83/164
義刀 4
一時間ほどぐるぐる巻きにされて放置されてました、鐘本秋です。
あの後、村上さんがゲートでここにくるまで、放置されてました。
「全く、後始末して帰ってきたらなんなのこれは?」
と、言いながら糸を容易く切り裂いてました。
容易く。ええ、容易く。
『早く、解、放してくだ、さい。』
取り敢えず俺も解放されたので、テープで固定されている刀を鞘から引き剥がす…………剥がす……剥がれない?
何これ固ったぁ!?とれるかこんなモン!!
仕方ないのでテープを魔力で作り出したカッターもどきでテープを切り……切れ……。
だから切れろよ!?なんでさ!?
「切れるはず無いじゃない。」
そう言って、刀を俺の手から奪い取り、思い切り刀を鞘から解放する。
「これでいいの?なんでまたこんなの欲しいだけで協会止めちゃったのよ…お陰でかなり面倒事になったじゃないの。」
「…………。」
相当苛立っているようだ。乱暴に刀と鞘を横にぶん投げる。
「早く帰りなさい。」
「……………。」
俺は刀を拾い上げて、帰ることにした。
苛立っている訳を聞くこともせず、鞘を放置して。
俺も疲れていたのだよっと。
『細かい、話はまた、あとで。今日はお、休み。』
まあ、そうしようじゃないか。




