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ロ〜ペペぺぺ!! 反革命分子は全員ギロチン送りにしてやるピエねぇ〜!!!

 さてルイジアナの状況である。元々ヌーヴェル・フランスと呼ばれる新大陸フランス領だったこの土地は凡そ蓬莱(カド)川を遡り蓬莱人がオハイオと呼ぶ御拝緒川から東側蓬莱(アパラチア)山脈辺り新場間(アラバマ)川までが範囲だった。実際にフランス人が住んでいたのは港周辺と田畑のある河口域東岸周辺だ。

 これらはルイジアナ条約によって日本へと売却される事となった。


 その河口域周辺は欧州人および欧州人と関わりのある蓬莱人が多かった事から、日本との外交官兼ルイジアナ代官として統治する形が取られたのである。統治もそうだが日本フランス間の物価等の諸問題からフランス王家への行為の貸し出しと言う形で、日本ではルイジアナ出島でフランスでは特使恩貸地領ルイジアナ王領と言う形だった。

 ルイジアナ出島の統治は駐日本フランス大使兼ルイジアナ代官が勤め、駐日本フランス大使兼ルイジアナ代官はフランスと日本の両属家臣として扱われる。

 関わりが深いと言う意味では駐日本フランス大使を除けば内藤家との個人的友誼からリシュリュー公爵家、日本の実情がわかった事から派遣された優れた外交官でルイ16世の腹心ヴェルジェンヌ侯だろう。

 現在はヴェルジェンヌ侯の兄のヴェルジェンヌ伯コンスタンタン・グラヴィエがスイスから日本大使として移動していた。


 日本と関係が深いリシュリュー公アルマン・エマニュエル・ソフィー・セプテマニー・ド・ヴィニロ・デュ・プレシー。また技術的な観点から幾分ルイジアナに滞在していた現ヴェルジェンヌ侯ジャン=シャルル・グラヴィエ。

 この二名はオーストリア方面の外交官として移動しており連絡は途絶している。


 弟の先代ヴェルジェンヌ侯が日本の技術を知り王へ遺言を残していたからこその現状、ヴェルジェンヌ伯コンスタンタン・グラヴィエはルイジアナ城館でフランス人達と集まっていた。

 別の命令を受けていた者も居る。例えば日本の軍事技術を確認する為に派遣された元サン=ドマング総督でフランス陸軍准将ブランシュランド子爵フィリベール・フランソワ・ルクセルがそうだ。


「陛下の救出は適ったそうだ。肺炎の為に治療が必要だそうだが」

「良か、待て!! 肺炎だと?! 治るのですかベェルジェンヌ卿!」

「キビ公が安静にすれば大丈夫だと。日本にはエリクサーが有る。間違いあるまい」

「それは……良かった」


 酷く老け込んだ二人が言う。先王が殺され、王妃が殺された。自分達と家族は幸い生き残ったがそれだけだ。全てを失っている。


 領地も、財産も、誇りも。


 だが新王がいた。


 それが彼等の生きる意味。


 彼等は老人と老人に片足を突っ込んでいて貴族としての生き方しか知らない。貴族として生き貴族としてフランスに貢献して生きて来たのだ。故に新王と言う希望を理由に立つしかなかった。


「私が蓬莱に行っている間ルイジアナの状況は如何だった?」

「アメリカ伝いの亡命者から本国の話を聞いてからは酷い有様です。リヨンの大虐殺の話を聞いた町人や農夫は掌を返して現状維持を望んでいる。ル・ジャポンからの提案を真剣に論ずるべきだ」

「その点で言えば王の叔母上がいらっしゃった事が幸いだな。日本もイングランドとの交渉に船を出してくれるそうだ。オーストリアにも届くだろう」


 ルイジアナも本国フランスと同様に聖職者、貴族、民衆という形の身分秩序がある。革命の当初はアメリカを知るが為に聖職者の一部や極僅かながら貴族さえも消極的ながら革命に理解を示していた。また民衆は非常に好意的に夢を見て熱狂してさえいたのだ。でも飢餓だの大恐怖だのの話を聞いてからは「革命ヤバくね?」ってなってた。今じゃ革命政府に対してガチで関わりたく無いと思ってる。


「その反応の次第にもよるが貴公はどう思う」

「三つの選択ですか。難しいですな。向こうの言い分が至極真っ当であるからこそ余計に」


 ルイジアナに齎された日本からの提案は王が帰ってきた現状では大別して三つ。

 代金を払ってのルイジアナ王国の独立、日本の制度などを入れず家臣化する形のルイジアナ王国の設立、日本の制度などを入れる形でのルイジアナ公国の設立。

 王国の独立、王国の設立、公国の設立の順番で日本の出来る支援の厚さが変わる。


「我等としては王国の独立か設立が好ましい」


 王国の独立はルイジアナの買取から始まる為に収支マイナスからの国家運営になる。王国の設立なら家臣になると言う形の為にブルボン王朝の形で、貴族も宮廷貴族的な形で政治と軍事で残る形だった。公国化はブルボン王家は残るが貴族は織田家に雇用される代官へと変わる。


「私もそうだ。何にせよ陛下の回復を待ってからだがな。加えてルイジアナの行末について深く相談をしたいのだが、日本の行政に目安箱と言う制度を見つけ話を聞いてな。手っ取り早く言えば町民の意見を取り入れる物のなのだが……」

「本国の惨状を見ていないのですか!!?」

「まぁ待て。気持ちは分かる。と、言うよりは同感だ。だが、だからこそ相談したいのだ」

「……聞きましょう」

「王侯貴族と民衆の比率から王家の安全を鑑みての忠告を受けたのだ。革命によって民衆の政治参加と言う知識を得た。完全に握らせるべきでは無いが意見を聞く意思を示してはどうかとな」

「聞けば無視は出来ませんぞ」

「故に陛下の耳に入れる前に相談した」


 こうしてルイジアナでの議論が始まった。




 清廉の士が激昂している。青臭いが弁が立ち弱者をも掬い上げる正に弁護士の鏡だった男。論ずる事に優れ所謂スポークスマンとして有能な男だ。

 清廉であり少なくとも彼なりの正義を持ちながら柔軟に現実と向き合った。その選ばざるおえないかった妥協と現状に辟易とし、嘆きながら何より怒っていた。


「彼らは一体何を考えているのですか!! 今、この状況で、この悍ましい所業を止める事の意味!! それが分からないと言うのですか!! なぜです……友よ……」


 8月10日事件ことテュエルリー宮殿襲撃。ここ迄は暴力に顔を顰めつつ理解は出来た。だが九月虐殺はロペスピエールを戸惑われるに余りある事だ。


 九月虐殺は大雑把に言えば民衆が牢獄を襲撃した上で裁判の真似事をした憂さ晴らし。控えて言えば怖気立つ集団の狂気の悍ましさに背筋が凍る。言わばサン・キュロットにせよサン・ジュボンにせよ直接民主制の不可能っぷりを露呈させた事件。

 民衆による私刑、裁判を模倣したと言うには杜撰過ぎる法、革命、いや全てを踏み躙る猿真似。そんな代物よりはよっぽどマシだと特別重罪裁判所をロペスピエールが作ろうと働きかける切掛。

 盟友ダントンはこう締め括った。裁判所さえあれば民衆を、虐殺を止めれただろうと前置きして語った「民衆が恐ろしいモノにならないように、俺たちが恐ろしいモノになろうじゃあないか!!」と。


 事実、革命政府は恐ろしいモノになった。当然である。周囲どころか身内をも猜疑で全て敵としたのだから。


 兵が足りない、食が足りない、全てが足りない。アッシニア紙幣は価値を減らし食料は農村から半ば強奪。あるのは数だけが取り柄の兵の山。それでも兵が足らず徴兵が始まる。


 反乱が起きた。リヨン、ヴァンデ、更にはフランス軍の敗北と王族と将軍の亡命を経て、元来死刑廃止を求めていたロペスピエールをして行ったルイ16世の死刑、これを最後の死刑としたかったロペスピエールの願いは絶たれた。

 いや、死を用いて裏切りや脱走反乱を思いとどまらせる以外の方法を思い付けなかったのである。当然それは政府に居るロペスピエール以外の者とても同じだ。

 そして言わば戦時非常体制を取らざる終えない状況と合わせて大恐怖になった。


 ここでロペスピエールは後から見れば不幸な事に政府の一員に任命されてしまったのだ。ただ専門性では無く清廉であると言う事実と声望から生じた影響力を理由にである。だが政府の一員になったが故には無用の流血を嫌い抑えようとしたのだ。

 リヨンの大虐殺を起こし線を越える自国民を大砲で吹き飛ばしたたジョセフ・フーシェ、ジャン=マリー・コロー・デルボワ。ボルドーで弾圧を行った上に女にのぼせ上がったタリアン。マルセイユとトゥーロンで弾圧を行ない捕虜と市民を殺し勝手に財産を没収した上に横領などの汚職に塗れたバラス子爵ポール・フランソワ・ジャン・ニコラ。

 彼等はおしなべてロペスピエールに取り悍ましい者たちだった。ジャック・ルネ・エベールなども含めてロペスピエールの精神を削る痴れ犬共だ。一先ず虐殺と弾圧を行った連中を呼び寄せる。


「ああ……」


 同時にロペスピエールは疲れ切っていた。痴れ犬共が痴れ犬らしい事をするのなら未だ耐えれただろう。だが盟友ダントンが現状のフランスが崩壊しかねない恐怖政治の終結を仲間、いや自身の派閥を救う為に持ち出し反対したのは、ロペスピエールの気力を削り心をヘシ折り倒れさせるに余りあった。

 そもそもロペスピエールからすれば恐怖政治などしたく無いのだ。妥協に妥協に妥協を重ねた物で発案と実行せざる終えなかった。それでも革命とパリの民衆が恐怖政治を日常にする事を希求する程に怯えていたから発布した。

 そしてダントンの言った「民衆が恐ろしいモノにならないように、俺たちが恐ろしいモノになろうじゃあないか!!」これを実行したのである。


「告発文を、書かねば。いや……彼は……どうすれば」


 こうしてロペスピエールらしからぬ告発文が読み上げられ、ダントンはギロチンに掛けられる事になった。


「ああ! すまんが少し友と話したい。構わんかね!」


 そんな声がしてギロチンに向かう馬車がある家の前で止まった。厳つく頑強そうな男が刑吏に礼を言って降り扉を開ける。


「友よ! 居るかね」

「ジャック?!」


 盟友だった二人ロペスピエールとダントンは玄関で相対した。


「死ぬ前に一言な。なぁマクシミリアン。あの告発文は何だ? 君の書いた文章であんな酷い物など今まで見た事がない。おかげで凡そ君の気持ちは分かったがね」

「……体調を崩していたのです。情けない物を見せました」

「構わんさ。さて友よ。最後の忠告だ。君程の清廉な男を俺は知らん! ……だからこそ次は君の番となるだろう。俺は成る程その通りな腐敗した者として死ぬ。あの坊ちゃんが言うのも間違っちゃあいない。だが誰もが嫌気が差しているし誰もが恐れてるんだ。議員連中でさえな。

 それもマクシミリアン。君とあの素晴らしき坊ちゃん以外は皆腐敗しているからだ。そして腐敗した者は何よりも君を恐れているぞ。腐敗した俺を殺す清廉な君をだ」

「覚悟は、出来ています友よ」

「……そうか。まぁ君は清濁合わせ呑む度量はあるものな。で、あれば休んでいる間に本当に酷い情勢へ変わってしまったのだな」


 ダントンは溜息を一つ。ニッと笑った。


「ではさらばだ友よ。お先に失礼する」


 ロペスピエールは十時を切った。ダントンはギロチンで断頭される。そしてロペスピエールは状況を少しでも改善する為に動く。


 今までフランス全土で行っていた裁判をパリに集約させた。この余りにも無茶な所業はリヨンの大虐殺を始めとした地方の暴走を止める為だ。だがパリに限定されていた裁判が全国規模となった事で裁判が簡易化されパリは刑場と成り果てる。

 また地方で虐殺を行いパリに召還された者は勿論だが議員達もダントンの刑死によりロペスピエールを恐れた。


 そしてロペスピエールは既に全てがボロボロだったのである。体調を崩して久しく表舞台から消えていたロペスピエールは言う。フルーリュスの戦いでの勝利で穏健派が増えていた為か理由は定かで無いが言ってしまったのである。


「粛清されねばならない議員がいる」


 これが決め手となった。


 弾圧を行った上に女にのぼせ上がって職務を改竄を行ったジャン=ラベール・タリアンが議会で「暴君打倒!!」などと言ってロペスピエール達は捕まる事になる。

 だが捉えられたロペスピエール一行は清廉さで知られており、また実際として真っ当にそうであった事から取り調べの拒否、更には48ある自治組織にも戸惑いが広がった。

 その自治組織の内で議会の命令に従ったのは13組織であり、ロペスピエールがその気になれば軍事的な行動も取れたのだ。


 その為に議会はロペスピエール一行を法の外に置き裁判も無しに処刑が決定。


 こうしてスケープゴートが死んだ。力足らずではあったが状況が状況で、少なくとも優れた才能を持ち、責任が全く無いとは言わないが蛇蝎の様に思われるべきでは無かった男。そんなロペスピエールが断頭台に消えた。

法も与えられず、裁判さえも無く、喋るどころか顎を撃ち砕かれペンと紙さえ与えられずにだ。地獄の都にあって少なくとも人品は真っ当だったと言って良いだろう人間の死である。政府唯一の清廉な士が消え去ったのだ。


 そうして此の強引過ぎるクーデター。テルミドールのクーデターと呼ばれる正当性皆無の事後処理を済ませた三人に中心人物達。彼等が今後を相談する為に集っていた。

 ジョセフ・フーシェ、バラス子爵ポール・フランソワ・ジャン・ニコラ、ジャン=ランベール・タリアン。要は虐殺と弾圧が過ぎてロペスピエールに睨まれていた連中だった。そんなのが集まってやる事など保身以外にあろうはずも無い。

 それも裁判も無い正当性皆無の所業、ロペスピエールが暴君であったとするなら何よりも殺されるべき手先として動いた三人、そんな連中が自分たちを守る為に。


「恐怖政治には、我々。そう各人に責任があるのでは無く一つのまとまった制度。その上にロペスピエールという暴君がいた。

 そう全てはロペスピエールの指示によるものであり逆らえば処刑される! だから制度に取り込まれた私達には選択肢など無かったのだ。

 だが、しかしだ。そう、しかしだ!! 暴君の所業に耐え切れなくなった人々が、我々皆が!! 力を合わせ暴君ロペスピエールを討ち倒したのだ!!」


 ジャン=ランベール・タリアンが恥ずかしげも無く語る。いや騙る。ロペスピエールが悪人だったという虚像は誰にとっても都合が良かった。

 自己弁護、自己正当化、それを終えて戻れば貴族が肩を叩く。


「良くやってくれたでは無いかタリアン君。女神に相応しい雄弁ぶりだ。これで誰も君を阻むことはないだろう」

「これは!」


 豪奢な服を纏うバラス子爵ポール・フランソワ・ジャン・ニコラが笑って出迎えた。極めて有能な政治家で極めて金にド汚い腐敗汚職野郎。腐り過ぎてて悪徳の士とか呼ばれてるタイプの人間。


「フーシェ君は警察として忙しいからねぇ。このバラス子爵たる私がさ。君と言う一人の英雄を労いにきたのだよ」


 こうして市民権運動という意味で世界に大きな影響を残すフランス革命は悍ましい終わりを迎える。


「いやぁこれから急がしくなる。急ぎ麦を掻き集めてアッシニア紙幣を大量に用意しなきゃあならない。タリアン君も手伝ってくれたまえよ」

「麦は分かりますがアッシニア紙幣を?」

「……ああ! ああ、そうさ。大恐怖は終わったんだからパーっとね! それに戦争には金がいるだろう?」

「それは、そうですね。ええ」

「だろう? さ、手伝えとは言ったが考えてみれば君は結婚の準備があるだろ。それもテルミドールの女神と結婚だ。男冥利に尽きるじゃあ無いか!!」

「……! ええ! ええ! それはもう!!」

「バぁ〜ラララッハッハッハ! あんな御令嬢を伴侶にできるなんて子爵たる私でさえ羨む物さ。さあ、行きたまえよ女神の元へ。ただ身の回りには気をつけたまえ。

 こういう時だからこそね。私でさえ、羨むのだからね。それに他にも身の危険はあるだろう?」

「……! 確かに。浮かれておりました。ありがとうございます子爵」

「バラララ! 仕方ないさ。では!」

「ええ! 失礼致します!」


 だらしの無い顔で浮かれてスキップしながら去るジャン=ランベール・タリアン。ニコニコと笑っていたバラス子爵に顔は嘲笑いと言うべき物だった。その嘲笑いを隠して薄暗い部屋へと移る。


「フーシェ君。待たせたね。いやはやタリアン君の道化ぶりときたら見ものだったよ。君も見ておくべきだったと思うね! バ〜ラララハハハハ!!」


 陰険。そんな雰囲気。瞳には怯え。そんな男が書類の隙間からバラス子爵へ視線を向けて座り直す。虐殺者のジョセフ・フーシェである。


「随分と強引に麦を掻き集めておいでですねバラス卿。それにアッシニア紙幣もだ」

「おお怖い! 君の耳の速さは恐ろしいよ! そうさ麦はこれから高騰するだろう。だから今の内に掻き集めてるのさ」

「アッシニア紙幣は納税に用いる気ですか」

「流石だ。君は道化とは違う! そうさアッシニア紙幣で税を払えば他の払い方なんか比じゃ無いほどに安く済む。

 全く良い宝剣を見つけたし君と言う短剣もある。笑いが止まらんよ!! バ〜ララララララ!!」


 ジョセフ・フーシェは溜息を堪えるのに必死だった。


「さてフーシェ君。麦のありそうな場所をまとめておいてくれたまえ。それと王太子、いや王だったかな? は見つかったかね」

「大変拙い事に見つかっておりません」

「ふぅむ……まぁ、とはいえだ。それもロペスピエールの所為だね。私は常々、あのか弱き王太子を憂いていたのだ」

「成る程……」

「バ〜ララララララ!! 反乱分子をギロチン送りにして資産を掻き集めて序でに女神も味見するジャンねぇ〜!!!」


 ジョセフ・フーシェは早めにバラス子爵の言う宝剣との渡りを付けておく事にした。こうして実際に虐殺をした連中によってロペスピエールは首を落とされた挙句に必要以上に貶められたのだ。この後のパリは更に地獄へと近づく事になる。


 ロペスピエールがギロチンに消え大恐怖も終わりを告げ規律と統制を失い先ず軍からの脱走が頻発するようになる。

 また餓死者が出る程に物価は高騰し、持ち直していたアッシニア紙幣は紙屑へと変わり、貧富の差が大きく広がる。

 反乱も再発し王党派が帰ってきた。それでも政府が継続したのは恐怖による統制でオーストリアに勝っていたからだ。これによって徴発が出来た事が大きい。


 ロペスピエールは生前言った。「軍の指揮に当たる者が国家の命運を決める力を持ち、自身が支持する党派の為に政局を一変させてしまう。もし、そんなカエサルやクロムウェルのような者が居たならば彼等は独裁的に権威を握る事になるでしょう」と、そう警告した。


 因みにバラス子爵が振り回す宝剣の名前はナポレオン・ボナパルトと言う。


 さてフランス第一共和制が終わり総裁政府が設立された。そんな総裁政府には第一報でルイジアナ王国建国と言う情報が入ってきた。


 それを受けて受けアメリカを中継して日本へと交渉を持ちかける。ルイジアナ王国の否認か、それが出来なくとも仲立ち。出来れば新しくなったフランスへの援助をだ。

 対して日本の返答は要約すると「返済遅いから30億ルーブルだったけど50億ルーブル分に変更。あとルイジアナ王国はウチの傘下だから国王の処刑に投票した奴等と虐殺した奴等の首持ってこい。そしたら話は聞いたるけど万一にもブルボンさん家の忠臣殺したら分かってるよな?」って言われた。

 ブルボン朝立憲君主制ルイジアナ王国はグレートブリテンに認証されてフランスに激震を齎す。


 一部の王党派が「待ってたゼェ〜!! この時をヨォ〜!!」って言いながら馬乗り回す事になった。

ここまで読んで頂き有り難う御座いました。


暇つぶしにでもなれてれば幸いです

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