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スキャンダルアイドル  作者: 秋元智也
35/55

5話

ずるずると壁に背をついたまま座り込む。


「貴方はいつから穢れ切ってしまったんですか?あんなに綺麗だと思っていた

 のに幻滅ですよ?ならいっそ俺の手で汚したかった。グチャグチャに汚して

 しまいたかったのに…」


悔しがるように俯くと涼は理解が追いつかずそっと撫でようとして拒否られた。


「その汚れた手で何をしようとしたんですか?それとも、自分からだったんで

 すか?」

「何を言っているか分からないんだけど…何か勘違いしてるんじゃないのか?」

「勘違い?それは貴方がまだ処女だと言う事ですか?もう、何度も男を咥えて

 いる癖に…今まで何人の男を咥えてきたんですか?」


一瞬手が止まった。

息をするのも止めてしまうほど心臓が早鐘のように鳴り響いていた。


「それは…どう言う事?」

「言葉のままですよ?なら、実際にヤればわかりますよね?俺とももちろんヤ

 れないなんて言いませんよね?」


意味がわからなかった。

男を咥える?それは怜とのセックスを言っているのなら何人もはいない。

でも、それをなぜ知っている?


家で散々煽られたが外ではしていないし、車の事は誰にも見られていないはず

だった。

それともホテルに連れ込まれた時か?

それなら…なおさらわからない筈だ。


腕を掴まれ立たされると無理矢理ベッドへと押し倒された。


「脱がされるのと、自分で脱ぐのと、どっちがいいですか?」

「待って…何か誤解が…」

「誤解?兄さんと何度もヤっておいて、未成年には手を出さないっていうつ

 もりですか?なら叔父さんなら誘われればすぐに股開いて受け入れるんで

 すか?」

「違う!そんな事はない!」


服に手をかけると上着のボタンを外すとシャツに手をかけてくる。

脱がされまいと必死で抵抗するとバチーッンと大きな音がして頬が熱くなる。


「貴方が抵抗するのが悪いんです。俺は貴方を叩きたくなんかないのに…。」


巽の目に涙が浮かぶとそれ以上抵抗できなかった。

涙を救い取ると頬を撫でた。


「お願い巽くん…やめてくれないか?俺は…」

「言い訳なんて聞きたくない!涼さんの事、好きだったのに…大好きで…本当

 に好き過ぎて…おかしくなりそうだ…」


一瞬狂気が宿った気がする。

そのあとは記憶が飛んでいた。


身体中に痛みがある…何が起きたんだっけ?


腕を動かそうにも動かない。

顔も腹も痛い。

セックスした時の痛みではない。

そばに蹲る巽くんを見つけると、何か声を出そうにも出てこない。


一体どうなったのだろう?


ベッドの横には破かれた服が原型をとどめていなかった。


そういえば怜の事を何か言ってたっけ?



ー2時間前ー


ベッドに組み敷かれ身動きが取れなかった。

頬は叩かれたところが真っ赤になっていた。


「これ、怜に買ってもらったの?股を開いた対価なの?俺ならもっと

 いいのを買ってあげる。こんなもの着てちゃダメだ!絶対にダメだ」

「離せって…巽くん!やめてっ!一体どうしちゃったんだよ…」

「まだわからないのか?頭が悪いにも程があるだろ?いいよ。じっくり

 教えてあげる。身体に教え込んだ方がいいよね?」


シャツを力ずくで破くと白い素肌に無数の紅い鬱血が見えた。

乳首を中心につけられた痕に巽の悲鳴じみた声が響く。


拳が振り下ろされると腹に激痛が走る。

脇腹にも、顔にも更に痛みが追加される。

涼の腹の上に乗ると何度も殴りつけていた。

ズボンを引きずり下ろすと太ももの内側につけられていた。


怒り狂ったように足を持ち上げ開かせた。


「ここに兄さんのを何度も受け入れたのかよっ!くそっ…」


悔しがると、自分のを引き摺り出すとそこに押し当てた。

ぐいぐいと押し当てるがしっかり締まったまま入っていかない。


「なんで受け入れねーんだよ!兄さんはよくて俺はダメなのかよ!」


悔しさから再び殴りつけていた。

ぴくりとも動かなくなると冷や汗が浮き出る。


「涼さん…ねぇ〜涼さんってば…聞こえてるんでしょ?起きて下さいよ…」


泣きながら蹲るとその場から動けずにいた。

自分がやった事だけに誰かに助けを求めることさえできなかった。



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