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スキャンダルアイドル  作者: 秋元智也
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19話

テレビは自由につけれるが、そこには別の事務所に移ったジェニスのメンバー

が番組に呼ばれていた。

聖、樹、春、そして怜が仲良さそうに話していた。

そこには涼の場所はすでになくなっていた。


「もう、俺の居場所は無くなっているんだな…」


涼は家から出ると広い庭を歩いていく。

気が滅入ると外を眺めていたが、少し歩いた方が気が楽だった。


このままいつまでここにいなきゃ行けないのかな…。


怜が夜、帰って来るまではいつも一人だった。

このまま怜を縛っているのは俺の方なのかもしれないな…。


ハッとすると目の前に巽が立っていた。

いつも涼に会いに来るが追い返され顔も見ることはなかった。

殴られて以来の再会だった。

涼はすぐに逃げようと引き返すと巽の声に引き止められた。


「待って…お願いだから、謝らせて…。怖がらせてごめん。涼さんに会えて

 本当に嬉しかったんだ、一緒に共演できて嬉しかった。すっごく好きだっ 

 たから…あんな事するつもりはなかったんだ。許してほしいなんて言わな

 いから、逃げないでほしい。」

「好きなら何をしてもいいの?俺は怖ったんだ…もう、アイドルにもなれな

 い…もう何もさせて貰えない…ただここに閉じ込められて…君のせいだよ」


申し訳無さそうに辛そうな顔をするが、そんな事で許したりなんかしない。


「絶対に許さないから…。俺に悪いと思ってるなら俺の言う通りにしてよ。

 謝罪する気があるなら、行動で示して!」


涼の言葉を聞くと、巽は顔を上げた。


「なんでもする、何をすればいい?」


涼はにっこりと作り笑顔を浮かべると脱走計画を口にしたのだった。


夜になると怜が帰ってくる。

食事は母屋で済ませてきたのか真っ直ぐ来ると涼を抱きにくる。

毎晩毎晩疲れるまで相手させられると動く気すら起きなくなる。

それでも、このままここにいる気にもなれなかった。


「今日は何か変わった事はあったか?」

「それは怜の方でしょ?俺はこの通りここから出てないから何もないよ」

「そうだな…何も変わった事はないぞ。」

「そう…?」


新曲出した事も報告するまでもないという事らしい。

新曲を出すにあたって聖が少し揉めた事も話す気はないらしい。


音楽プロデューサーに歌詞を『夜明乃霧海』と言う人にしてほしいと我儘

を言ったらしい。

春から連絡で説得に大変だったと言われた。


「怜はもう知ってるんでしょ?俺らの作詞は全て俺が書いてた事…」

「あぁ、知ってる…」

「なら、聖に言わないの?もう書けないんだって…」

「言わない…それを言ったら涼が死んだみたいに聞こえるだろ…」

「そう変わらないじゃん…もうここから出す気はないって事でしょ?」

「…」

「怜、俺さ…海行きたい…それもだめ?」

「だめだ。何かあってからじゃ…」


言葉を掻き消すように唇を重ねると怜の上に乗りかかった。


「もう一回…しよ」

「あぁ、今日は体調もいいらしいな?医者から聞いてるぞ?」

「うん、だから…いいでしょ?」

「そうだな…」


さっきまでシテいた行為をなぞるように再び熱くなっていく。

気持ちよくて声が止まらない。

ここでは遠慮しなくてもいい。どんなに叫んでも、どんなに悲鳴を上げ

ようと干渉されない。

母屋とは距離が離れているせいか誰も来ないのだ。

深夜なら尚更だった。


そんな時間だからこそ、思いっきり乱れる事もできる。

マンションでは声を必死に堪えたが、そんな気遣いもいらない。


いつも意地悪な怜が声を出させようと仕掛けて来ていたのを思い出すと

笑えてきた。


「そんなに余裕か?」

「ちがっ…あぁぁっ…マンションの時、声出さないようにしてたなって

 思ったら…んあっ、そこっ…いいっ、もっと…」

「素直になったな〜そういう涼も好きだぞ?」

「変態なところも?これ入れてくれないと眠れなくなっちゃうんだよ?」

「いいよ。毎日お腹いっぱいになるまで注いでやる」

「あっ、あぁ、んっ…溢れちゃう…よ?もう、怜のでいっぱい…あんっ…」

「煽るなって…」


中にたっぷりと注がれていく。


「お腹の奥っ…熱いよ…」

「そうだな…ここに俺の精子がいっぱい詰まってるんだ…いつか子供ができ

 たらいいな〜」

「バカっ…」


そんな事できる訳ないのに、なんでそんな真剣な顔で言うんだよ。

男同士で無理だろ…。

それでも科学が進歩したら期待してもいいのかな?

怜みたいなお金持ちならなんでもできるって思っていいのかな?


でも、ごめんね。怜…。

俺はもう、明日にはここを出るから。

だから今日だけは朝まで付き合ってよ。


まだ足りないとでも言うように怜の腰に足を絡ませて抱きついた。


「もっと欲しい。壊れるまで抱いて…」

「おい、大丈夫なのか?明日が辛いぞ?」

「うん、今日はいっぱいしたいから…」


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