動給炭機の始動や梶の補助用に蒸気を発生させる為の窯。要は船を蒸気で動かしてない時や推進用タービンの蒸気を用意する間に別個で用いて補助機械を動かし、推進用タービンが動き出したら一緒に熱を送る変態機構の付いたアホ窯。
後に必要性も分かるし善意は嬉しいけど何このキショ機構窯と言われる他用途用分離一体型補助窯から先んじて送られた蒸気によって動き始めた。
尚、普通は場所取るし壊れるからそもそも自動給炭機なんて軍艦に乗せないとか詳しい人は言うかもしれないが載せちゃってんだから知らん。宇宙行く技術力が有るんならサービスの範疇やろ知らんけど。まぁそれはそれとしてグレート・ブリテン側は「何コレ怖」ってなってるけど。
唯そうしてる間にイスパニア側は敗走を始めており、グレート・ブリテン側は追撃に入り始めていた。
「威嚇射撃だ!! ファイア!!」
『ファイア!!』
イスパニアの旗艦ヌエストラ・セニョーラ・デ・ラ・サンティシマ・トリニダーを護衛していた二隻インファンテ・ペラヨとサン・パブロの後方にいた一隻が十数発の砲弾による直上からの滅多撃ちにあって吹っ飛んだ。
戦場の空気が完全に硬直した。
ボクシングの試合に対戦車ライフル持ち出した様な状況だからしゃーない。何だったら逃げてたイスパニア海軍より追撃に移行していた為、思いっきり敵戦列艦一撃爆散を見ちゃたグレート・ブリテン側のが動揺。一時的に大半の船の帆と梶が硬直。
どころか味方の助太刀参上的なノリだったオリエント・クラス・バトルシップ二隻も自分のやった惨状に硬直直進運動。そのまま二番艦オデッセイが帆走フリゲートと危うく衝突しかけて大惨事になるとこだった。
ただそんな最中でも唯一グレート・ブリテンの突撃隻眼戦隊司令官が暴れ回る。取り敢えず近場にいて偶然味方が吹き飛ぶ姿を見ちった結果SAN値ピンチどころかファンブルかましたイスパニア船に飛び乗って暴れ倒す。
グレート・ブリテンは鹵獲六隻、撃沈三隻、大破三隻の戦果を得た。
正直な話をすれば大砲の能力的には軍事的な意味でイスパニア海軍を壊滅できた。けど既存の大砲を乗せた帆船同士の戦いであれば船が沈む事が稀だったのだ。
それが機帆船に乗せた大砲の威力が有りすぎて生きたまま海に放り出された敵が余りにも多く見捨てる事が忌避された。甘いことの様に聞こえるかもしれないが戦列艦とか数千人乗ってるのだから助けを求める人間で海が覆われる有様である。そら助けへんと勝者の筈のグレート・ブリテン側がSAN値ファンブルするて。
サン・ビセンテ岬の海戦は戦闘詳報を読んだアドミラル・ロッカクが「ホレーショ・ネルソン船長と彼を用いるジョン・ジャービス地中海司令長官マジパねぇ(意訳)」と連呼しまくる事になった。
つーか実際に此の戦いは本当にホレーショ・ネルソンがパねぇ。褒め言葉で言うけどマジ勇気と存在の異常値である。
この年フランスにロバート・フルトンと言う男が渡っていた。
白い雪、黒い岩、此処は天国に最も近い死地だ。
「クカレクゥーーーックックックゥクカアアアアアア!!!!」
荒屋を背に冬のアルプスに響く鶏の鳴き声を発したのはイカれジジイ。やるしかねぇけどマジでイカれてねぇと出来ない冬のアルプスを進む六十も半ばを過ぎたジジイだ。
このジジイはロシア帝国軍最高司令官ムルニク・スヴォーロフ伯アレクサンドル・ヴァシリヴィチ・スヴォーロフ元帥だった。
老人の鶏の真似を合図に幸いにも冷凍されていない兵や将軍達が毛皮の中から這いずって出てくる。
「アアアアアもおおおお!! 腹立つのおッチッキショー!! オーストラリアのカスどもはクソの役にも立たん!! 飯くらい確り持ってこんかい!! アアアアアはらへっつぁああああ!!!!!!」
バチギレジジイがキレ散らかりながら寒さ関係なくガチガチの黒い物体。言わば乾パンを砕いてから口に放り込む。そして進み出せば瑣末な扉を開けて将も兵も馬も続いた。
「ああああ!! バカ寒いし腹減るしイライラする!! もう歌うか!! 歌うしか無いわクソが!!
常、降伏に満ち〜!! 潔くあらんとしてぇー!! 神を産みし母よ〜!! 貴方こそ讃えられるべき方アアアアアアアアアアアアアアアアアっぶ!! っっっっさっぶ!!
風寒いわ!!! ヒュゴオオオオオオじゃ無いじゃろコノクソ!!!」
「閣下、宜しいでしょうか」
「何じゃい!! バグラチオン少将!!」
「兵達が周辺の村から集めた食料が御座いますが」
「今日の昼まで進んだら食わせてやるわい!! こんな場所なら連中も追っては来れんわ!! じゃが追おうとも思わん場所には移動しておかんといかん!!」
「それは確かにそうですね」
「で?!! 何が聞きたい!!! らしく無いのう!!! ハッキリせい!!!」
「ハ・カン国。いえニホンの事です。陛下は如何考えるでしょうか」
「何じゃい阿呆の事か!! 成る程聞きにくいだろうな!! 特に軍人は面倒な目に遭うわい!!」
「えぇ、まぁ。はい」
「確かに大砲の話が事実ならばニホンの軍事的な技術力は高いじゃろう!! で有ればあの移ろい易い見栄っ張りのクソガキじゃ!! 寒空に着物等という薄衣を纏えと言うて来るかもな!!」
「それでニホンが此方に味方してくれれば良いのですが」
「……無理!! 此度の戦のもう一つの意味。教えたな?!!」
「オーストリアを盾にすると言う話ですか」
「うむ!! そのオーストリア等とは打って変わって、あのイングランドの連中が己より上と認めた国!! 如何考えてもオーストリアよりも足を引くべき相手!! そのはずが欧州に関わらない様に細心の注意を払っておる様に見える!!」
「それは友好国故では? 数少ない大使を交換するニホンを知る国です。それに二年ほど前に尋常では無い船を譲られたと聞きますが、いや。そうか成る程」
「気付いたか!!」
「はい。憶測ですが。借りを作るのが恐ろしいのでは無いでしょうか。かの船はその強さ故に非常に動かすのに難儀すると聞きます。
何でも鉄を用いた船だとか。そんな物を動かすとなれば帆の数も風の強さも相当見極めねばならないでしょう」
「ワシも似た様な考えよ!! この耳で船を鉄で覆っていると聞いたわ!! それを常用する国の援軍に払う対価なんぞ幾らになるか分からん!!」
稀代の名称にして至高の変人スヴォーロフは吹雪に顔を顰め。
「化物がエジプトにいる合間にフランスを蹂躙出来なかったのは痛恨じゃな……」
呟いた。




