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義腕の王  作者: リョウゴ
四章・非凡な少年と鋼色の牙
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義刀 3

『ありが、とう。』


『助けて、くれるんだ、ろう?』


 そりゃあ、あんなこと言われれば、ねえ。


『まああの幻覚刀、触れてれば被害者が見てるものを見れるように術式組まれてますからね。』


 ……なんでアイがそんな事を知っているのか。










 ───助けろ?なんでさ?別にお前を助けても俺に得なんか無いじゃないか。


『肌の、黒い角、の生えた人。あれは、私、を殺した。』


 へぇ、そうな……………の!?


『お前、見たの、と、同じ。全く、同じ。』


 おい!!どういうことだ!!お前は何を知っているのか!!


『止め…強く握、るな。痛く、ないけ、ど苦、しい。』


 あ、すまん。


『あまり覚、えてい、ないが。はっき、り分かる。あれ、は敵だ、って。』


 殺された云々は?


『あ、れを眺、めた一、瞬に見、えたん、だ。嗤、いなが、ら私の、腹を引き裂、く映、像が。』


 ………へえ。どういうことだろうな。


『あれ、は。』


『私の大切なものを全て奪っていった!!!!!あいつは!!!!あいつは!!!全て嘲笑った!!!!!何もかも舐めた姿勢で!奪い取って上から嘲笑(わら)っていたんだ!!』












「村上さん、ごめんね?」


 協会のゲートを使って協会に帰ってきてみれば即呼び出された。


「何のこと?」


 それもそのはず、先程依頼破棄することで妖刀を入手したのだが、突然破棄したので何かしら問題が発生したのだろう。


「権力使わせちゃったことだよ。」


 村上さんには何故か凄い権力があったのでそれでごり押しさせてもらったところもあるのだ。


「ああ、そんなこと?まあ、良いわよ。気にしなくて。ルール破ってるの見ると少し苛つくから。」


 まあ、相手は抗議してこないだろうと俺は思っている。


「おー、きたきた。まず、なんでよばれたか。わかるよね。」


 受付の女性がそう言う。


「依頼の依頼主を経由しないキャンセルですよね。」


「ふーむ。それもあるけどーそっちじゃないんだよー。」


「…………? どういうことですか?」


「じつはさっちゃんにはすべてほうこくしてもらったのよね。ほらつきそいとはいったけど、ついでにいろいろと、ね。」


 全て報告してもらった?じゃあ、呪い武器の大量保持とかが?


「それでまあ。きみ、ひとのものかっさらったわけですよね」


「…………。」


 まあ、確かにかっさらったな。本刀(ほんにん)には了解とってるけど。


「いけないなあ、そんなことされるとうちのひょうばんががたおちなのですよ。『あそこのまどうしはてぐせわるい』って。」


 …………。確かに。


「そういうのはほうちくしてしまったほうがいいんですよねー。ほら、はもん?だったいしてもらえますかね。できればじしゅてきに。」


 ………音姉さんとかが狙われないようにするために協会入ったのに、もう除名騒ぎって。


 ……脱退なら出来れば自主的にではない方が良いかもしれない…自主的に抜けると前みたいな騒ぎが起きるかもしれないからね。弾かれたなら他も欲しがらないはずだ。多分。


「んー。そっちから除名出来ないですか?」


「なんで、いけんをきかなければならない?」


 …………。


「ふふふふ、ふははは!!!」


 魔力解放!!


「ぐらびでぃ・せかんど」












 ………いやー、除名されました。


 俺が高笑い(演技)しながら魔力を解き放ったら、条件反射で重力魔術使われて拘束。そのまま除名を言い渡され、外に投げ出された。


 神社、久し振りにみるなあ。


『そろそ、ろ解放し、てくだ、さい。』


 分かった。けど。


「ぐるぐる巻きにされた糸切れねぇ!!!挙げ句、魔力を利用した行動が出来ないとかすごいぞこの糸」


 すこし感心してしまった。


 助けてーー!!

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