開かずの扉 5
俺は急いで自分の教室へと向かう。外のクラスは扉を閉めてあり、恐らく籠城しているのだろうと横目で見ながら、そう思った。
入り口から3クラス分しかないのですぐに到着。扉は鍵まで閉まっていて、更に凍りついているようである。
───氷…明らかにあの白ローブ共だよな。
『その氷!溶かしますよ!』
ああ!わかった!
一瞬で扉に張り付いた氷が水蒸気と化し、扉と扉の間に刀を差し込み、鍵の部分を破壊しようとしたときに、扉が開く。
「アキ君だった……良かったよぅ、さっきから……。」
俺を見て安心したように日舞さんが言うが、その途中で言葉が止まる。………俺の後ろに何かあるのか!?
瞬時に振り向こうとするが、背中を強い衝撃が襲い、前へと転びそうになるが、数歩で耐えた。
……微塵も気配を感じさせなかったぞ……?
『本当にどうなっているんですかねー…。』
日舞さんは俺が蹴られると同時に窓際まで逃げていた。
そして窓をぶち破り侵入してくる白ローブが1人。日舞さんの真後ろの窓からの突入。
ガラスの破片が左右に飛び散り、窓からの侵入者はその両手にナイフを装備し、日舞さんに襲いかかる。
俺は、刀を窓部の侵入者に投擲する。
扉前の白ローブがその隙に俺へと襲いかかる。
俺へと襲いかかる白ローブは両刃の刃渡り70cm程度の剣を左手に装備していて、そいつで縦に斬りかかってきた。
俺はその剣の一撃を右手で掴み取る。片手版白刃取りってところか。
相手は取られたのを確認すると右手の袖から拳銃が滑り出てきて、そいつで今度は接触しての射撃を試みた。
が、俺は剣をこちらへと引き、足をかけ、相手がつんのめったところで思い切り背中を蹴飛ばした。
相手は呻くような声を上げつつ窓際まで転げる。
相手は受けた攻撃にしては素早く振り返りつつ立ち上がるも、俺に接近をされていた。
立ち上がろうとした相手の顎を右腕で突き上げ、浮いた体を窓に押し付けてから、その腹に蹴りをかます。
俺の蹴りを間接的に受けた窓が威力に耐えきれず砕ける。そして、扉からの侵入者は背中から地面に落ちた。
日舞さんの方はどうなっているのかと、そちらを見やると、既に刀を握る日舞さんが窓から侵入してきた侵入者の白ローブを──峰打ちで───気絶させた後だった。
「片付いたな。」
『そーですねー。』
「はぁ……ふぅ……アキ君、刀、ありがとう。」
……というか、他のみんなは?
「一応、クラスのみんなは…隣のクラスに籠もってるよ。」
「いや、それじゃ、何で日舞さんは残ったの?」
夜叉姫がふよふよとこちらに空中を漂い来る。
「どうやら、私…狙われてるみたい……!?」
唐突に振り返る日舞さん。そして日舞さんの後ろ、何もないところから伸びる手が、彼女の口を覆う。
そうしたら日舞さんまで見えなくなり、消えた。
「…………!!?」
『…!? どう言うことですか!?何も、感じませんでしたよ!?』
どうやってかとかどうしてこうなったとか今は置いといて、探すぞ!! アイ!
『んなことはわかってますよ!!』




