↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
19/21

激突ミノタウルス!

 勢いよく扉を開けると暗闇から一転、奥にかけて灯火(ともしび)が順に点いていく。


 目が徐々に慣れていき、周りが見えるようになると、奥からは大剣を持ちゆっくりとこちらに歩いてくるミノタウルスがいた。


「あれが……ミノタウルス。 情報より遥かにデカい」


「くるよアルト。 気をつけて!」


 二メートル半はあろうかという巨漢に大剣を支える大きな腕。 鎧は必要としないとでもいうような鍛え抜かれた上半身の筋肉。 そして何よりも男の腰回りをゆうに超える太い豪脚。

 これが本当の強者の風格ってやつか。


「グモォォォォォォッッッ!!!」



 スキル[咆哮]萎縮の状態異常か!

 とてつもない咆哮だな。 ビリビリと身体の芯にまで響いてきやがる。

 確かにこんなのをいきなり食らったら始めからピンチだ。最初から勇者の加護と祝福を使っていなかったら危なかった。


「二手に分かれるよアルト!!」


「むっ。 あの構えは……」


 巨大な身体を縮こませ、パワーを一点に溜める仕草。まさか、いきなり……


 [ 闘牛の疾風!!!]


 ドォォォォォン!!


「避けてアルトッッ!!!」


「ぐっ!!!」


 ドゴオォォ………ォォ……ォン!!


 危なかった。寸前のところでかわせたか。

 それにしてもあの一瞬で間合を詰める闘牛の疾風は厄介だ。貰ったら一撃であの世行きの威力だ。


「グモモモモモ……」


 俺を相手に余裕の表情か?憎たらしい奴だ。直ぐに八つ裂きにしてやるよ。


「リリィ援護を頼む!!」


「任せて!!ファイアーバレット!!」


 ドォォォォォン!!!!


「グモ゙ォォォォッッ!!!」


「サンダーボルト!!!!」


 バリバリバリッッッッ!!!!!!


 初めて見たリリィの魔法は背後を突いたミノタウルスに高速で直撃する。


 強い。しかも即時発動の無詠唱。身体だけでなく魔法まで高速で使えるとはやはり反則級だ。


 俺も見せ場を作らなくては、一方的にリリィに倒されちまうかもな。


 煙から出てきたミノタウルスの懐に入り込み高速で強攻撃(ブレイク)をたたみ込む!!


「くたばれぇっ!!!」


 ズバァァァン!!!!


「グモ゙モ゙ォォォッッ……!!!」


 鎧のような肉体に大きな傷が入り、血しぶきが飛ぶ。

 スキルによる一瞬の硬直が戦いにおいて何より危険だとお前も分かるだろ。


 スキル発動

「逆襲」

 残りの体力により攻撃力の変動 攻撃力アップ(小)


 全身に力を溜まっていくのがわかる。これが今の俺の全力攻撃だ。


「これで終わりだぁぁっ!!!」



 ズバァァァァァァァァァン!!!!


「グモ゙モ゙モ゙モ゙ォォォォォッッ!!!!」


 大きくのけぞり体勢を崩すミノタウルス。

 赤い血が流れるなか、みるみるうちに全身から赤い蒸気のようなものが上がっていく。

 死にかけとは違う、異質な雰囲気。それに目が血走っている。

 [殲滅の加護]

 悪魔の契約により攻撃力(大)

 自身の防御力低下(中)


「これが殲滅の加護か!!」


「グモモモモモォォォォ!!!!!!!!」




 ーーー 閃光烈破斬(ギガスレイヴ)!! ーーー



 スバァァァァァッッ!!!!


 稲妻のような光を放ち強烈な一撃を決めたリリィの攻撃は、ミノタウルスの持っていた大剣と太い左腕もろとも吹き飛ばしていた。


「よしっ! 俺も続く……」


 あの構えは捨て身の攻撃……

 闘牛の疾風!!!


 ドォォォォォン!!!



 俺に向かって強烈な突進が飛んでくる。

 不意を突かれた。 至近距離での闘牛の疾風は避けれない。


「グモモモモモォォォォォッッッッ!!!」


「うぉぉぉぉっっ!!!」


「アルト!!避けてぇっ!!!」


 直撃しようとした俺に、女神の祝福による加護が光の障壁として現れる。

 が、ミノタウルスの圧倒的なパワーによって壊されていく。


 パリィィィィ………ン!



「ぐはぁっ!!!」



 ドォォォォ………ォ……ン!




 壁が崩れる音が聞こえる。

 それに視界が歪(ゆが)んで見える。

 全身が軋(きし)み、口は血の味がする。


「ぐっ……俺は生きてる……のか?」


「アルトっ!!! 大丈夫っ!? 生きてるっ??」


 加護と祝福がなければ間違いなく俺は今死んでいた。


「ちっ」


 最悪の気分だ。吹き飛ばされた衝撃でマナポーションも使えなくなった。


 ならば、これが最後のスキルだ。

「逆襲」

 残りの体力により攻撃力の変動

 攻撃力アップ(中)


 俺の残りの体力はゼロに等しい。次の攻撃を食らえば間違いなくあの世行きだ。だが…


「次の攻撃が最後だ。 テメェをあの世に送ってやる」


 全身全霊を込め、俺はこの一撃に全てを賭けた。




良かったなと思った方はブックマークを付けて頂けると本当に嬉しいです。


出来るだけ毎日とはいきませんが頻繁に更新してますのでグッドボタンも宜しくお願い致します!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。