26話
聖は心配するように聞くが春は何も知らない。
「居場所すら分からないんだ。どこで寝ているのかも…俺は涼の為ならなん
だってやってやろうって思ってたのに…」
悔しさから拳を握ると床に突き立てた。
「うぜぇ〜な、ぐずぐずしてて追いかけるとこもできねーんだな?まぁ〜お前
の想いってのはそんなもんなんだろ?」
「くっ…そんな事、お前に言われたくない!デビューする前から涼と仲良かっ
たのは俺なんだよ!」
春は興奮したように言うと駆け出していた。
電話をかけても出ない。
留守電につながってしまって、通じない。
どこにいるんだ…涼…。
残された聖と樹はビデオを見ながらもう少し練習していくと言っていた。
ちゃんと踊れるようになるのが涼の為だとわかっているからだった。
「春ってさ〜涼の事となるとすげ〜執着するのな〜」
聖が言った言葉に樹は今更とばかりに笑った。
「春は元々涼の事が大好きだからな〜、それは怜もだぞ?あいつらいつも
涼の事ばかり見てたからな。」
「そうなのか?」
「あぁ、涼は誰にでも平等に優しいからな〜きっと振り向いてくれないっ
て言うのも苦しいだろうな〜」
「樹も誰かに振り向いて欲しいのか?」
聖のストレートな言葉に一瞬言葉を飲み込んだ。
「聖はいつも素直でいいな〜。俺も素直になりてーな〜」
「なんだよそれ!馬鹿にしてんのかぁ?」
「可愛いなって言ってるんだよ!」
「そ、それなら…許す…」
低い身長のせいか頭を撫でやすかった。
「身長が減るだろ!やめろって!」
ぐしゃぐしゃと頭を何度も撫でてやった。
聖はまだまだ伸びるんだと言っていたが、まぁ、それもきっと頭打ちだろう。
涼は感情のままに飛び出してきてしまった事に少し後悔した。
「俺が…我慢すればよかったのに…」
怜に知られていたのが余計に悔しかった。
あの日、倒れた日に無理矢理引っ越しさせられたり、食事を無理矢理命令と
いう形で食べさせたりしたのは、全て知っての事だったのかと思うと、余計
に惨めに思えた。
何度も家賃を払うと言い張った涼に、払うお金もない事を知っていたなんて。
やっぱりいくところがない涼にはあの家に戻るしか選択はなかった。
家に帰ると、既に怜が戻っていた。
気まずい空気を感じながら怜の部屋のドアをノックした。
「入ってこいよ、ノックなんていらねーよ」
「怜…知ってたんだな?何すればいい?俺は何をすれば…」
「別に気にする事じゃねーだろ?どうしてもって言うならセックスさせろよ?」
「…」
怜の一貫した要求に笑いが込み上げてきた。
どうしてこんなガリガリの男を抱きたいなんて思うんだろう?
どの女も好きに選べる立場だと言うのに…。
服を脱いでいくと床に落としていく。
怜の前までいくと全裸のまま床に座り込んだ。
今涼にできる精一杯の事だった。
怜のズボンのチャックを開けると中のモノを舌で舐める。
口に咥えしゃぶり出す。
しゃぶりながら自分の尻を弄り、広げていく。
頭が冷めていく。
ただ、ただ心が凍りついていく気がした。
「涼…お前は…いや、もういい。後ろ向けよ!」
「待って、まだっ…」
「いいよ。今日は生で入れるからな?」
腕を掴むと押し倒した。
上から乗り掛かるとまだ解されていない穴に無理矢理捩じ込むように突き入れた。
「いやぁっ…痛い、痛いっ!お願い、やめてっ…怜…れぃ…」
「金の為に身体を俺に売ったんだろ?なら、もっと使ってやるよ!」
腰を打ち付けると悲鳴が漏れる。
もう、止まらない…。
ゴムがないせいか、生で内壁に触れると吸い付く様な感触に溜まらず熱を吐き出し
ていた。
それも、萎える事なくすぐに元気になってしまった。
何発でもイケる。
スマホを取ると録画ボタンを押した。
何度も何度も腰を打ちつけると、その度にナカは痙攣し収縮した。
バックばかりではつまらないと思うと身体を反転させると涙でぐしゃぐしゃになった
顔を見ながら犯し続けた。
今まで気絶した涼を写真に収めたことはあったが、動画を撮ったのは始めてだった。
腕の中で気絶したように眠る涼を見ながら動画を再生させた。
さっきまで泣き叫んでいた涼が画面の中で泣きながら男を咥えていた。
画像の自分に嫉妬しそうになる自分に呆れた。
本物は自分の腕の中にいるのに…。
「これからは全部記録に残すか…そしたら俺から逃げられないよな?涼…」




